天王平温泉 【神馬の湯】

天王平温泉(てんのうびらおんせん)

【神馬の湯】




【住所】  三重県桑名市多度町小山 字西天王平 2160


【電話】  0594-82-5450
【料金】  1,100円(土日朝風呂・平日 880円)

【泉種】
  アルカリ性単純温泉
       pH8.5 Rn5.16 29.5℃ 湧出量不明 0.80g/kg H27分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  7時〜24時 全休日:年2回 毎月第3月曜日は15時〜営業
【記録】  2021/08/22

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★
料金 -
総合 ★★★


【コメント】

 気温29度で曇りの天気の中、午後3時より入泉です。コロナ禍と言われる2021年3月22日にオープンした桑名市官民連携施設となっています。国道258号からは多度大社の大きな鳥居の道路に入り、鳥居を超えると左手に施設が現れます。オープンから半年近く経ち、感染者が連日増加する中で再度緊急事態宣言が発令される予定のため、急ぎ評価させて頂きました。なお写真は公式HPより一部拝借させて頂きました。

 施設は余り目立ちませんが、しっかり看板が出ていますので迷わないで到着です。駐車場は車100台位のスペースがあり、広々としていますが、駐車場は7割ぐらい使用されている状況。オープンして半年近く経ちますが、未だに人気があるようです。

 車を止めて傾斜地に造られた施設へ向かいます。雰囲気は「和モダン」に造られており、外壁は黒を基調としています。カッコいいけど色褪せしないのかなぁなどと余計な心配をしながら内部へ向かいます。

 施設内部は入って左に向くと正面に「神馬の湯」と大きく書かれた壁があり、その途中右側に下駄箱が設置されています。下駄箱はコインレスで鍵が掛かり、その鍵に付いているICタグで館内全ての会計が出来るシステムです。そのあたりは公共施設ではなく民間が主体の施設だからこそのシステムですね。また下駄箱の横には自動改札機があり、清算済みICタグで開く出口専用となっています。

 下駄箱に靴を入れ、「神馬の湯」と書かれた壁の横にある受付で「ご利用は初めてですか」と確認されながら女性スタッフにによって受付処理がなされます。岩盤浴利用の有無を確認され、清算は下駄箱の鍵で行われること。退館時に精算機で清算することを聞いて受付終了となります。そういえば脱衣所の場所は説明が無かったなぁと思いつつ受付を後にします。

 受付を後に進むと正面に閉所恐怖症の方が苦手そうなブロック式休憩エリアとその奥に普通の休憩エリア・左に岩盤浴エリア・右に食事処と小さな物販エリアと2階への階段があります。脱衣所及び浴場は2Fとなるようなので、階段を上がります。(もちろん足腰の弱い方用に?エレベータも設置されています。)

 2Fは階段を上がると休憩エリアと脱衣所の暖簾が現れます。脱衣所近くにソファが複数置いてある休憩エリアは家族で来ていると、とても待ち合わせが楽ですね。

 脱衣所内部は好みのロッカーを自由に選んで使用できるタイプでコインレス。サイズも大小あり、小さいサイズでも通常より少し大きい規格となっています。またドライヤー完備の洗面台に加え、ベビーベットも設置されており、赤子にも配慮されています。壁にはしっかりと温泉分析表も掲示されていますが、地味に掲示されていますので、興味のない方はスルーしてしまうでしょう。

 早速脱衣の後浴場へ向かいます。浴場は正面にメインの内湯湯船と窓の外に露天風呂・右手に洗い場とアトラクションバス・左手にサウナと2つの水風呂が設置されています。なお水風呂は冷水と極冷水の2種あり、極冷水は10℃以下となっています。

 洗い場は仕切りの無い場所と有る場所の2パターン用意されています。その2パターンの装備は同じであり、鏡やシャワーなど一通りの便利装備は整っています。ソープ類はオリーブを原料にしているもので、そんなに匂いが残る訳ではありませんし、シャンプーとリンスがわかれているのは、女性にとってはうれしいのではないでしょうか。なおシャワーはプッシュ式で10秒ぐらいで止まる設定となっています。

 早速体を洗い内湯から浸かりたいところですが、残念ながら内湯は全て温泉利用ではありません。露天風呂が温泉利用ということなので、露天風呂へ向かいます。その露天風呂は15人位が浸かれそうな大きな湯船と3つの壺湯、そして外側に深湯が造られています。また休憩エリアも多く設置されています。

 まずは内湯のすぐ外側に設置されている大きな湯船から浸かります。お湯は40度少々に設定されており、薄い茶と白と緑を混ぜた色で微かな塩素臭の裏に微かな鉱石臭を感じられます。肌触りはアルカリ性の為に肌が少し溶かされた感じが微かながら得られ、単純泉ながらサッパリとした浴感が感じられます。成分的にも炭酸水素イオンが一番多いので、弱いですが夏向けともいえる清々しい温泉らしさを得ることが出来ます。

 お湯の利用状況は循環・加熱・未加水・塩素消毒となっており、この手の施設としては普通の利用状況です。お湯の湧出量が不明な為にどれ程の新湯が投入されているか判りませんが、露天風呂のみに温泉が使われていることを考えると、そんなに湧出量は豊富では無いと考えられます。

 深湯は110cmの深さがあり、左右から建物の縁に向って段差を居りて浸かるスタイルになっています。左右の階段中央には屋根付きで左右の階段と同じように湯船内で段差が造られており、濃尾平野南側の景色を好みの深さで浸かりながら堪能することが出来ます。

 同じような環境である岐阜県・南濃温泉よりは立地が低いので、景色としては愛知県・竜泉寺の湯と同じような展望感覚です。これは良い気分転換が出来ました。

 湯上りは1階の普通な休憩スペースに加え、キッズスペースや最近流行っている半個室的な電源も装備された休憩エリアも設置されています。公営施設ではこの休憩エリアはありえないと思いますが、民間との協業ということで実現できた部分でしょう。

 湯上り感はサッパリ感が得られ、湯冷めに注意が必要な夏向けの泉質であることが判りますが、単純泉なのでそこまで強い訳ではありません。それらの効果はその日の夜にはすっかり消えてしまいました。

 立地を活かした温泉施設で官民で力を合わせて地元を盛り上げようとしている施設。個人的には多度大社の近くなので、地元のお土産や特産品をもう少し売り込んでも良いかな〜と思えます。末永く頑張って頂きたい施設です。



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