火の谷温泉 【美杉リゾート ホテルANNEX】

火の谷温泉(ひのたにおんせん)

【美杉リゾート ホテルANNEX】




【住所】  三重県津市美杉町八知5926


【電話】  059-272-1155
【料金】  1100円

【泉種】
  弱アルカリ性ナトリウムー炭酸水素塩冷鉱泉
      pH8.4 Rn5.0Bq(1.35Ci) 18.3℃ 22L/分 1.51g/kg R2分析

        旧分析:アルカリ性ナトリウムー炭酸水素塩温泉 pH 8.6 Rn2.7 28.0℃ 32L/分 1.22g/kg H5分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・剃刀・櫛・ドライヤー・タオル小
【営業】  10時30分~15時 不定休
【記録】  2010/12/29 【再訪1】 2022/12/30


【評価】

施設
お湯 ★★
湯上感 ★★
料金
総合 ★★


【コメント】

 気温8℃で晴れの天気の中、午後より利用させていただきました。すぐ近くを通るJR名松線は現在2009年の台風被害により、バス代行区間が家城駅 - 伊勢奥津駅間となっていますので公共交通機関で行かれる方は注意しましょう。(2016年に復旧しました)

 県道からこの施設は野外プールなどもある関係でかなり目立つのですが、建物の老朽化が目に見えて判る様な状況。ちょっと不安になりつつも施設横の駐車場に車を止めて、施設内部へと向かいます。

 施設内部は中央が吹き抜けになっており、外見より遥かに立派なホテルと感じられます。入口正面には正月向けモニュメントが大きく創られており、左手にフロントとその正面にロビー・左奥に売店とゲームコーナー・右手に小さいながら卓球場が設置されています。外見が結構くたびれているのに、中は頑張ってますね。

 早速フロントの童顔な女性スタッフに入浴を申し込むと、入泉料と引き換えに袋に入ったタオル渡してくれながら真剣かつ真面目な顔付で「浴場は下のフロアになります」と案内してくれました。もう少し笑顔で対応してくれれば私も笑顔で「ありがとう」と返せるのになぁ。(再訪1では男性スタッフが落ち着いた雰囲気で対応してくれました)

 まぁそれは良いとして早速下のフロアへ、ガラス張りのエレベーターで下がります。ガラス張りエレベーターは館内の吹き抜け部分横に設置されているので、フロントからでもすぐに見つけることが出来ますよ。

 一番下のフロアに下がり、エレベーターホールから案内通りに進むと通路横に脱衣所の暖簾が現れます。脱衣所内部は籠が置かれている棚と洗面台・昭和の病院的香りがする温かみの無いベビーベットが設置されており、壁には温泉分析表がしっかり掲示されています。

 利用者は私一人だけのようで、独り占めするにも広すぎるスペース。温泉分析表を確認してゆったり脱衣の後に、久しぶりの新規温泉評価とワクワクしながら浴場へ向かいます。

 浴場内はかなり湯気が充満して、視界がかなり状況。左手に洗い場・右手にタイル張りの湯船と2つの桧湯船・その桧湯舟の横に小さな湯船が設置されており、外には岩風呂風露天風呂とコンパクトなサウナが設置されています。なおこの露天風呂には打たせ湯も4箇所設置され、湯船はタイル張りの内風呂ともつながっています。(再訪1では打たせ湯は内湯に設置され、露天風呂には打たせ湯が無くなっていました)

 洗い場は仕切りが無いタイプで、鏡やシャワーなどの快適装備はしっかり装備されています。またソープ類は炭・馬油など数種類置かれていましたので好みによって使い分けることが出来ます。少々古い施設なのですが、さすがにホテルはその辺りがしっかりしていますね。
(再訪1では回収されて照明が各洗い場に設置されました。メインの照明が撤去され、全体的に薄暗くなりましたが、全体的に大人の雰囲気になった感じです)

 久しぶりに炭ソープが置いてあったので、炭ソープで体を洗って桧風呂から浸かります。この桧風呂は他の湯船と異なり、高い位置に設置されている為に浴場全体が見渡せます。

 しかしながらこの2つの桧風呂は側面から木筒を通してお湯が供給されているのですが、その木筒が老朽化激しく半分ぐらいのお湯が湯船に入っていない状態。そりゃお湯は勿体無いし光熱費もバカにならないよ・・・、でもその桧風呂に入らなかったお湯は全て横の小さな湯船に流れ着いていました。(再訪1では改善されていました)よって2つの桧風呂はお湯の投入量が異なる為に湯船の温度が39℃と40.5℃と異なりますので、好みの温度の湯船でゆっくりしましょう。(再訪1では同じ温度でした)

 湯船に張られているお湯は、無色透明で塩素臭の裏に微かな鉱石臭が感じられる程度。特にこれと言った特徴は感じられません。そんなお湯の利用状況は循環濾過・加熱・加水・塩素消毒となっており、加水比率は掲示されていませでしたが私の感覚では50%程の加水状況であると感じましたが定かではありません。

 しかしながらしばらく湯に浸かっていると清涼感が感じられ、「まだお湯から出たくない」気持ちと「体はもう熱いんだ」の葛藤が始まります。あぁ炭酸水素塩の特徴がしっかり感じられる温泉ですなぁ(´ー`)ノ。

 もう一つの露天風呂とつながった湯船には、露天風呂から流れ着いた枯葉が数枚漂っており、悪天候時にはこの湯船が活躍してくれることでしょう。しかしながら通常であれば「だったら露天風呂に浸かりたい」と思えてしまいます。

 そんな露天風呂はかなり大きく、大人20人程が浸かれるサイズ。景色は川を挟んで対岸の山を眺められますが、視線を下に下げると冬で利用されていない野外プールが痛々しく感じられます(湯船に浸かっていれば見えません)。(再訪1では木々で見えませんでした)

 湯温は41℃程に設定されており、ゆったり森林浴が可能な環境です。これで横に雰囲気にそぐわないサウナ小屋が無ければなお良いのですが・・・。

 湯上りはロビーでゆっくり出来ますが、この日は宿泊者のチェックイン時間と重なってしまった為に子供が多くのんびりは出来ませんでした。なお湯上り感は炭酸水素塩泉の特徴である、サッパリとした清涼感が弱いながらもしばらく感じられ、夏向きの温泉であることがわかります。この泉質は湯冷めしやすい為に夏冬問わず、この清涼感にだまされないように気をつけてくださいね。この効果はその日の夜まで不思議と長時間持続しました。


【再訪1】


 干支が一回りして12年ぶりの再訪にて状況を確認しました。今回は前回と逆の奥側が男湯だったので、同じとは行きませんが変更点は下記の通りです。

・営業時間が11時~21時⇒10時30分~15時に変更
・入泉料が1050円⇒1100円に変更
・温泉分析表が更新されました。(温泉から冷鉱泉へ)
・浴場がリニューアルされ、ビール風呂が設置されました。

 12年ぶりの割には変更点が少なく、頑張っているな~という感想でした。これからも頑張って!



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