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奥浜名湖温泉(三ヶ日7号泉)(おくはまなこおんせん)

【かんぽの宿 浜名湖三ケ日】※廃業




【住所】  静岡県浜松市北区三ヶ日町都筑2977-2
【電話】  053-526-1201
【料金】  600円

【泉種】  中性ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉
       pH7.4 35.1℃ 218L/分 12.77g/kg H29分析
      
旧分析:中性ナトリウム・カルシウムー塩化物温泉 pH7.2 34.9℃ 湧出量不明 12.31g/kg H19分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  10時30分〜21時 (木曜日は12時30分〜21時) 無休
【記 録】 2009/05/06 【再訪1】 2019/09/16

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 気温18℃で雨が降る天気の中、午前中の利用です。GWが最終日となり、道路はUターンラッシュで混み合っていましたが、幸いなことに殆ど渋滞に巻き込まれること無く施設に到着することが出来ました。

 この施設は三ケ日の別荘地の一角にあり、周囲は日本とは思えないような敷地の別荘が並んでいます。施設横の駐車場は他のかんぽの宿施設同様に、余裕はそんなにありませんが、チェックアウトの時間を過ぎていたので余裕がありました。

 施設内部は左手にフロントと喫茶・正面に談話コーナー・右に奥へ続く廊下が伸びています。受付は10時から行っているようですが実際に入浴できるのは10時半からですので、早くから利用する方は気をつけましょう。

 フロントにて男性従業員に入泉料を支払い、通路突当りまで進むように案内されます。またスタンプカードを作りますか?と声を掛けられたのですが、次の再訪は何年後になるかわかりませんでしたので辞退させていただきました。

 まっすぐ伸びる廊下を浴場へ向かうのですが、途中には売店やカラオケルーム・ゲームコーナーが設置されており、宿泊施設にありがちな光景を見受けられます。まっすぐ進み突当り右が浴場・左手奥が休憩処を兼ねた和室が10時〜15時まで利用出来るようになっています。

 脱衣所内部はコインレスの鍵付きロッカーと洗面台・ベビーベットで構成されており、空間は広いのですがロッカーは東海地方のかんぽの宿共通の小さなもので、鞄があるととても収納できません。浴衣のみの収納なら良いのですが、もう少し大きくして欲しいものです。

 またロッカーの上には温泉分析表がしっかり掲示されており、温泉であることがアピールされています。既に先客が複数いるようで、ロッカー下の籠には脱衣された服が並んでいます。雨の中のGW最終日とは言え、人気があるようで結構混みあっています。

 早速脱衣の後に浴場へ向かいます。浴場は左側に洗い場・右手に温泉利用湯船と白湯利用の湯船、その外には露天風呂が窓越しに見えます。

 洗い場は仕切りが無いタイプで、シャワーや鏡などの快適装備が一通り整っています。またソープは普通のモノが設置されているのですが、売店で販売されている馬油シリーズのソープも1セットのみ置いてあり、若い利用者はしっかり使われていました。

 湯船は小さいほうが白湯、大きいほうが温泉利用となっていますが、温泉はお湯に色が付いていますのですぐに判ります。湯船は8人程が浸かれるサイズで、お湯は41度程に設定されております。

 お湯は薄い茶色の濁り湯で、塩の香りと意外とマイルドな塩味が感じられます。
(再訪1ではマイルドではなくなっていました)横の窓からは露天風呂が見えるのですが、その露天風呂は周囲が高い塀で囲まれていますので景色はありません。

 お湯の利用状況は掲示がどこにも見当たりませんでしたが、循環・加熱・未加水・塩素消毒と思われます。湯船からは常時お湯がフローしていますので、比較的お湯は鮮度が高い循環といったところです。

 露天風呂は1つの湯船で構成されており、3人がその下で雨宿りできるような小さな屋根が付いています。湯船の大きさはこちらも内湯同様8人程が浸かれるサイズになっておりますが、さすがに雨の中では屋根の下に利用者が集中していました。

 露天風呂の湯温は40℃未満で温めの設定となっており、長湯が可能となっていますので温泉を楽しむには良いかもしれませんね。ただ眺望は先にも書いたように、高い塀に囲まれていますので小さな庭園で心を癒すほかありません。

 湯上りは浴場近くの和室かフロント近くの談話コーナーでゆっくりすることが出来ます。和室は爺さん婆さんの会話が嫌でも耳に入りますので、私はフロント横で新聞やTVを見ながらゆっくりさせていただきました。

 湯上り感は塩の温泉らしいポカポカ感を得られ、4時間ほどその効果が持続します。肌は微かにしっとりしますが、この効果は1時間ほどで消えてしまいました。
(再訪1では翌日まで肌にしっとり感が得られ、ポカポカ感も8時間程継続しました)肌が弱い方や体に傷のある方にはお勧め出来ませんが、成分が濃いために奥浜名湖三ヶ日温泉より温泉らしさを感じることが出来ますよ。


【再訪1】


 約10年ぶりの再訪にて状況を確認いたしました。日本郵政が2019年12月に営業を終える施設としてリストアップしている11施設の1つとして、この三ケ日も該当しています。廃止か営業譲渡となっているため今後どうなるのかわかりませんが、これが最後の評価になってしまうかもなぁと思いつつ再訪させて頂きました。

 変更点は温泉分析表が変更され、入泉料が600円になっていました。またフロント横の自動券売機で入泉券を購入し、フロントに提出するスタイルにもなっていました。お湯も濃くなったのか、湯上り感がUPしていました。ただそれ以外は何ら変化はなく、10年前から施設的に変化は見られませんでした。ある意味大切に施設を管理されてきたのが判りますが、攻めることもできなかったなぁとも思えました。

 評価は入泉料で★を1つ減らし、湯上り感を★5つに変更致しました。

 なにはともあれ、この効果の高い温泉がなくなってしまうのは非常にもったいない!何とかこれからも存続させてほしい施設でありました。



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