香肌峡温泉 【いいたかの湯】

香肌峡温泉(いいたかの湯源泉)(かはだきょうおんせん)

【いいたかの湯】




【住所】  三重県松阪市飯高町宮前177


【電話】  0598-46-1114
【料金】  660円

【泉種】
  中性ナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉
       pH6.3 Rn1.4 17.7℃ 49L/分 6.43g/kg H30分析
       旧分析:中性含二酸化炭素ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
           pH6.3 18.1℃ 12L/分 6.43g/kg 分析年不明

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・
【営業】  10時〜20時 水曜日・12/31・1/1定休
【記 録】 2009/10/25 【再訪1】 2021/11/21

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温18℃で曇りの天気の中、午前中より情報雑誌の激安入泉券を利用して入泉してみました。施設は道の駅「飯高駅」の端にあり、横では予約制の蕎麦打ち体験コーナーや売店などが設置されています。

 施設は駐車場に面した施設から奥に入り、案内通りに渡り廊下を進むと温泉施設へ辿り着きます。その施設前にはTVや新聞を備えた畳敷きの休憩スペースが設置されており、ゆっくり休むことが出来ます。

 施設内部は正面に券売機・左手にコインレスの鍵付下駄箱・その奥にフロント・その側面にベンチが設置されており、フロント左とその反対側に脱衣所が設置されています。下駄箱は一番下の段が少し大きなサイズですが女性のブーツには少し小さすぎるように思えます。

 今回は雑誌の入泉券利用なので、券売機を利用せずにそのまま靴を下駄箱に入れてフロントの女性スタッフにその券と下駄箱のキーを提出します。いや〜普通に入泉券を購入している方の視線が痛いですなぁ(*_*)。

 フロントでタオルと脱衣所のロッカーキーを受け取り、この日はフロント反対側の脱衣所が男湯となっておりました。早速脱衣所へ向かいます。

 脱衣所はロッカーと洗面台で構成されており、ベビーベットはトイレに設置されています。側面はガラス張りになっており、露天風呂の景色を眺めることが出来ます。ロッカーは通常サイズより少し大きなサイズですが、冬の上着を入れるには少し辛いサイズかもしれません。

 また壁には木製の温泉分析表が掲示されており、利用状況もしっかり掲示されています。ただ分析年度が記載されていない分析表は、評価をしていて初めてです(;´Д`)。脱衣をしながら情報がもう一歩ですなぁと思いつつ利用者が多く居る浴場へ向かいます。

 浴場は脱衣所を出ると正面のドアと左手のドアに分かれており、正面が露天風呂へ、左側が内湯へのドアとなっています。まずは体を洗う為に内湯から利用することにします。

 内湯のある浴場は入って左手にサウナ・水風呂、その奥に洗い場、中央にイベント湯、中央奥に箱風呂、窓際に大きな内湯と隅に2つの壷湯が設置されています。なおこの施設は11種類の湯船が売りのようですが、正しくは9種類11個の湯船で構成されています。

 洗い場は仕切り有りと無しの2パターンあり、装備面では鏡やシャワーなどの快適装備はどちらも同じでソープ類は「茶ソープ」シリーズでそろえられています。もう少し匂いの少ないタイプが良いのにな〜と思いながらも、しっかり頭や体に利用させていただきました。

 まずは箱風呂でしばらく体を温めながら、他の湯船を観察します。他の利用者は20人程おり、色々な湯船に数人ずつ浸かっているのが良く判ります。でもサウナとイベント湯が人気なのが少し寂しいようにも思えます。

 窓際の大きな内湯は窓から紅葉が始まった木々が拝め、なかなか日本の四季を楽しめます。お湯は浸かってしばらくすると少しヌルッとした肌触りが感じられ、5分ほどでその感覚はなくなります。はて?この温泉はアルカリ性だったかなと思えてしまう程でした。

 お湯は無色透明で塩素臭・塩素味の裏に弱い苦味を感じることが出来ます。お湯の利用状況は加水・加温・循環濾過・塩素消毒となっておりますが、掛け湯・水風呂・打たせ湯・壷湯は掛け流しとの掲示がされています。

 しかしながらその掛け流しの湯船に浸かっても全く掛け流しの感覚はなく、加水は源泉の3倍・塩素消毒はかなり強めのものとなっています。12L/分の湯量ではこの規模の施設は無理なので循環・加水は仕方ないのでしょう。勿論加温によって二酸化炭素は抜けてしまい、泡付き全く感じられないのは仕方ありません。(再訪1では49L/分に増え、二酸化炭素泉の適合も外れました)

 露天風呂は岩風呂・打たせ湯・マキで造られた桶湯で構成されており、近くの民家と木々が程よく田舎な風景を創りあげています。打たせ湯は本当の意味で落としているだけなので、お湯の落ちる位置が一定ではないのが辛いところ。

 それ以外は広く造られており、屋根も設置されておりますので施設的には不満はありません。普段の生活から気持ちを切り替えるには十分な雰囲気があると思います。出来ればお湯ももう少し本来の特徴があればいいのですがねぇ・・・。

 湯上りは脱衣所近くのベンチか、初めに書いた施設入口前の休憩エリアでゆっくり出来ます。休憩エリアでは地元のご年配の方が井戸端会議に花を咲かせており、誰もTVを見ていません。有料マッサージチェアでゆっくりした後に施設を後にしました。

 湯上り感は肌がサラッとした感じでしばらく弱いながらもポカポカ感が得られましたが、1時間もしないうちに消えてしまいました。加水の効果で本来の姿ではありませんが、逆に老若男女問わず楽しめる施設でもあります。


【再訪1】


 昼下がりに約12年ぶりに再訪、状況を確認致しました。変更点は下記の通り。
・入泉料が600円⇒660円に変更、貸しタオルは無くなっていました。
・温泉分析表がH30年に更新されていました。情報を更新いたします。
あとは変化がなく、12年前と何ら変わってはいませんでした。ただお湯に滑りは無くなっており、湯上り後もサッパリ感が強く感じられました。公式HPには「2020.4.2〜源泉が変わりました」とありますので、それで今までの泉質とは大きく変わったのですね・・・。ただ掲示されていた源泉の分析表を見る限り井戸名は同じなので、温泉分析表は古い井戸の分析表なのかもしれません。それでも泉質判定が変化していますので、この12年で温泉としては大きく変化しています。



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