【ちょっと説明】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
療養泉の泉質分類表示:○○ー△△ー□□温泉(冷鉱泉)
○○は指定量以上含まれる特殊成分を「含○○」と表記します。ここでの特殊成分は次の物質です。
水素イオン(酸性と表記)・二酸化炭素・鉄・総硫黄・ラドン(放射能と表記)・よう素
なお水素イオンが含まれる場合、一番初めに「酸性ー」が表示されるよう定められています。
(※)アルカリ性の場合、pH8.5以上の単純泉のみ「アルカリ性単純泉」と表記することになっています。
(※)このHPではそれ以外にもpHの値によって弱アルカリ性・中性・弱酸性を表示しています。
酸 性 pH 3 未満
弱酸性 pH 3 以上 6 未満
中 性 pH 6 以上 7.5 未満
弱アルカリ性 pH 7.5 以上 8.5 未満
アルカリ性 pH 8.5 以上
△△は陽イオンの成分を表記します。ミリバル(mval)が20以上の成分で、多い順に列記します。もちろん20以下であれば表記はありません。(例)鉄ー炭酸水素塩泉 や 硫酸塩泉 等
□□は陰イオンの成分を表記します。ミリバル(mval)の規定は強塩化物泉のみ240以上・その他20以上と規定されており、塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩の3つの成分で、多い順に列記します。
最後に水温が25度以上か未満で「温泉」と「冷鉱泉」に区別されます。温泉ではさらに下記の分類に分けられますが、加温や冷却によって湯船では40度前後に調整されますので、この評価帳では源泉湯温のみの表示させていただきます。
低温泉 25 ℃以上 34 ℃未満
温泉 34 ℃以上 42 ℃未満
高温泉 42 ℃以上
鉱泉分析表指針では成分が不足して療養泉にはならなくとも、基準が低い温泉法第2条で成分が基準以上を有し「鉱泉」と定義されたものは常水と区別することになっています。
また上記にはありませんが、温泉・鉱泉の成分量によって下記の分類が表示されます。
低張性・・・ 8,000mg/kg未満(ガス性成分を除く)
等張性・・・ 8,000mg/kg以上10,000mg/kg未満(ガス性成分を除く)
高張性・・・10,000mg/kg以上(ガス性成分を除く)
簡単且つ雑に説明してしまえば浸透圧が体液や細胞液の浸透圧と同じであることが等張性なので、温泉成分を体内に取り込みにくい低張性・取り込みやすい高張性と判断することが出来ます。
詳しく知りたい方は鉱泉分析法指針(改定)を検索してみましょう。