榊原温泉(神の出湯源泉・七栗の湯2号源泉混合) 【清少納言】

榊原温泉(神の出湯源泉・七栗の湯2号源泉混合)(さかきばらおんせん)

【清少納言】




【住所】  三重県津市榊原町6010


【電話】  059-252-0048
【料金】  1000円

【泉種】
 神の出湯源泉:アルカリ性単純温泉
        pH9.5 Rn1.5(5.7Bq) 31.1℃ 200L/分 0.41g/kg R1分析

     七栗の湯源泉:アルカリ性単純温泉
        pH9.6 Rn1.8(6.9Bq) 25.0℃ 100L/分 0.41g/kg R2分析


【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  11時〜21時 不定休
【記 録】 2022/07/17


【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★
料金 -
総合 ★★★


【コメント】

 気温28℃で曇りの天気の中、午後より利用させて頂きました。位置的には湯元榊原舘(日帰り温泉施設:湯の庄)の入口横に位置しており、一度榊原舘(湯の庄)を利用したことのある方は、施設は目立たないながらも見落とすことは無い施設です。なお横の湯の庄はこの日も大人気であり駐車場は一杯となっており、車が数台しか止まっていないこの施設の評価となりました。

 そんな施設の駐車場は建物前の駐車場と、横の駐車場が利用できます。宿泊施設なので駐車場はそこまで広くはありませんが十分なスペースは確保されています。

 施設内部は正面にフロント・その右手に電気の消された売店コーナーがあります。フロントで奥で事務作業している女性スタッフを呼び出して入泉を申し込み、その場で入泉料を支払い「地下にがありますので、案内通りにこの通路を進んで下さい」との案内がありました。

 館内はチェックインの時間前の為か電気が消され、窓から差し込む光で奥へ進みます。館内の匂いが昭和の旅館そのものの古い畳の匂いが漂い、ノスタルジックな雰囲気を感じながら進んでいきます。

 定期的に現れる案内の通りに進むと脱衣所の暖簾が現れます。なお脱衣所近くでは休憩エリアはありませんので、ロビー横の談話コーナーが待ち合わせにも良く、一番くつろげる場所かもしれません。

 それにしても全館消灯状態で、脱衣所前は自動販売機などの憩いの場もない状態。受付時に一言「省エネ中」と言ってくれれば良いし、脱衣所前をもう少し活用すれば良い施設なのになぁと思いつつ脱衣所へ向かいます。

 脱衣所は下駄箱は無く入口で靴を脱ぎ、籠が設置された棚及び洗面台が設置されております。側面が窓になっているので照明が無くとも日中は明るく感じられ、洗面台にも宿泊施設としては最低限の装備は有ります。

 この時の利用者は常に3名程で混みあってはいませんが、館内の状況を見れば「利用者が居て良かった」とも思えてしまいました。なお壁にはしっかりと温泉分析表と湯治の勧めが掲示されており、温泉利用をアピールされています。早々に脱衣の後、浴場へ向かいます。

 浴場内は壁1面が立体的なタイルが埋め込まれ、独特な雰囲気を醸しています。浴場内は大小2つ湯船、窓際とその反対側に洗い場のみの構成となっており、とてもシンプルです。しかも小さい湯船は源泉風呂となっており、湯温が30℃位に設定されています。サウナや露天風呂を求められる方には少々寂しいとは思われますが、温泉を集中して味わえるスタイルでもあります。

 洗い場は仕切りが無いタイプで、照明以外のシャワーや鏡など快適装備は一通り設置されています。ソープ類も変に匂うものではありませんので、単純温泉を楽しむには良いですね。しっかり体を洗い、湯船に身を沈めます。

 二つの湯船は見た目お湯は同じように見えますが、窓際の源泉風呂にはジェットバスが1か所ついています。源泉風呂にそんなもん付けるな!と心の中で思いつつもそこから源泉が投入されているので、何とも言えません。で、ジェットバスの吹き出しと同じ量がフローしている訳でもありません。形式的には一部放流式の非加熱循環ろ過式の源泉風呂といったところですね。

 お湯は無色透明で見た目はこれと言って特徴ありませんが、しばらく浸かっていると強いアルカリ性によって肌が溶かされて、最初はヌルヌル感とその後の地肌がしっかり感じられる肌触りに変わります。また少々頭痛が感じられましたので、ラドンが温泉分析表通り少し入っているものと思われます。

 お湯の利用状況は未加水・循環濾過・加熱・次亜塩素酸消毒となっており、これといって特徴はありません。横の榊原舘も源泉風呂が存在しますが、じっくり浸かれて静かな施設が良い方にはこの施設が良いでしょう。

 しばらく浸かっている温かい湯船が恋しくなり、横の大きな湯船で温まります。この湯船は40.5℃程の温度に保たれており、ゆったり20人位が浸かれそうなサイズ。正直源泉風呂もこの大きな湯船もお湯の状況に殆ど差が見られませんでした。

 湯上りはフロント近くの休憩スペースで横の川を眺めがらゆっくりすることが出来ます。でも照明は点灯されていませんでしたので薄暗く、精神的に弱い方にはやられてしまうかもしれませんので注意しましょう。

 湯上り感は上品で弱いポカポカ感がしっかり感じられ、肌がしっかり溶かされて突っ張った感じが得られました。なおこのポカポカ感とツッパリ感は3時間後まで徐々に効果を落としながらも楽しむことが出来ました。

 榊原温泉に元気がないと言われた昨今、コロナが追い打ちを掛けたような状態ですが、昭和レトロで頑張って売り出して頂きたいものです。



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