小雨が降る天気の中、夕方より入泉です。立寄りの入泉営業時間は16時までとなっていますがそれは専用受付カウンターが閉まる時間で、その後はフロントで受付をして頂けるとのことなので利用させて頂きました。

　この青山リゾートは化粧品会社のメナードが運営しており、ホテル以外にもテニスコートやゴルフ場・つり池・ハーブガーデン・コテージなど各種施設が運営されています。立寄り入浴はその中の「ホテル　シャンベール」にて受け付けるとの事なのでまずはその施設へ向かいます。

　6割以上車が止まっている施設横の駐車場に車を停めて施設内部へ向かいますが、案内の方がすぐにお迎えして頂けました。施設内部は中央に大きな壷が置かれ、窓際には結婚披露宴の為のドレスが飾られていました。

　早速その女性従業員に立寄り入浴をお願いし、フロントで入泉料を支払い「地下1階が浴場になります」との案内を受けながら領収書を受け取ります。従業員の話し方はゆっくりかつおしとやかで、温泉ホテルの中でもレベルは高いですね。

　ゴルフ場や駐車場が望める窓際の階段を下りて地下のフロアに向かいますが、建物が傾斜地にあるので地下の薄暗さは全く感じられません。階段正面に男性・左後方に女性の脱衣所があり、右側には窓を広くとった休憩エリアが設置されています。

　脱衣所内部は下駄箱なくその場で靴を脱いで上がるか、ロッカーまで持っていくスタイル。沢山あるロッカーも通常より大きなもので、タオルやハンガーが内部に置かれていてハンガーに服を掛けても下がすることはありません。壁にはしっかりと温泉分析表と利用状況が掲示されており、メナード化粧品の置かれた洗面台や脱衣所内にも休憩スペースがあります。

　さらに脱衣所の窓外には鉄の芸術作品が展示されており、贅沢に空間利用しています。利用者が殆ど居ないこの日は少々寂しい感じも受けますが、洗面所の装備を確認してから早速脱衣の後浴場へ向かいます。

　浴場内部は間接照明と側面の窓・小さな天窓で光を演出しており大人な雰囲気が感じられます。左にサウナ・31℃に設定された低温風呂とイベント湯（この日は「桜」）・右手に内湯と洗い場・右外に露天風呂が設置されています。

　洗い場は仕切りが有りませんが鏡やシャワー等の快適装備が抜かりなく設置されており、ソープ類もおそらくメナード製と思われるものが設置されています。しかしこのソープはとても良い香りがして通常であれば良いのですが、温泉を目的としている方には匂いが強すぎるモノ。まぁ施設柄仕方ないのですが、もう少し匂いが少ないタイプも作って置いて欲しい！

　しっかり良い香りを身につけてしまい、大きな内湯へ向かいます。その湯船はジェットバスと水中照明が設置されており、リゾート気分が満喫できるようになっています。

　そんな湯船のお湯は41℃程で無色透明で無味・無臭。肌はｐH9.9というお湯の為にすぐに張りが出て、温泉らしさを感じることが出来ました。それにしても塩素臭もしないお湯とは凄いな〜と思いつつ、しばらく内湯でゆっくり浸かりながらお湯の確認を行います。

　お湯の利用状況は加温・循環濾過・塩素消毒となっており、加水の有無は掲示がありませんでした。毎分60Lの井戸でこの青山リゾート全体のお湯をカバーしている以上、循環は致し方ないでしょう。消毒についてももしかしたら塩素臭のしないタイプの消毒なのかも知れませんが、詳細は不明です。

　露天風呂は8人ほどで満員になる湯船サイズ。また屋根がありませんので悪天候時でも自然を感じながら浸かることが出来ます。この日はあいにくこの時間が雨のピークらしく、雨が強く降っておりましたがしばらく浸からせていただきました。

　残念ながらお湯に浸かっての眺望は曇りガラスの為にありませんが、お湯はほぼ内湯と同じ状況となっています。また内湯と同じデザインで造られている為に、間接照明が無い露天風呂では無機質に感じられてしまうのが残念。もう少し露天風呂はデザイン的遊びがあっても良いな〜と思ってしまいました。

　湯上りは脱衣所横の休憩エリアでゆっくり休むことが出来ます。地下一階ながら窓からの眺めは地上3階に相当する眺めで、この日は雨の中ゴルフプレーされる方々や低くたちこめて流れる雨雲を眺めさせていただきました。

　湯上り感はサッパリ感やポカポカ感は無いのですが、強めのｱﾙｶﾘ性の為に肌がしっかり張り、翌日夜まで継続。また私の体は放射能泉の反応である湯当りを起こし、しばらく頭痛に耐える状況でした。Rnが基準値以下なので放射能泉ではないのですが、疲労のためかしっかりと体は反応してしまいました。