本文へスキップ

焼津黒潮温泉(高草1号井・高草50号井混合)(やいづくろしおおんせん)

【黒潮温泉 漢方薬湯 焼津駅前健康センター】




【住所】  静岡県焼津市栄町1丁目13-1
【電話】  054-627-7200
【料金】  1500円(10時〜) 
      1000円(15時30分〜) 
      700円(3時間) AM2時以降1000円追加

【泉種】
  アルカリ性カルシウム・ナトリウムー塩化物温泉
       pH8.5 50.5℃ 湧出量不明 15.10g/kg H22分析(混合泉として)

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・シェービングソープ・ドライヤー・剃刀・歯ブラシ・タオル小
【営業】  24時間(男女それぞれの清掃時間あり)
【記録】  2011/08/13


【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温30℃で実家から名古屋に戻ってくる途中のPM10時に寄り道してみました。周辺には焼津温泉を利用する他の施設もありますので温泉激戦区なのですが、その中でも焼津駅徒歩3分という立地条件で建っています。こんな立地で健康センターがあるとはすばらしいの一言ですな。

 駅から少しはなれた場所に2階立ての建物が建っていますが、夜は煌々とネオンが燈されていますのですぐに判ります。駐車場はその横にあるのですが、施設の規模に見合わない狭さとなっています。何とか空きスペースを見つけて駐車しますが、少し離れた場所に第2駐車場もあるようです。

 施設入口は各種コースの説明があり、「ひとっ風呂コース」が3時間でタオルつき700円と一番お値打ちなコースであることを確認します。演劇もやっている昔ながらの健康センターなので、演劇を見たい方は昼間から利用しましょう。

 施設内部は左側に下駄箱・正面にフロント・右手に売店及び休憩エリア・右奥に脱衣所となっております。早速下駄箱に靴を入れ、下駄箱の鍵と入泉料を持って利用者が順番待ちしているフロントへ向かいます。

 フロントではどのコースで利用するか伝えて下駄箱の鍵と入泉料を支払い、脱衣所の鍵を受け取ります。特に館内の説明も無く受付を完了し、周りの利用者の流れを確認しつつ右奥の脱衣所へ向かいます。

 脱衣所は男湯が入口から見える位置にあるのですが、女湯は男湯左の雑談コーナー反対側にありますので注意しましょう。脱衣所内部は健康センターとしては小さなロッカーが設置されており、荷物が多い方は少々使いにくい施設かもしれません。

 脱衣所横には温泉分析表が掲示されているのですが、他の焼津黒潮温泉とは異なり温泉名・井戸名はどこにも掲示されていませんし、従業員に聞いてもよく判りませんでした。申請者は焼津市の市長なので、他の焼津温泉とは同じ混合泉の可能性が高いのですが、温泉分析年月が最近のものなので確証が得られません。

 仕方なく「己の体だけが頼り」と気合を入れて浴場へ向かうのですが、浴場は意外とコンパクトに作られております。サウナ・水風呂・漢方湯はお約束なのですが、温泉湯船が2つのみでどちらも大きくありません。

 露天風呂や複数の豪華な湯船を揃える愛知県の健康センターとは、薬草湯やサウナ以外で少々文化が異なることに気づきます。

 浴場詳細は左手に洗い場・右手にサウナと水風呂・正面に温泉利用湯船2つと薬湯の湯船が設置されています。薬湯は漢方湯となっているために匂いはかなり刺激的で、浴場に入った途端にツンと鼻を刺激します。どうして健康ランドってどこも漢方湯が設置されているのだろうと気になりつつ、洗い場へ移動します。

 洗い場は仕切りの無いタイプで、健康センターだけあってシャワーやソープなどもしっかり装備されているので、使用していてもなんら不満はありません。ただ鏡は半分の席にしか付いていないのが、装備的に残念なところです。

 ささっと体を流し、メインの温泉湯船に浸かりつつ、周囲を観察し始めます。やはり漢方薬湯はそれなりに人気があるようですが、私の嗅覚や味覚の感覚は失われていきます。露天風呂など退避場所もありませんので、温泉風情を求める方にはお勧め出来ませんよ(*_*)。

 お湯は42度に保たれ無色透明で弱い塩の香りに塩素臭・苦味の無い塩味で、しばらく浸かっていると大人しいながらジワジワと温まるのが良くわかります。さすが1Lあたり15g以上の成分がある塩化物泉ですなぁ(普通の入浴剤は200Lで30gなので入浴剤の100倍の成分量、循環や濾過・加水されていると下がりますが(^^ゞ)。

 お湯の利用状況は残念ながら掲示されていませんが、私の感想では循環濾過・加熱・未加水・塩素消毒といったところでしょうか。

 しばらくお湯に浸かり、逆上せそうになったら浴場横に設置されている備え付けベンチ?でゆっくりすることが出来ます。ただ窓からの眺望や露天風呂も無いので、徐々に浴場観察だけでは飽きが来てしまうのが難点。メインは温泉ではなく演劇など他の施設なので仕方が無いのかもしれませんが・・・。

 湯上りは2階の大広間でゆっくり仮眠することが出来ます。このときは夜の為か完全に真っ暗になった和室が男女別々に分かれており、いびきが響いておりました。なお映画上映や漫画コーナーなどは確認できませんでしたが、さらっと確認しただけなので見落としているかもしれません(HPではテレビ付リクライニングシートのある部屋もあるようです)。

 湯上り感はベタベタしない肌触りで微かな肌の張りを感じつつ、ポカポカ感をしっかり感じられます。匂いは微かに残りますが、そんなに気にはなりませんでした。この効果はその日の夕方まで持続しましたが、夜にはすっかり消えていました。

 なにはともあれお盆休み真っ最中のこの日は普段よりも利用者が多く、旅する方々の休憩基地になっていたのも確か。そういう私も実家との行き来で、リーズナブルに上手く使えたら良いかもと考えてしまう施設でした。


inserted by FC2 system