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天竜峡温泉(てんりゅうきょうおんせん)

【天龍峡温泉交流館ご湯っくり「若返りの湯」】




【住所】  長野県飯田市川路4992-5


【電話】  0265-27-4011
【料金】  500円

【泉種】
  アルカリ性単純温泉
       pH10.2 Rn21.02 30.6℃ 湧出量未測定 0.30g/kg H26分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  10時〜21時(毎週水曜日、12月29日〜1月3日定休)
【記 録】  2021/10/10

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 気温20℃で曇りの天気の中、13時より入泉です。なおようやくCOVID-19の第5波が過ぎ去り、観光地も徐々に人が戻りつつある状況といった雰囲。時期的に林檎農園目当ての観光客が天竜峡駅に観光客が出入りしていました。

 施設へは看板どおりに進むと到着するのですが、駐車場は意外と混みあっておりました。空いているスペースが2割ぐらいなので、端の方に止めて和風の造りである施設入向かいます。入口前には「営業中」と目立つ看板があり、安心して施設内へ向かいます。

 施設内部は正面奥に受付、その前に地場産業の直売と食事処の入口があります。まずは受付の前に体温測定を行う機械の前に立ち、結構な音量で問題がないことを告知されます。COVID-19の特効薬が出来るまでは致し方ない対処であることは判りますが、あと1年はこんな状況が続きそうだなぁ・・・などと考えつつ受付に向かいます。

 受付のおばちゃんが待つ場所の左横には券売機が設置されており、その券売機にて入泉券を購入して受付に提出します。

 受付左横の別部屋に入るとようやく靴を脱ぐ場所が現れ、その奥には20畳ぐらいの部屋の側面に鍵なしの下駄箱が設置されています。空間は広く無駄な贅沢感がありますが、どうせならソファやベンチを置いてくれた方が休憩エリアとしても活用できると思います。

 その部屋から更に奥へ続く廊下を進むと脱衣所の暖簾が現れます。途中には外国の暮らしを撮影した写真が飾られており、何とも不思議な光景になっていました。せっかくの観光施設として使われているのであれば、地元の風景をアピールすればいいのになぁ。

 脱衣所内は大きめの鍵付きロッカー・洗面台・ベビーベットに加えて貴重品ロッカーが設置されています。また脱衣所入口の壁には温泉分析表が掲示されていました。でも温泉の利用状況が掲示されていないのは残念です。

 洗面台付近の照明はスポットライトが組み込まれており、その周辺だけが違う雰囲気になっているのは不思議な感じもしますが、きっとそこだけリフォームしたのかもしれません。

 意外と空いている脱衣所でそそくさと脱衣の後、浴場へ向かいます。浴場は右手に洗い場・右奥にサウナ・左に内湯・コンパクトながら外に露天風呂が設置されています。

 洗い場は仕切りが無いタイプで、照明はありませんが、鏡やシャワーなどの快適装備が設置されています。シャワーはレバー式でカランはプッシュ式、個人的にはこの水栓タイプが一番使いやすくていいですね。

 ただ照明の位置から夜間は少し薄暗くなることが想定され、ソープ類は特徴無く無難なレベルのモノを使用していますので、女性陣はちょっと不満が出るかもしれません。

 内湯は8人位が浸かれるサイズで窓際に造られたものが1つ、あとはサウナと水の張ってある木の大きな箱1つが洗い場の反対側に設置されています。


 内湯のお湯は40.5℃程に設定されており、窓からの眺めは露天風呂のみで天龍峡を見ることが出来ません。風景は露天風呂で楽しめるので、もう少しお預けです。

 お湯は無色透明で殆ど無味無臭、これといって特徴はありません。まぁ温泉法に定められたラドンが含まれた単純泉なので、見た目の特徴は期待出来ませんが、pH10を超える強アルカリ性なので、ぬるっとした感じは全くなく、瞬時に肌を溶かされる感覚があります。

 暫く使って露天風呂に向かいます。露天風呂はさらにコンパクトで2人〜3人が定員です。風景は周りの木々が視界に入りますが、天龍峡はそれらの木々によってさえぎられ、川まで望むことは出来ません。対岸には展望台があり、そこの人たちが一生懸命「ヤッホー」と言っているのが聞こえるのですが、こっちから見えているということは、展望台から男湯はきっと丸見えなんだろうなぁ・・・と思えてしまいました。

 しばらく浸かっていると前日歯医者での治療を受けた場所の痛みが和らぎ、鎮痛効果を実感しました。でも完全に痛みが消えるのではなく、幾分楽になるといったところでしょうか。私は放射能泉で湯当りを起こす体なので、ある程度覚悟はしていたのですが、この日は湯あたりの症状よりも鎮痛効果の方が高くて湯あたりは出ませんでした。肌はパリッとした感じになり、強いアルカリ性を嫌でも感じることが出来ます。


 なおお湯の利用状況は循環濾過・加熱・未加水・塩素消毒にオゾン・紫外線利用となっており、消毒に3種も利用しているのにはびっくりです。

 湯上りはフロント近くの和室で地域情報誌を読みながらゆっくりします。しばらく様子を見ていると利用客が入れ替わり来館しており、それなりに利用者がいるな〜と実感しました。

 湯上り感は鎮痛効果と肌の張りが2時間ほど残り、ポカポカ感やサッパリ感はありません。季節を問わず楽しめる温泉ですが、放射能泉のために温泉らしさを求められる方には少し物足りないかもしれません。




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