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舘山寺温泉(舘山寺第4源泉・堀江城址水神の湯源泉)(かんざんじおんせん)

【浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯】




【住所】  静岡県浜松市西区舘山寺町1891
【電話】  053-487-0001
【料金】  1470円(平日は1260円 特定日は1890円 17時以降1050円)

【泉種】
  (堀江城址水神の湯源泉)中性ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉
        pH7.07 41.6℃ 162t/日 20.40g/kg H18分析
      (舘山寺第4源泉)中性ナトリウム・カルシウムー塩化物強塩温泉
        pH7.4 33.7℃ 246t/日 22.77g/kg H19分析


【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・シェービングソープ・ドライヤー・櫛・ブラシ・浴衣・
      タオル大小・剃刀
【営業】  10時〜22時(土曜日は〜23時・平日は〜21時・ダイダラボッチの湯は11時〜)不定休
【記録】  2012/04/30

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 今年のGW前半は音楽活動で、他の団体への賛助ということでその団体さんの合宿練習に時間を割きました。まぁ趣味なのでそれでも良いのですが、3日の休みながら1日しかゆったり出来ませんでした(1日目のAMは温泉ネタとして映画「テルマエ・ロマエ」を鑑賞(笑))。

 前半最後の休日にイチゴ狩りに行き、その足での温泉利用となりましたので評価させていただきます。今回利用した施設は以前「ダイダラボッチの湯」として営業しておりましたが2009年に改装及び増築を行い現在に至っています。

 舘山寺付近の道であればどこかしらに看板が出ていますので、その看板どおりに走れば到着します。駐車場はしっかり有料駐車場なのですが、施設利用者は無料になりますので駐車券を忘れずに施設へ持って行きましょう。

 駐車場横の建物が温泉施設と思いきや待合所となっておりますのでその横の通路で奥に進みます。途中にはGW特別料金のお知らせが掲示されており、GW後半は1890円にて入館出来るとの事。商売してますなぁ・・・・。

 施設内部へ入ると正面にランチバイキングの受付があり、左手前側にコインレスの鍵付き下駄箱、左側に入浴受付があります。下駄箱に靴を入れてフロントにて下駄箱の鍵と駐車券を提出、「ご利用は初めてですか?」と確認されます。

 この施設は料金後払い制で、脱衣所の鍵がバーコード式財布にもなるタイプ。まずはこの奥で浴衣を受け取り、専用の脱衣所で浴衣に着替えた後に2つある浴場へ向かってくださいとのこと。説明のとおり横で己のサイズにあう浴衣を借りてさらに奥にある脱衣所へ向かいます。

 脱衣所ではまず貰った鍵の番号を確認して、その番号のロッカーを探し出します。そのロッカーは普通のロッカーより大きく冬の上着でも入れることが可能です。また洗面台も設置されており、そこで身だしなみを整えることも可能。

 そこで浴衣に着替えて「桧香の湯」と命名されている浴場へ向かいます。この浴場は改装されたときに増築された部分にあたり、脱衣所もゆったり造られています。洗面台・ベビーベットと最初の脱衣所とは鍵が共通ではない別のコインレス鍵付きロッカーが設置されておりますので、この時に鍵付リストバンドが2つに増えてしまいます。

 また壁には温泉分析表と利用状況が掲示されていますが、あまり目立たない場所に貼ってありました。また壁には「療養泉」であることが自慢げに掲示されていましたが、泉質名があればたとえ単純泉であっても療養泉なので、名前の無い温泉法第2条適合泉のほうが貴重です。

 いい加減な売込みをしているなぁと思いつつ、さっさと浴衣を脱いで浴場へ向かいます。浴場は内湯が横に広く造られており、その窓外には木々の間から露天風呂が2つ確認できます。なおこの浴場は「堀江城址水神の湯源泉」を利用しており、他の舘山寺温泉とは利用している源泉が異なります。

 内湯は正面に大きな横長内湯・左右手前に洗い場が設置されており、側面は全面ガラス張りとなっていますので閉塞感は全く感じられません。その窓の上方には隣接する遊園地「浜名湖パルパル」のジェットコースターも目視できます。

 洗い場は全席仕切りがあり、鏡やシャワー等の近代設備が付いている上に広々な設定になっています。ただソープ類は馬油シリーズとなっていますので、匂いは少々強めとなっていますよ。

 内湯は「ややぬる湯」と掲示されていますが、40℃程の設定です。また大きな湯船は3つのエリアに分かれていますが、上部を木材で仕切っているだけなので、どの場所でも同じお湯に浸かることになります。

 お湯は無色透明で弱い鉄味を含む塩味が感じられ、匂いについては微かな塩の匂いの裏に塩素臭が感じられます。味気ないお湯ながらしっかり温泉らしい特徴は残していますが、1Lあたり20gを超える成分量とはとても思えません。

 お湯の利用状況は循環濾過・加温・加水・塩素消毒となっており、加水の理由は塩化物イオンの成分が濃い為となっています。残念としか言えませんが、大規模温泉施設なので濃すぎても困る利用者が居るのも事実でしょう。

 内湯を堪能したあとに露天風呂へ向かいます。露天風呂は内湯から20m程離れた場所に2つ設置されており、右手に内湯同様の無色透明な循環濾過したお湯、左手に茶色く濁ったお湯が張られた源泉掛け流し風呂が設置されています。おぉ、源泉風呂があるじゃん!

 源泉風呂は41℃程に設定されており、湯船の中央横からお湯が投入されて同量が湯船縁から廃棄されています。しかし塩味も鉄味も横の循環濾過した湯船よりしっかり感じられるのですが、これでも分析表程の成分量を感じられません。またこの湯船、どう考えてもお湯が勢い良く循環されており、お湯に流れがあります。

 私の感想では利用状況の示すとおり循環濾過・加温・加水・塩素消毒であり、濾過の網を粗くして成分を濾していないだけでは?と思えました。なにはともあれ「源泉掛け流し」の案内は過大広告であることは確かですな。

 あ〜あ、源泉風呂なんて謳うなよ〜と思いつつ湯船に浸かっていると、露天風呂に植えられた木々が心を癒してくれます。こういう雰囲気つくりはさすがだなぁと素直に思えるのですが、隣接する浜名湖パルパルのジェットコースターから「キャ〜」という歓声(悲鳴?)が定期的に聞かれます。こりゃもう一つの浴場にてゆっくりしようとこの露天風呂を後にします。

 もう片方の浴場は「ダイダラボッチの湯」と命名されており、以前からある浴場で営業時間が11時〜となっていますので朝から利用される方は注意しましょう。一旦浴衣に着替えて少し離れた浴場へ向かいます。

 「ダイダラボッチの湯」の脱衣所は「桧香の湯」と異なり、一部籠設置となっており貴重品BOXも小さく設置されています。またロッカーサイズも大小あります。それら以外はほぼ同じ装備であり、壁に温泉分析表がしっかり掲示されています。

 浴場は2つの内湯(メイン・ジェットバス)にサウナ・洗い場が設置され、露天風呂は2つとサウナ・水風呂が設置されています。この洗い場も仕切りがあり、快適装備もフル装備なので不満はありません。ソープ類は馬油シリーズではなく一般的なものが設置されています。

 なおダイダラボッチの湯に使われているお湯は内湯・外湯とも既に評価させて頂いている【舘山寺レイクホテル 花乃井】と同じ舘山寺第4源泉で、無色透明で微かな塩素臭と塩素味の裏に微かな苦味を感じられる程度。

 無論お湯の利用状況も同じで循環濾過・加温・加水・塩素消毒となっておりますので、本来のお湯の姿は全く感じられないというお湯の評価と全く同じです。やはり246t/日(計算すると約170L/分)の井戸を17軒の宿とこの施設で分け合っている以上1施設毎分10L以下なので仕方ないところでしょう。

 湯上りは1階のソファシートや2階の大きな和室などの多数ある休憩エリアでゆっくりすることが出来ます。2階の和室ではTVや漫画コーナーもありますので、家族や仲間の集合場所にはちょうど良いと思われます。またこの施設には無料の卓球台が設置されていますので、温泉卓球を楽しまれたい方にも良いでしょう。

 湯上り感はしばらくポカポカ感が得られますが、45分程で消えてしまいました。また肌には微かなしっとり感が得られますが、この効果も4時間ほどで消えました。舘山寺温泉の中では良いお湯と寛ぎの空間が堪能できる施設施設ですが、入泉料で特別日を設定する運営方法は長島温泉など他の温泉観光地との競争でマイナスになっていると感じました。



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