気温11度で結構な雨が降る中、午後3時より入泉です。古くからある温泉らしいのですが、しばらく未利用になっていたそうです。そこでH17年に営業開始した建物は旧阿曽小学校をリフォームして利用しており、田舎の古い小学校の雰囲気が味わえますo(^-^)o。
国道から百メートル程入った場所にあり、余り目立ちませんがしっかり看板が出ていますので迷わないで到着です。駐車場は車20台位のスペースがあり、温泉施設と特産物販売店がそれぞれ営業しています。
車を止めて施設に向かいますが、リフォームされた学校な為に結構綺麗な建物です。内部は左右に鍵なしの蓋付き下駄箱・正面に受付があり、右手に食事も出来る休憩所と左手に脱衣所が設置されています。
下駄箱に靴を入れ、事務所も兼ねた受付で女性スタッフに入泉料を支払い領収書を頂きます。公営の施設なのでこの辺は流石にしっかりしており、一緒に期限のないスタンプカードも作って頂きました。
受付を済ませ、左手の学校らしい廊下を脱衣所に向かって歩きます。途中には温泉分析表や利用状況表・マッサージチェアや地元の方が書かれた書の展示があり、地元密着型温泉施設であることをアピールしています。
脱衣所は教室そのままかな〜、などと考えながら暖簾を潜ります。しかし内部は教室の雰囲気は無く、比較的新しい木造の部屋にコインレスのロッカー・洗面台・簡易ベビーベットが設置されています。中央と窓際には木製ベンチが背地されており、ご年配の方もゆっくり脱衣できるようになっていますよ。
早速脱衣の後浴場へ向かいます。浴場は右手に湯船・左手に洗い場・正面の奥にベンチが設置されています。なおサウナは土曜日が女性・土曜日以外が男性となっていますので、土曜日のこの日は確認できませんでした。また露天風呂は小学校跡地ということもあり、周囲から丸見えの為に設置されていません。
洗い場は仕切りの無いタイプですが、鏡やシャワーなど一通りの便利装備は整っています。ソープ類はそんなに匂いが残る訳ではありませんし、シャンプーとリンスがわかれているのは、さすがに新しい施設なのでしっかりしていますね(^^ゞ。
早速体を洗い、唯一の湯船に向かいます。10人はゆったり浸かれるサイズの湯船からは常時お湯が溢れており、結構お湯は贅沢に使われています。はてこんなに湯量は豊富だったかなぁと思いつつお湯に浸かります。
お湯は40度少々に設定されており、無色透明で塩素臭の裏に微かな鉱石臭を感じられます。肌触りは地肌がしっかりとしたようなざらっとした感じが微かながら得られ、微かな感覚ながら何とか温泉らしさを得ることが出来ました。
横の窓は殆どが目隠しの曇りガラスになっており、眺望は殆どありませんが一部から見える外の風景は長閑な田舎の風景そのものです。
お湯の利用状況は循環・加熱・加水・塩素消毒となっており、加温は仕方ないとしても加水割合は判りませんが本来のお湯の姿ではありません。利用者数から見ても加水しなくても良いように思えますが、循環・ろ過施設がおそらく濃い温泉成分によって劣化することや掃除の大変さを恐れているように思えます。成分の濃い温泉は大変ですなぁ(*_*)。
湯上りは受付右側の食事処を兼ねた休憩エリアでゆっくりすることが出来ます。この休憩エリアは教室そのままを利用しており、黒板やオルガンがそのまま残っています。また和室も併設されていますので横になることも可能です。
湯上り感はポカポカ感やサッパリ感なくそんなに特徴はありませんが、肌の地肌がしっかり出たようなザラザラ感は2時間ほど継続しました。温泉の成分量が分析表どおりあればまた違った湯上り感を得られると思われますが、循環・加水の状況ではその特徴は殆ど得られませんなぁ。
お湯は残念なのですが施設としては使える施設の再利用として、廃校した学校を温泉施設にしてしまう思いつきはすばらしいものです。小さな学校で教育を受けられた方にはとても懐かしい雰囲気を味わえる施設ではないでしょうか。