伊賀上野温泉 【ヒルホテルサンピア伊賀 天然温泉芭蕉の湯】

伊賀上野温泉(いがうえのおんせん)

【ヒルホテルサンピア伊賀 天然温泉芭蕉の湯】




【住所】  三重県伊賀市西明寺2756-104


【電話】  0595-24-7000
【料金】  900円(65歳以上は800円)

【泉種】
  アルカリ性単純温泉
      pH9.5 24.2Bq(6.5Ci)28.0℃ 90L/分 0.42g/kg H30分析
        旧分析:アルカリ性単純温泉 pH9.4 6.6Ci 28.1℃ 湧出量不明 0.41g/kg H20分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  6時〜9時・11時〜22時 年中無休
【記録】  2010/02/11 【再訪1】 2022/12/05

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温5℃で雨がポツポツ降る天気の中、午前中の利用で評価させていただきました。国道25号の友生ICからすぐの場所にあり、H21年4月までは厚生年金施設「ウェルサンピア伊賀」として運営されていた施設でした。

 他の施設同様民間運営になって営業熱心になった施設、今回は「じゃらん」の100円券にてお得な気分にて利用させていただきました。早速施設横の駐車場に車を止めて施設へ向かいます。なおこの施設はスケート場も季節限定で営業しており、その施設の近くはかなり混みあっていました。

 入浴施設は宿泊施設の横にあり、入口は正面と側面の宿泊棟からの2つあります。施設内部は正面の入口から見て正面に100円リターン式下駄箱・左手に整体処・右壁際に券売機と温泉分析表・その前に特産物が陳列されており、奥には受付と脱衣所入口が設置されています。

 2階には食事処や休憩処・エステも設置されていますのでゆっくり出来る施設になっています。券売機で入泉券を購入して受付の女性スタッフに下駄箱の鍵と一緒に渡すのですが、この日は雑誌切抜きの割引券を持って受付に直行、100円を支払って脱衣所の鍵を受け取って受付完了です。

 浴場は洋風と和風に分かれており、男女日替わりで入れ替わるとのこと。この日は男湯が洋風となっていましたので、左手の脱衣所へ進みます。脱衣所内部は洗面台と少し大きめのロッカーが並んでおり、壁には食事処のメニューが貼ってあります。

 温泉分析表は券売機の横しかないので、興味のある方はしっかり券売機横で確認しましょう。またベビーベットはないのですが、ベンチが設置されていますので小さなお子様が居てもなんとか対応が可能と思われます。

 脱衣の後浴場へ向かうのですが、洗面台横が内湯・奥が露天風呂への2つの出入り口がありますので注意しましょう。なにはともあれ体を洗いたいので、内湯から利用させていただきます。

 内湯は左にサウナ・正面に水風呂・右手正面奥に洗い場・右手前に掛け湯・さらに右奥には3つの湯船と外に露天風呂が設置されています。天井は高くて室内が明るい為に広々と感じますが、無駄なスペースも多く感じてしまいました。

 洗い場は仕切りが無いタイプですが、シャワーや鏡など快適装備はしっかりとしており、席数も多い為にこれといって不満はありません。またソープ類は桜エキスが入ったタイプが設置されており、あまり匂いが気にならないタイプでした。

 さっと頭と体を洗い、あまり人の居ない大きな半円形の湯船から浸かります。お湯は41℃程に保たれており、無色透明で微かな消毒臭のみ感じられます。温泉としては強めのアルカリ性であるpH9.4のお湯なのですが、時間がしばらく経ってからようやく肌に突っ張り感が得られる程度です。

 これといってお湯に特徴はありませんが、それでも湯船としてはジェットバスやバイブラーバスがしっかりと稼動しています。また湯船近くの壁にはしっかりとその湯船の利用状況が掲示されておりますので、そういう点ではすばらしいですね。

 お湯は循環・未加水・加熱・次亜塩素酸消毒となっており、これといって特徴はありません。湧出量がどれ程ある温泉かはわかりませんが、お湯は湯船から全く溢れておりませんので大切にお湯を循環利用しているものと感じられました。

 なお他の2つの湯船はイベント湯とジェットバス湯船となっていますが、どちらもコンパクトな造りで4人も浸かれば満員御礼サイズとなっていますよ。

 露天風呂は内湯の右外にあるのですが、外側側面の壁が無いだけで建物の中にあるために屋根はしっかりと付いています。湯船は内湯と異なりジェットバス等の装備は付いていませんので、静かに温泉へ入りたい方にはお勧めですね。

 また露天風呂からの眺望は塀によって広くはありませんが、土手の緑と石膏で造られた石像と7人の小人人形を眺めることが出来ます。洋風といえばそれまでなのですが、なんかミスマッチ感がありますなぁ(-_-;)。

 湯上りは整体処横の休憩スペースか、2階の食事処を兼ねた休憩エリアでゆっくりすることが出来ます。しかも食事処は意外とリーズナブルな金額設定となっていますので、食欲を満たしたい方にも満足できる施設となっています。

 湯上り感は肌に張りが出る以外には特徴がありません。また次亜塩素酸消毒ながら塩素臭の匂いも体に残ってしまいましたので、ちょっと残念な状況になってしまいました。それでもこの季節はスケート帰りに筋肉痛対策などで利用する温泉施設としては役目を果たせると思いますよ。

 特徴が無い分万人向けの温泉施設ですが、特徴ある温泉を求める方には寂しい施設かも知れませんね。


【再訪1】


 約13年ぶりの再訪にて状況を確認致しました。施設は白色から薄茶色に塗装が直され、割引はJAFやHPの割引券など各種割引制度がありましたのでご活用ください。また入泉料は前回から改定されており、再訪では750円⇒900円に変更されていました。燃料費高騰で円安・人件費もUPなので仕方ないでしょう。また営業時間も10時〜22時から朝風呂対応型に変更され、6時〜9時・11時〜22時になりました。

 受付横の券売機は無くなり、全ては受付で入泉料を支払って脱衣所ロッカーキーを受け取るスタイルに変更されました。また温泉分析表は更新されているものの、元の位置に変わらず1カ所のみ掲示されておりました。

 この日の男湯は前回利用の洋風ではなく、和風の浴場になっておりました。脱衣所のロッカーは以前は上下2段タイプでしたが、改装されて広々縦長1段ロッカーに変更されていました。

 浴場は和風と言いながら内湯が丸型でなく角ばった湯船である以外、変更はありません。違いは露天風呂の方が分かりやすく、半円型の洋風に対して岩風呂風で四角形の露天風呂となっています。まぁ塀に囲まれた景色は同じなのですが・・・。

 お湯は相変わらず入った瞬間のみ肌が溶かされてヌルっとした感覚が得られますが、30秒もすればその感覚は消えて地肌がしっかり感じられる肌触りとツッパリ感が得られます。

 湯上りは整体横の休憩エリアが変更されて、中央に畳敷きの休憩エリアが設置されていました。また2階の食堂を兼ねた休憩エリアは無くなっていました。浴場と脱衣所にレイアウト変更はありませんが、施設全体に無駄が無くなりコンパクトにまとめられたことによって使い勝手が上がったと思われます。

 また湯上り感は肌に張りが出る以外にも、以前感じなかった放射能泉特有の湯あたり症状が弱いながら感じられました。分析表上では殆ど変化はありませんが、以前よりラドンの量が増えたのかもしれません。

評価を一部変更し、湯上り感を★2つ⇒★3つに変更しました。



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