浦村温泉(権現の湯源泉) 【ホテル ラ・コスタリカ】

浦村温泉(権現の湯源泉)(うらむらおんせん)

【ホテル ラ・コスタリカ】




【住所】  三重県鳥羽市浦村町147番地
【電話】  0599-32-6000
【料金】  500円

【泉種】
  弱アルカリ性単純温泉
       pH7.6 28.7℃ 15L/分 0.25g/kg H11分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  15時〜22時 不定休
【記録】  2009/09/23

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★
湯上感
料金 ★★
総合 ★★


【コメント】

 伊勢で伊勢うどんと赤福を食したあと、夕方4時から利用させていただきました。県道を海沿いに走ってカーブの途中に看板が現れる施設で、横には和風の建物で「釣り人の宿 海香」も同じ経営母体で運営されています。

 しかしこの「ラ・コスタリカ」は今年の夏でリゾートホテルとしての使命を終え、現在は2009年の年末までは素泊まり専門施設として運用されるそうです。来年からは利用出来るかどうかわかりませんが、早速評価させていただきます。

 施設正面の駐車場に車を止めて雰囲気の良い洋風施設へ向かいます。施設内は正面に階段があり左右に客室、階段下に噴水と左右に談話コーナー、右手前に受付・左手前に小さな売店が設置されています。

 階段を下りると従業員の方が現れましたので、早速入浴を申し込みます。その場で入泉料を支払い、脱衣所の場所は階段下奥の通路にあるとの事。シンプルな洋館スタイルは温泉施設には珍しいのでとても新鮮です。

 脱衣所は階段奥の通路すぐに設置されており、手前が女性・奥が男性となっています。その中間には温泉の簡単な説明が掲示されており、1999年12月に湧出した温泉との事。比較的新しい温泉だったのですねぇ(^^ゞ。

 脱衣所内部は洗面台とロッカーで構成されており、靴は入ったところで脱ぐタイプです。またロッカーは扉ありと無しがありますが扉ありでも鍵はありませんので、お金持ちの方は気をつけましょう。

 壁にはオリジナルの温泉分析表が掲示されており、温泉であることをアピールしていますが利用状況表は掲示されていません。情報公開がされていませんなぁ〜と思いつつ、脱衣しながら温泉の成分を確認します。

 成分表によると温度のみで温泉法適合ですが、色々な成分が温泉法に適合しないほど微かに含まれています。それでも100Lで25gの成分がありますので、効果の有無は別にしてその辺の入浴剤より成分は濃いお湯です。

 脱衣の後浴場へ移動します。浴場内部は正面に長方形の内湯、その左横にサウナ、左手前に洗い場が設置されています。窓は一応ありますが、高い位置にある上に曇りガラスなので眺望は全くありません。

 洗い場は仕切りが無いタイプで、ホテル施設によく設置されているPOLA製のソープが設置されています。しかもこのソープはアロマエッセシリーズでハーブの香りが強くはありませんが上品にしっかり感じられます。特徴の無い単純温泉での評価にはちょっと邪魔者ですが、一般利用者には良いのかもしれません。

 体を洗ってから貸しきり状態の6人程がゆっくり浸かれるサイズの湯船に浸かります。お湯は40.5℃程に設定されており、無色透明で微かな鉱石臭・無味といったものでなんら特徴はありません。

 しばらく浸かっていると変化があるかと思いきや、本当にナチュラルな浴感です。久しぶりにナチュラルなお湯に浸かったなぁ〜(^^ゞ。温泉慣れしてしまっている体にはとても新鮮なのですが、湯温だけで適合しているとは言え0.25gの成分は殆ど感じられません。

 お湯の利用状況は先にも書いたとおり掲示されておりませんので詳細は不明ですが、私の感想では循環・加熱・加水・塩素消毒といったところでしょうか。湯量は毎分15Lなのですが、隣の施設も同じ井戸の温泉を利用しているようなので、かなり苦しい状況と思えます。

 なお浴場内の風景はレンガで覆われた壁で景色が無い上に、レンガも単調なので圧迫感があります。きっと3人以上で利用したら精神的に結構辛そうですな。ただ一人考え事をするには雑音が無く、良い施設かもしれませんね。

 湯上りは階段近くにある談話コーナーで新聞を読みながらゆっくりすることが出来ました。施設の外はこれまた洋風の庭が作られており、すぐ外にはヨットが多く係留されています。う〜ん、温泉というより風景や雰囲気を楽しむ施設といった趣ですな。

 湯上り感は非常にナチュラルで、さっと温まった体はさっと火照りが抜けていきます。濃い温泉が苦手な方や、肌のトラブルを持っている方でも問題なく楽しめる温泉ですが、インパクトや風情ある温泉を求める方には寂しい温泉になりそうです。



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