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梅の郷月ヶ瀬温泉(うめのさとつきがせおんせん)

【健康増進施設 梅の郷月ヶ瀬温泉】






【住所】  奈良県奈良市月ヶ瀬尾山2681
【電話】  0743-92-0388
【料金】  700円

【泉種】
  弱アルカリ性単純温泉
       pH7.8 28.8℃ 湧出量不明 0.58g/kg H20分析
      
旧分析:弱アルカリ性単純温泉 pH7.9 30.5℃ 22,800L/時 0.54g/kg H8分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  10時30分〜21時 第1・第3火曜日・年末年始定休
【記 録】 2007/09/22 【再訪1】 2020/07/12

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温28度で快晴とはいきませんでしたが良い天気の中、営業開始と同時に入泉です。4年ほど前に来たことがあり、どのような施設か知っているのですが評価は初めてです。

 前回来た時のメモを見ると「村営の温泉施設、単純泉のためか特徴無し。塩素の臭いはきついが露天風呂は落ち着いていて良い。チケットを買って受け付けすると、ロッカーの鍵とタオルをもらえる。ロッカーは非常に使いやすく、使用済みタオルは強制的に記念品としてお持ち帰り。お湯に特徴を求める人にはちと辛いなぁ・・・でも帰ってくるときに体中の疲れが出たのと夜まで体がポカポカ効果はあり。」と記録してあります。村営から合併で市営になって初めての入泉、楽しみです。

 さあ、営業開始前に駐車場へ到着するとすでに半分以上埋まっています。営業時間が変わったのかと心配しながら入り口に向うと温泉施設はまだ準備中、皆さんの目的は温泉施設横の地元農家が持ち寄って特産品を販売している市場でした。その市場には旬な野菜は勿論ですが、梅干の品揃えがすばらしい(´ー`)ノ。

 さらに道路を挟んだ反対側には、前来た時には無かった足湯があり朝9時から利用できます。手を入れると重めの重曹泉感覚が得られ、肌がしっとり&モッチリになりました。予想外にいいお湯のようですが、これが湯船になるとどうなるのかが楽しみです。
(再訪1では足湯は使われていませんでした)

 施設前で少し待っていると時間になり、自動ドアが動き始めます。中に入ると右手にコインレスの鍵付き下駄箱、左に券売機、左奥にフロントがあり、奥に脱衣所の暖簾が見えます。そそくさと入泉券を購入して下駄箱に靴を入れ、フロントのおばちゃんに入泉券を手渡します。おばちゃんが「今日の男湯はピンクだね」といいながら新品タオルと脱衣所ロッカーキーを渡してくれました。(再訪1では下駄箱が先になり、下駄箱の鍵と入泉券を渡すとロッカーキーを渡されます)

 このタオルは他の施設で100円で販売しているような、施設名と電話番号が印刷されているタオルです。タオルを持参していてもありがとうと言ってにこやかに貰っておきましょう。
(再訪1ではタオルは有料になっていました)

 この日の男湯は向って右側で、脱衣所は大きなロッカーと洗面台で構成されております。ロッカーはコートもハンガーに掛けて入るような大きなもので、日帰り温泉施設としては贅沢装備。勿論ハンガーも1つだけですが付いていますが、過疎地域の為かベビーベットなど子供装備はありません。

 さっと準備をして浴場に向かいます。浴場は正面にジャグジー装備の湯船・右手に掛け湯&洗い場とサウナ・左にシャワーが設置されており、一面ガラス張りの外には露天風呂が見えます。

 洗い場は仕切り有と無の2種類で構成され、シャワーも鏡もあるために不満はなんらありません。ソープ類は見た目ピンクと緑でいかにもフルーツ系の匂いがしそうなのですが、予想に反して檜の香りで結構匂いが残ります。(再訪1では全ての仕切りは無くなり、洗い場が少し拡張。ソープ類もシャンプーとリンスは独立し、匂いも落ち着いたソープ類に変わりました)

 さっと体を洗い、内湯に身を沈めます。湯は40.5℃程に設定されており、足湯と異なり重曹泉(片栗粉)的とろみがありません。やはり足湯と浴用のお湯は別系統で管理されているようです。また湯船の横から排水されている水量を見ていると結構なお湯が循環されているのがわかります。
(再訪1では内湯はタイル張りから岩風呂風に変わりました)

 湯は無色透明・微かな塩素臭の裏に岩石臭と苦臭が微かに感じられ、粉っぽい苦味を微かに感じられました。肌触りは本当に微かなとろみを感じることが出来ました。

 温泉の利用状況は循環・加熱・未加水・塩素消毒で1週間に1回完全換水となっています。公共施設としては一般的な利用状況ですが、新湯の投入は1日10KL程との事。毎分に直すと15L〜16Lしかありません。結構分析表の湯量から見ると、汲み上げ能力を絞った状態で利用しているようです。

 露天風呂は全て温泉利用で岩風呂・滝風呂(打たせ湯)・源泉を18℃の冷泉にした水風呂の3つで構成されています。(再訪1では滝風呂がなくなり、30℃設定の源泉風呂が1つの壺湯で設置されました)

 岩風呂が一番大きく、屋根も一部についています。滝風呂は1つの滝が流れているだけなのですが、1人用打たせ湯として機能しております。水風呂はおそらくサウナのために用意されたものと思われますが、18度は正直冷たすぎです。温度を下げなくて良いのでぜひ源泉掛け流し風呂にして欲しいものです。
(再訪1では滝風呂のあった位置は縁台が設置され、休憩スペースになりました。また水風呂の横に1人用壺湯で源泉風呂があるのですが、一人しか入れないので激戦です。また日替わりで浴場が入れ替わるのですが、もう一つの浴場には展望露天風呂があるそうです。)

 湯上りは新聞が置いてあるロビーのベンチでゆっくりしました。休憩エリアが食事処とベンチ・喫煙所しかないので、結構ゆっくり出来ません。また脱衣所を出ると従業員のおばちゃんが、ロッカーキーをすぐに回収しに来られますのでちょっとびっくりです。(再訪1では脱衣所から出たところに受付があるので、ここですぐに回収されます)

 湯上り感は強くは無いのですがポカポカ感が30分ほど続き、肌が弱いしっとり感と微かなモチモチ感を味わえます。帰りの道中は午前中なのに疲れと睡魔との戦いになりましたので、なめてかかると痛い目を見ますよ〜。持続力は翌日朝のシャワーまで持続しました。単純泉ながら炭酸水素塩泉のような感覚が楽しめる温泉で、なかなか良いのではないでしょうか(´ー`)ノ。


【再訪1】


 約13年ぶりの再訪にて状況を確認しました。変更点は結構あり、まず入泉料が600円⇒700円に変わり、施設外観は殆ど変わっておりませんが、内部の受付位置が入口左から入口正面の2つある脱衣所の中間に移動しておりました。さらに受付位置が変わった関係で券売機の位置も変わりました。

 H26年にリニューアルした関係で、脱衣所はさらに変わったのかなぁと思ったのですが、脱衣所が一番変わっておりませんでした。温泉分析表も更新されH8からH20になったのですが、奈良市保健所の認証はH26になっています。当時はいったい何があったのでしょう。

 浴場は内湯が岩風呂に、洗い場も拡張して仕切りが無くなり、ソープ類も一新・露天風呂も滝湯がなくなり、一人用の壺湯源泉が設置されました。13年の間に色々変わったなぁと感じましたが、お湯と湯上りはは殆ど変化がありません。

 これからもしっかり地元に愛される温泉施設であってほしいですね。



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