榊原温泉(枕の湯源泉) 【ふれあいの里 湯の瀬】

榊原温泉(枕の湯源泉)(さかきばらおんせん)

【ふれあいの里 湯の瀬】2021年11月30日閉館




【住所】  三重県津市榊原町6101


【電話】  059-252-1800
【料金】  550円

【泉種】
 
アルカリ性温泉法第2条適合泉(メタケイ酸にて適合)
        pH9.5 24.6℃ 湧出量不明 0.34g/kg H22分析
        旧分析:アルカリ性温泉法第2条適合泉(メタケイ酸にて適合) pH9.5 24℃ 湧出量不明 0.33g/kg H12分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】 10時〜21時 火曜・年末年始定休
【記録】 2008/03/30 【再訪1】 2018/10/28 【確認1】 2022/10/02


【評価】

施設
お湯
湯上感
料金
総合


【コメント】

 気温10℃で雨の中、朝10時より入泉です。この施設は榊原温泉の入口に位置し、道路から目立つ日帰り温泉施設となっています。施設周辺には桜の木が多数あるのですが、残念ながらまだ3分咲きで鑑賞するには結構厳しかったのですが、施設下の畑には菜の花が満開となっておりました。

 この榊原温泉は「七栗郷」として清少納言の「枕草子」にも登場する温泉で、美人の湯として歴史のある温泉となっています。周辺にも【リゾートスパ白雲】や、【湯元榊原舘】などの施設があります( ´・ω・)o。

 なお先に記しておくと掲示している温泉分析表にはアルカリ性単純泉とありますが、成分表を見る限りでは「枕の湯源泉」は「メタケイ酸」で何とか温泉法第2条に適合している温泉です。表示の問題はともかく名泉とは成分が薄く、万人受けするお湯が多いですね。

 駐車場に車を止め、施設に向かいます。営業開始10分前に着いたのですが、すでに数名が待っていらっしゃいました。最終的には20名ほど並んだ状態で営業開始となり、人気の高さが伺えます。

 施設内は左手に100円リターン式下駄箱と入れるだけの下駄箱の2種類が設置され、その奥に券売機・左側にフロントと物産コーナーとなっています。早速入泉券を購入し、フロントに提出して奥へ向います。
(再訪1では全て100円リターン式の下駄箱になっており、その100円リターンは扉の内側にコイン投入口及び返却口がある珍しいものです)

 脱衣所は渡り廊下で別棟に移り、休憩エリア右奥に設置されています。内部は大小のロッカーがあり、100円リターン式となっています。通路は結構狭い上に利用者が多い為に、ここでは譲り合いの精神が必要になります。洗面所も設置されているので、混雑しなければなんら不満が無いのですが・・・。
(再訪1では中央に設置されていたロッカーが撤去され、ロッカーは減りましたが広くなりました。)

 脱衣の後、浴場に向かいます。浴場は左手に掛け湯と洗い場・圧注湯、右手にサウナ・水風呂・打たせ湯があり、中央に歩行湯や打たせ湯、端に寝湯と普通の湯船・休憩エリアが設置されています。

 意外と充実した施設にびっくりしつつ、洗い場にて体を洗います。その洗い場は仕切りが無いタイプで、一通りの装備が揃っています。あえて欠点を上げると露天風呂に通じる通路横にあるために、寒い風が入ってきたり、通行人に泡が付いてしまう事があるところですね(;´Д`)。

 体を洗い、窓際の大きな湯船に向います。窓からは高台にある施設のため、なかなか長閑な風景が拝めます。これで周辺の桜が満開だったらなかなか絵になるんだろうなぁ・・・、などと考えながらお湯に浸かります。

 お湯は無色透明でしっかりした塩素臭・塩素味の裏に微かな粉っぽさを感じられます。肌触りは予想外にもヌルヌル感を得られ、温泉らしさをちゃんと得ることが出来ました(´ー`)ノ。さすがpH9.5のアルカリ性のお湯なだけはありますね。ただ時間が経過すると、肌が溶かされてそのヌルヌル感は消えてしまいます。

 お湯の利用状況は循環・加熱・塩素消毒となっており、加水の有無は明記されていませんでした。私の感想ではおそらく未加水だと思われます。

 内風呂を堪能した後、外の露天風呂に移ります。露天風呂は丸く大きな桶風呂と箱蒸風呂3つで構成されており、内湯から比べると意外とシンプルです。なお湯船に浸かってしまうと、目隠しで周りの風景が何も見えなくなってしまいます。しかし箱蒸風呂ではちゃんと風景が拝めますので、ぜひこちらも堪能されてはいかがでしょうか(´ー`)ノ。

 湯上りは脱衣所前のベンチやフロント横のベンチ・券売機横の通路を奥に入ったところにある2箇所の和室でゆっくりすることが出来ます。

 ベンチ横で新聞を読みながらゆっくり湯上りを楽しむのですが、続々と利用者が入ってきますw(°0°)w 。いや〜、近くの一志温泉程でないにしても、こんなに人気のある施設だったのか〜。

 湯上り感は火照ることなく季節を問わない湯上り感で、肌がさらりとします。これが美人の湯の効果なのですねぇ(^^ゞ。この効果の持続力はその日の夜遅くまで持続し、翌日には消えてしまいました。

 温泉法第2条適合泉は、意外と探しても無いものです。その中でもしっかり温泉であることをアピールできる温泉はなかなか無いのではないでしょうか。


【再訪1】


 約10年ぶりの再訪にて、状況を再確認いたしました。施設の外観と入泉料は変更がなく、利用者も相変わらずそれなりにいます。温泉分析表が更新され、脱衣所のロッカーが減らされて広々としたところが変更点といったところです。10年で殆ど変わらない施設、頑張ってますなぁ。


【確認1】


 2021年11月30日に老朽化の為閉館。全てを取り壊し、今までの施設の下の駐車場位置に建て替え、施設名も「ラムちゃんパーク 榊原温泉 湯の瀬」となりました。
 2022年8月26日から営業を開始し、住所や電話番号も変わり今までの場所はキャンプ場になりました。榊原温泉は周辺施設が廃業していますが、うまく変化して行って欲しいものです。新施設の評価は別のページをご参照ください。



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