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南木曽温泉(南木曽源泉)(なぎそおんせん(なぎそげんせん))

【あららぎ温泉 湯元館】※2020年5月廃業




【住所】  長野県木曽郡南木曽町吾妻起シ2333
【電話】  0264-58-2365
【料金】  550円

【泉種】
  アルカリ性単純温泉
       pH9.35 37.6℃ 110L/分 0.48g/kg H31分析
            旧分析:アルカリ性単純温泉 pH9.0 39.1℃ 357L/分(動力) 0.43g/kg H9分析
          旧分析:あららぎ源泉:アルカリ性単純温泉 pH9.4 28.3℃ 237L/分 0.38g/kg H4分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  10時〜21時 火曜定休
【記 録】 2006/08/14 【再訪1】 2009/11/03 【情報1】 2014/05/29
【再訪2】 2019/11/10 【確認1】 2020/10/17

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 最近大型施設が多く、小さな温泉でゆったりしたい病を発病した私。ご指名でこの温泉を選びました。道路を挟んで反対側には南木曽温泉【貴泉館】【木曽路館】があり、お盆ということもあるのか大繁盛中です。なおそちらも同じ源泉を利用しているとの話を、前回来たときに聞いたことがありますが未確認です。(2006/11/3 同じ源泉であることを確認)

 この施設はこのHPを始める前にも利用したことがあり、ある程度勝手を知っている施設でもあります。またあららぎ温泉と名前に使われている温泉名は古い井戸名で、現在は「南木曽源泉」という源泉を利用しています。なんか複雑ですね〜(;´Д`)。

 しかしお盆にもかかわらずこの施設は先に書いた他の施設と異なり、人が少なく平和そのもの・・・なぜなんだ〜?。外観が前来たときと少し異なることが気になりながら、駐車場に車を停めお食事処の暖簾を潜ります。

 施設内は正面から左手にかけて食事処・右手に売店を兼ねた食事処の会計があり、そこのおっちゃんに温泉利用を伝えます。壁には入泉税の増税のお知らせが・・・(ToT)平成18年4月から50円UPとの事です。

 入泉料を支払い、奥のドアを開けます。あれ?廊下がある・・・前は休憩所だったのに・・・「おっちゃん、改装した?」「おう、売店潰して改装して広くしたぞ、貴重品はそこのロッカーにな〜」ようやく施設が変化していたことに気づきました。

 廊下を歩くと貴重品ロッカーと広い休憩所が左手にあり、その先に脱衣所の暖簾がありました。なお通路の突き当たりはお手洗いと事務所になっており、通路の窓からは駐車場が良く見えます。

 脱衣所に入って絶句、何だこの無駄なスペースは・・・ロッカーは何か安っぽいぞ!。桧造りの昔の方がいいな〜とぼやきつつ脱衣します。なお成分表はロッカーの上の立派な成分表は平成4年で古く、それよりも新しい平成9年の成分表が入り口の板にFAXのコピーで張ってあります。
(再訪1では平成4年の分析表が無くなっていました)ここで問題発生!井戸名が古いもので「あららぎ源泉」、新しいのは「南木曽源泉」となっています。どうやら2つの井戸を混合している様子(再訪1で源泉名が変っていたことを確認)。FAXコピーでなくもう少し立派な掲示物にすれば良いのにと思いつつ、改装後どうなっているか楽しみな浴場へ移動します。

 浴室はタイル張りの浴室で正面に木製の浴槽、右奥に洗い場があります。湯船は大人6人が定員の大きさですが、木製の湯船はなかなか立派で存在感があります。側面には窓が設置されている為に閉塞感はありませんが、そんなに大きな窓ではありませんので開放感もありません。

 洗い場は仕切のないタイプですが利用する人が少ないため、周りを気にせず使えます。装備は一通り揃っていますので不満はありませんが、改装前は総檜造りだった事を考えるとやはりため息が出てしまいます(;´Д`)。

 お湯は少し温めの40℃程に設定されており、木の温かみを感じられる湯船で長湯が可能です。お湯は殆ど透明に近い微白濁で、微かな岩石臭と硫黄臭・微かな苦味を伴う岩石味です。肌はヌルッとするような特徴はありませんが、アルカリ性の特徴であるパリッとした張りが感じられます。

 温泉利用状況がどこにもありませんでしたが、かけ流し・未消毒・加温と思われます
(再訪1で利用状況が掲示されており、そのとおりであることを確認しました)。肌触りは柔らかく、非常に入りやすいお湯です。お湯に侘びを感じたのは柿其温泉以来のような気がします。

 南木曽源泉で毎分387Lの湯量を誇る井戸のお湯は間違いなくどこかで使われているようで、湯船に投入されているのは男女併せて40L/分位と思われます。空いているときはその量で十分なのですが、大人4人が湯船に入ったときはなかなか湯量が回復しません(>_<)。

 それでも天井の梁を眺めながら湯に浸かり、十分に現実逃避が出来ました。これで一緒に浸かっていたおじさんがいびきをかかずに寝ていれば、とても平和だったのですがねぇ。

 湯上りは畳敷きの休憩所で
(再訪1の冬はコタツに入りながら雑誌を読みながら)雑誌や漫画を読みながらゴロゴロとゆっくりすることが出来ます。勿論仮眠も出来ますので、長距離移動される方もゆっくり出来る施設ではないでしょうか。

 湯上がり感は体がポカポカして温かいのですが、塩化物泉のようなえげつなさや変な汗も出ません。さらに肌は弱いながらパリッと張った感じが2時間ほど持続し、湯上りも温泉らしさをしっかり味わうことが出来ました。やはり「これぞ温泉の王道」と思える湯上がりで翌日まで効果は続きました。


【再訪1】


 気温3℃で曇りの天気の中、午後5時半より約3年ぶりの再訪となりました。初期の温泉評価は文章がボロボロだったなぁ〜とつくづく思ってしまうような文章を手直しし、写真も追加いたしました。評価の点数については変更がありません。


【情報1】


 掲示板にて「なおレガ」さんよりH21年に温泉分析表の更新および塩素消毒の状況を頂きました。再訪しないといけませんなぁ。

情報提供ありがとうございました<(_ _)> 


【再訪2】


 約10年ぶりの再訪にて状況を確認しました。10年前から全く変化はなく、温泉分析表が更新されただけ・・・。お湯は相変わらず良いのですが、湯上り感は以前よりさらにわかりやすくました。お湯の評価を★1つ増やして★5つに変更させて頂きます。いいお湯でした!


【確認1】


 掲示板にて「温泉タワケ二代目」様より閉館情報を9月末に頂いておりましたが、ようやく現地確認いたしました。建物は残っておりますが、駐車場入り口にはロープが張られておりました。周囲の関連施設も含め施設には破産手続きの告示が掲示されていました。

 新型コロナ関連の影響かどうかはわかりませんが、破産手続きということですので、競売で買い手が復活させない限りは無くなってしまいそうです。良い温泉であったのですが、非常に残念です。何はともあれお疲れ様でした。

 そして「温泉タワケ二代目」様、貴重な情報ありがとうございました。



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