気温1度で良い天気の中、営業開始と同時に入泉です。周囲は液晶で有名なメーカーの工場とその寮があり、その横に開業したショッピングセンター内に温泉施設があるといった感じです。なお周囲には殆ど看板がありませんが、国道42号沿いなので迷うことはありません。
ショッピングセンターの広い共同駐車場に車をとめ、祝日ながら稼動している工場を横目に施設へ向かいます。施設は和風の平屋建てで、屋根上の看板以外は何も宣伝しておらず、すっきりとした造りになっています。最近の新しい施設の中では比較的質素なイメージは珍しいですなぁ(^^ゞ。
(再訪1ではしっかりキャンペーン等の派手な看板が施設側面に掲示されていました)
施設内は入ってすぐに大きな温泉分析表が掲示され、温泉施設であることをアピールしています。そのまま右のドアに向かうと右に下駄箱・左にフロントとなっており、正面に版画絵である富士の絵が大きく出迎えてくれます。
下駄箱はコインレスで利用出来、数も揃っていますが大きなロッカーはありませんのでブーツ等の大きい靴は辛いかもしれません。フロントでは下駄箱の鍵を提出すると「お代は後払いです」と案内され、下駄箱キーがそのまま渡されます。
この下駄箱キーはバーコードが印刷されており、そのバーコードを利用した決済システムになっていると思われます。しかしながら館内でなんら食事等のサービスを利用していないので、退館時までポケットに入りっぱなしとなり正確な利用方法がわかりませんでした。
フロントを後にすると右手に薄暗い休憩所とトレーニングルーム・左手にゲームコーナー・食事処・脱衣所となっています。また脱衣所入口横には漫画コーナーが設置されており、ベンチも設置されている空間があります。
脱衣所は明るく、コインレスの鍵付き大小ロッカーとドライヤー等が設置された化粧室・ベビーベットで構成されており、広いスペースをとっています。大きなロッカーはハンガーも1本設置されており、スーツでも利用しやすくなっています。
温泉分析表と温泉利用状況はベビーベットの横に掲示されており、温泉利用であることがはっきりと判りますよ。早速脱衣の後浴場へ向かいますが、石湯といわれる浴場は内部は横に長い造りになっています。浴場の入って左手に内湯2つ・座湯・サウナ2つ・水風呂・洗い場が設置され、また窓の外には露天風呂も設置されています。
まずは入口横に置いてある歯ブラシと剃刀を持って、洗い場に向かいます
(再訪1では歯ブラシは受付にて必要に応じて受け取るスタイルになり、剃刀は廃止されました。再訪2では歯ブラシも廃止されました。)。洗い場は一通りの装備が整い、シェービングムースまで各席に1つ設置されています。この入泉料で歯ブラシなどの備品が揃っているのは嬉しいじゃないですか。
さっと体を洗い2つのサウナを体験するのですが、1つは塩サウナ・もうひとつは普通のサウナとなっています。塩サウナはしっかりと塩がサービスで山盛りにされており、好きなだけ利用できますがあまり塩に漬かると本当の「塩漬」になりますので気をつけましょう。
内湯は2つの湯船がメインになっており、微かながら黄色と緑が混ざったような色のお湯が張られています。窓からは暖かな日差しが入り込み、ゆっくり浸かりながらお湯と施設の観察を始めます。お湯は苦味の無い塩味・鉱石臭で41℃程に保たれています。
(再訪1では40℃でした)
施設面で気になったのが、施設の壁が耐火ボードをそのまま利用しているのです。珍しいというか、コストをかけていないというか・・・。まぁ利益を出さないと施設もやっていけないので初期投資を抑えたということでしょう。しばらくゆったりと浸かって、温まったところで、窓外の露天風呂へ向かいます。
露天風呂は右手に加熱の上源泉掛け流し利用の屋根付き壷湯と寝湯、左手に屋根付きでTVも見れる湯船と奥に岩風呂風の湯船で構成され、端にはなぜか飲料水の自販機まで設置されています。露天風呂に自販機とは非常に珍しいですね
。
(再訪1では自販機が撤去されていました)
しばらく「源泉掛け流し」と謳っている壷湯で、ゆっくり冷たい風に吹かれながらも浸かります。ただ露天風呂の周囲は高い壁で囲まれていますので眺望はありませんが、広い為か開放感はありますね(
´・ω・)o。
お湯の利用状況は掲示されている紙では、未加水・加温・循環・塩素消毒となっております。濾過施設の有無は掲示されていませんが、「源泉掛け流し」と掲示されている壷湯も実際は加温・循環は間違えなく行われていますね。
そんな温泉の利用状況なのですが、お湯の素性は良いものなので、どの湯船で浸かっても温泉らしさはしっかりと味わえます。複合ショッピングセンターの一角にこんな温泉が楽しめる施設があるのは、すばらしいの一言ですね。ただ9.79g/kgの温泉成分から考えれば、比較的ナチュラルで刺激が少ないタイプのお湯とも思えます。
湯上りは漫画を備えた休憩エリアか薄暗い休憩室に向かうのですが、薄暗い休憩室は一旦トレーニングルームに入った上で右手に曲がると設置されています。さらにその部屋ではしっかりと休憩する為の枕や座椅子・机が置いてあり、映画も上映されています。
この施設を利用して感じたことは、利用者が営業開始時から並ばない・割り込むなどは感じてはいたのですが、歯ブラシや剃刀の備品を大量に持ち帰るなども目撃しました。正直利用者のマナーがあまり宜しくないように思えますなぁ。
(その対策が再訪1で変更された剃刀廃止・歯ブラシ受付配布なのでしょう)
湯上り感はしっかり温まり、匂いは殆ど残りません。肌はしっとりとして、疲れがドッと出てくるお湯は、家の近くにぜひ欲しい温泉の1つですね。この効果は半日ほど持続し、その日の夜には消えました。
造りは簡素な施設ですが、お湯と各種サービスで勝負できる良い施設だと思います。横にある有名なメーカーの工場従業員がうらやましく思えました(≧∇≦)/。
(再訪1ではこの有名メーカーが不況の為か、ショッピングセンター自体に活気があまり見受けられませんでした)