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島田田代温泉(島田4号)(シマダタシロノサトオンセン)

【伊太和里の湯】




【住所】  静岡県島田市伊太1−22


【電話】
  0547-33-1148

【料金】  520円

【泉種】
  弱アルカリ性ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉
        pH8.2 43.4℃ 116L/分 2.87g/kg H28分析


【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  
8時~21時 月曜定休 (平日:9時~21時)
【記録】  2021/06/20

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 徐々に新型コロナウイルスの第4波が東海地区から収まりつつある状況で、緊急的に一人関東移動せざる得ない状況ということで対策を行ったうえで所要を済ませ、その帰りにこの施設利用させて頂きました。天候は曇りの午後、気温25℃程の中の利用です。なお一部写真は公式HPよりお借りいたしました。

 施設は第2東名高速道路の島田金谷ICから20分程の場所にあり、2009年4月に開業した施設。今回は移動車両が私の車両ではなく、2010年頃のナビを搭載した車両で、施設は登録されていましたが藤岡岡部IC方面からの案内はとんでもない山道をルート案内してくれました。施設近くは比較的新しい道路で、緑豊かなエリアとなっています。建物は木造・平屋なのですが、周囲が緑で覆われ、近くに行かないと施設が判りません。駐車場は広々としており、その広い駐車場の半分ぐらいが使用されている状況でした。

 施設内部は入口をまずは右側に向き、すぐにコインレスの鍵付きタイプの下駄箱が設置されています。その手前で靴を脱ぎ、下駄箱に靴を入れて奥に進むと券売機が中央に鎮座、その右側に受付となっています。JAF割等ありますので、該当する方はしっかり利用しましょう。施設全体が木をふんだんに利用している施設で、温かみを感じます。

 受付ではスタッフが入れ替わりながら順次対応していきます。利用者も多く受付で列が出来ている状況なので、列を急ぎ解消するための対応なのでしょう。受付の向って左側はお土産コーナーがしっかり設置されており、地元産品の売り込みに余念はありません。しかもご年配向けお菓子と地酒への売り込みにパワーを感じます。(特に鬼乙女という地酒の銘柄はラベルでアピールしています)

 施設は四角形で中央にイベントが出来そうな中庭が設置されている回廊式となっており、食事処や休憩所・多目的ホールが設置されています。地域の交流の場として使われていると思うのですが、どれだけの稼働率か気になるところです。また脱衣所へ向かう途中の壁にコロナ禍ならではの「黙浴」と書かれたポスターが掲示されています。でもこの地域密着タイプに出入りするご年配の方々には効果が殆ど見受けられません。

 脱衣所は受付の対角線上にあり、男湯は「満天の湯」となっていました。天井は高く開放感があり、大小のロッカーと洗面台・ベビーベットが用意されています。ロッカーはコインレスで鍵付きとなっており、好みの場所を利用できるタイプ。空間を贅沢に使用しているため不満はありませんが、街の入浴施設に慣れていると広い空間が逆に不安です。感染症対策には良いんですがね。

 温泉分析表は壁に掲示されていますが、地味に貼ってありますので興味のない方は素通りしてしまうような温泉分析表。目立たないぐらいが個人的には好きですね。

 浴場は脱衣所同様に天井が高く、木材をしっかり使用している施設であることが判ります。入って右手に洗い場・左手に温泉利用のL字型湯船・左奥にサウナ・その外に露天風呂が設置されています。ただ露天風呂は残念ながらシルク風呂や人工炭酸泉等手の加えた非温泉利用の湯船しかなく、本来の温泉は内湯のみとなっています。

 洗い場は場所によって仕切りの有無が変わり、照明の有無も変わります。全体に共通しているのはスペースが広めに取られており、シンプルながら一通りの設備が揃っています。ただソープ類は静岡らしくお茶のソープとなっていますので、匂いはちょっと強めです。そそくさと体を洗い、温泉を堪能すべく内湯に向かいます。

 内風呂は大きなL字形状ですが、3つの湯船で構成されており側面の窓の開放感もあって、結構混雑している状況ながら開放的に利用できます。

 お湯は湯船の場所によって温度が異なりますが、平均的に40℃程。微かに黄色く透明・塩素臭の裏に微かに鉱石臭・味も匂いに準じたものであり、1Lあたり2.87gの成分量を考えるとかなりライトな感じの浴感です。肌触りは柔らかく、アルカリ性で肌が溶かされている感じもしっかりあります。この日は利用者が多く、湯船を自由に移動できませんでした。

 お湯の利用状況は加温・未加水・循環ろ過・塩素消毒となっており、標準的な利用状況となっています。成分が少なく感じたのは利用者が多く、循環ろ過でお湯が多少なりとも草臥れた状況だったのでしょう。暫く浸かりながらお湯と戯れ、天井を見上げて立派な施設で人気が出るのも分かるなぁと考えさせて頂きました。

 露天風呂は先にも書いた通り温泉利用の湯船が一つもなく、人工炭酸泉とシルク風呂が設置されています。温泉利用なら浸かるのですが、さすがに温泉を楽しみたい人種なので今回は露天風呂をパスさせて頂きました。

 ずっと内湯を利用していて気付いたのはコロナ禍ということもあり、年代問わず地元客が多くいらっしゃること。共通の地元ネタで話が盛り上がっている方もチラホラ・・・「黙浴」のポスターが無意味ですね・・・。

 湯上りは広い施設なので、ゆっくりする場所が沢山あります。お連れさんがいる方は待ち合わせ場所を決めておくと良いでしょう。受付横の地元の産品を見ている人が殆ど居ないのは、地元客ばかりだからのような気がします。

 湯上り感は「ポカポカ感」と「サッパリ感」を感じることが出来ますが、体が迷う位に半々に感じられました。これらの効果は強くはありませんが、当日夜までまで徐々に効果を落としながら効果が持続しました。また弱いながらも肌がアルカリ性によって溶かされるので、肌は張りが出ました。温泉の成分から考えればそこまで強くはありませんので、誰もが利用しやすい温泉でありました。



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