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静岡籠上温泉(静岡籠上2号泉)第三美肌湯 西ヶ谷温泉(西ヶ谷1号泉)

(しずおかかごがみおんせん(しずおかかごがみ2ごうせん))(だい3びはだゆ にしがやおんせん(にしがや1ごうせん))

【おふろcafe 美肌湯】




【住所】  静岡県静岡市葵区篭上15-15
【電話】  054-252-1126
【料金】  60分:580円 90分:780円 120分:980円 
      フリータイム:1,380円(館内着・タオル付き)
      朝風呂割引:5時〜9時 580円

【泉種】
  静岡籠上2号泉:アルカリ性単純硫黄温泉
       pH9.9 39.5℃ 199L/分 0.86g/kg H21分析
      西ヶ谷1号泉:
アルカリ性含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
       pH8.9 27.7℃ 302L/分 2.14g/kg H21分析

      
旧分析:1号泉 アルカリ性ナトリウムー塩化物温泉
                  pH9.9 42.3℃ 202L/分 1.01g/kg H7分析
              2号泉 アルカリ性含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉
                  pH8.9 30.0℃ 387L/分 2.10g/kg H10分析


【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・ブラシ(プランによって館内着とタオル)
【営業】  10時〜翌9時 第3火曜日定休※ご入浴は浴室清掃の為、深夜1時〜5時まではご利用できません。
【記 録】  2008/12/31 【再訪1】2017/01/02

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 実家に正月帰省する途中、朝6時の営業開始と同時に気温4℃の中寄って入泉してみました。静岡駅からも近いのですが、街中にあるために地元客がすでに営業前から並んでいます。早Σ(゜□゜*)!。

 営業開始時間より少し早く入口が開かれ、常連と思われる15人ほどのオジサマ方が、挨拶をしながら施設に吸い込まれていきます。しかしどういうわけか女性客は非常に少ないのが気になるのですが、会話の流れから皆さん奥さんをどうやら家に置いてきているようです。

 施設内は右手に券売機・正面にフロント・左手にゲームコーナーとコインレスの鍵付下駄箱が設置されており、右奥に施設が続いています。

 早速券売機で朝風呂入泉券を購入し下駄箱に靴を入れて、その鍵と入泉券をフロントの女性スタッフに渡します。「おはようございます」との言葉とともに脱衣所のバンド式ロッカーキーが渡されます。さすがに客裁きが早いですなぁ〜(´ー`)ノ、そのバンドを持って右奥の脱衣所に向かいます。

 その脱衣所へ向かう途中には自販機や売店コーナー・休憩処やマッサージコーナーも設置されており、2階への階段もあります。結構立派な施設じゃないですかと思いつつ、突き当りの大きな暖簾を潜ると左右に男女の暖簾が登場します。

 脱衣所の中は洗面台と比較的大きなロッカーが設置され、空間も広く取られています。また静岡県スタイルの温泉分析表もしっかり掲示され、利用状況もしっかり貼ってあります。ですが温泉分析表が逆に2枚も貼ってあります。そう、ここは2つの井戸を利用しているのです( ´・ω・)o。

 ちょっと私のロッカーを探すのに手間取りつつ、何とか探し出して脱衣、浴場へ向かいます。すでに数名の方が1つの湯船に集結しており、人気の湯船がすぐに判ります。

 内部の造りは左右両サイドに洗い場が壁際に設置され、右から座湯・ジャグジーバス・サウナ・水風呂・源泉風呂2つ・ジェットバス・掛け湯で構成されています。なお露天風呂はなく内湯だけの構成となっていますので、露天風呂の開放感が好きな方にはちょっとガッカリかもしれませんね。

 洗い場は仕切りが無いタイプで一通りの装備が整っています。しかし場所によってはシャワーが無い席もありますので、近代設備に慣れている方は注意が必要です。また間隔も狭目なのでシャワーの扱いは気をつけましょう。

 まずは湯船を見渡し、何から浸かるか選びます。湯船は1箇所のみ黒いお湯が張られて、利用者が集中しているので透明なお湯が張られたジャグジーの湯船から浸かります。なお水風呂以外の湯船が全て温泉利用となっています。

 透明なお湯の1号泉は奥に隠れるように源泉湯船が寝湯として設置されている為、そこでゆっくり評価します。湯温は37℃程に保たれて長風呂が可能、お湯は弱い塩素臭と鉱石臭が感じられ、味は少し甘めに感じます。

 その他の湯船は1号泉ながらスーパー銭湯にありがちなジェットバスやバイブラーバスの施設が整い、湯温は41℃に届かない位の設定になっています。水風呂以外の湯船が全て温泉なのは嬉しいのですが、あまり特徴の無いお湯がますます特徴を失う施設は少し寂しいものです。

 2号泉を利用する湯船は高い位置にあり、施設内の中でいかに重要な湯船であるかアピールするような位置にあります。お湯は黒い湯の花が舞い、その浮遊物が細かくなったものでお湯を黒く見せています。

 こちらは硫黄臭と微かな硫化水素臭が感じられ、温度は42℃ほどに保たれています。非常に特徴あるお湯なので人気が集中するのがわかりますね(≧∇≦)/。なおこの湯船に浮いている黒い湯の花は手で捕まえようとしても難しく、捕まえたとしても「まっくろくろすけ」のように黒い粉状になってしまいます。

 お湯の利用状況は源泉によって異なり、1号泉は未加水・加冷・循環・塩素消毒となっており、2号泉は未加水・加温・掛け流し・塩素消毒となっています。

 湧出量は2源泉あるので豊富な筈なのですが役所の指示により絞って利用している上に、2号泉は離れている為にローリーにて1日40t運搬してきているとのこと。しかもローリーで持ってきたお湯を掛け流しにするとは凄いですなぁ(≧∇≦)/。また1号泉の加冷も加水して温度を下げていないところが珍しいですね。

 湯上りは2階の休憩エリアでゆっくり出来るのですが、朝風呂の時間帯は同じ2階の食事処が開放されますのでそこでゴロッとゆっくりすることが出来ます。湯上り感は2号泉の湯船に浸かってから出た為か、体がポカポカと良く温まっており匂いもしっかり残ってしまいました。この効果はその日の夕方までしっかりと持続し、匂いは服に残ってしまいました。後に予定のある方は1号泉の湯船に浸かってから出るのが良いでしょう。

 駐車場の片隅にはローリーがしっかり温泉を持ってきており、施設の苦労が垣間見ることが出来ます。静岡市内でゆっくり出来る休憩エリアがある施設、なかなか良いのではないでしょうか(´ー`)ノ。


【再訪1】


 コンセプトは「1日じゅう羽を広げて、くつろいでいただける場所をつくりたい。」ということで2015年11月に温泉道場鰍フ力を借りてリニューアルオープンしていました。なお温泉道場鰍ヘ2017年に三重の天然温泉テルメリゾー ト・ユラックスの事業譲渡を受けるということで、これから東海地方でも耳にする機会が増えそうな会社名です。

 この施設を約8年ぶりに再訪にて状況確認いたしました。この日は2日の夜に利用したのですが、駐車場の空き待ちで車が道路に並んでいる程混みあっています。15分ほど待ち警備員の案内にて第3駐車場へ誘導されます。人気施設の上に正月だから仕方ないけど第3駐車場まであるほうにびっくりです。

 施設は見た目以前とほとんど変わらず、この時もローリーが停車し籠上温泉スタンドも稼働していました。施設内は左手に下駄箱、正面にフロント・右手に休憩処と奥に脱衣所があり、施設の位置構成は変わっておりません。

 しかしながら雰囲気はガラリと様変わりし、アロマの匂いと低音の効いた大きなスピーカーの音楽・薄暗い照明と暖炉が、落ち着いた雰囲気に変えていました。フロント横の物販エリアでは地元の酒がワインのように洒落た状態で販売されており、斬新な感じを受けました。

 利用システムは時間制に変わり、前もって利用時間を決めてから施設に入りましょう。私はこの日は実家からの帰りということで最短1時間での利用を選択することを決めて、各種サイズあるコインレスの鍵付き下駄箱に靴を入れ、フロントへ向かいます。なお下駄箱は改装前と同じものを利用していますので、そのあたりはコストを削減しています。

 フロントでは利用時間を伝えて受付時間をプリントアウトした紙と館内システム決算用リストバンドを渡されます。清算は退館時になりますのでリストバンドはもちろん紙も失くさぬ様に注意しましょう。

 受付を済まして右奥の脱衣所へ向かいます。途中は先に書いたように落ち着いた雰囲気の休憩エリアになっておりますので、待ち合わせにも困りません。今回のリニューアルは1階と2階の休憩エリアとcafe・受付に集中していますね。

 脱衣所内は上下2段に分かれたロッカーにハンガーが1本備え付けられており、コート着用でない限り収納スペースに困ることはありません。なお脱衣所入り口から先も下駄箱同様8年前から変化は特に気づきませんでした。そのうち脱衣所も改装されるのかなぁ。

 脱所壁に掲示されている2つの温泉分析表を確認して浴場へ向かいます。温泉分析表はさすがに8年前と同じではなく更新されていますが、源泉名も変化しており同じ井戸かどうかは定かではありません。

 浴場内は8年前と変わっておらず、足を踏み入れた瞬間に硫化水素臭が鼻を刺激します。風景は8年前と変化しておらず、左右両サイドに洗い場が壁際に設置され、右から座湯・バイブラーバス・サウナ・水風呂・「不感温浴」という名の籠上温泉利用の源泉風呂・ジェットバス・掛け湯で構成されています。

 洗い場は仕切りが無いタイプで桶と椅子が白から黒色に変化して、リンスinシャンプーがシャンプーとリンス別々に変わっていました。それ以外は変化はなく、湯量と温度調整が出来ないシャワーなど自由度がありませんが問題なく利用することが出来ました。

 さっと体を洗い、中央の籠上温泉利用の湯船から浸かります。壁には籠上温泉の特徴がしっかり書かれており、アルカリ性単純硫黄泉でpH9.9の高アルカリ性が古い角質を溶かして新陳代謝促進、ツルツルの肌になると謳っています。

 「言いたいことはわかるけど、実際どうなのかが重要なのさ」と独り言を心の中でぼやきつつ、高アルカリのお湯につかります。確かに肌はしっかりと溶かされて肌はサラサラになりますが、硫黄泉の特徴でもある肌のしっとり感は微かにしか感じられません。

 そんな籠上温泉は無色透明で硫黄成分のためか微かに甘く感じられましたが、匂いはほとんどありません。しばらくバイブラーバスで籠上温泉を確認してから、黒いお湯で硫化水素臭が漂う第三美肌湯西ヶ谷温泉が満たされた湯船に向かいます。

 この施設は第三美肌湯西ヶ谷温泉とは呼称せず、源泉地の地名である「カブラヲ温泉」と呼称しています。だったら西ヶ谷温泉でいいじゃん・・・。先に西ヶ谷温泉から浸かってしまうと籠上温泉の特徴が全く分からないと思います。

 西ヶ谷源泉は1つの湯船で、お湯は黒く透明度は10cm程、ローリーながらしっかり硫化水素臭が感じられ源泉地だとどれ程すごいお湯なのか想像するだけでも楽しい温泉です。湯温は40℃程に設定されております。暫く浸かっていると肌に変化はありませんが、肌はしっとりとしてきます。色有り・匂い有の温泉なので気に入る方も多いのではないでしょうか。

 それにしても温泉分析表とは別に利用状況表が掲示されるべきなのですが、残念ながら掲示がありません。代わりに「浴場業の衛生管理に係る計画書」が掲示されています。

 その内容から読み取れるのは加温・未加水・循環ろ過となっており、西ヶ谷温泉はタンクローリーでの運び湯となっているために湧出量は豊富ながら施設へどれぐらい運ばれているのかが不明です。無論循環施設なので塩素消毒もされている筈なのですが、情報が不足していますね。

 湯上りは1階と2階にある各種休憩スペースでゆっくりすることが出来ます。このリニューアルした施設はこの休憩スペースを大事にしており、コーヒーを飲みながら漫画を読むことが出来るなど、時間がある限りゆっくり過ごすことが出来ます。

 湯上り感は暫くポカポカと体が温まっており、意外ながら体からは硫化水素臭は殆ど感じられません。もしかしたら真黒な西ヶ谷温泉に最後浸かって出てきた場合は匂いが残るかもしれませんが、この日は「不感温浴」という名の籠上温泉利用の源泉風呂が最後に浸かった湯船となりました。

 出来ればフリータイムにて時間を忘れて利用したい施設ではありますが、小さな子供がいる状態での帰省帰りでは無理ですなぁ。なお一番最後になりましたがこの施設は「美肌湯」と書いて「びじんゆ」と読ませていますので、注意しましょう。



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