ゴールデンウイークで道がかなり混んでいる中混んでいなさそうな施設でここを選びました(≧ω≦)ｂ。気温23℃で薄曇りな天気の中、午前中に利用させて頂きました。

　長閑な山間の田園地帯にある宿泊施設が、日帰り入浴にも対応してくれています。道路には看板がありますが、施設前まで来ないと大きな看板はありませんので見落とさないように気をつけましょう。駐車場は施設前と施設奥にあり、奥のほうが広くなっています。

　施設内は和風に造られており、落ち着いた雰囲気を感じられます。ただGW中ということもあり、フロント前のソファには6名ほどの方が談話されていました。さすがにこの時期はどの施設も混みますなぁ。

　入口の入れるだけの下駄箱は予約の方の名前が貼ってあり、仕方なく脱ぎっぱなしで施設に上がります。正面受付の女性スタッフに入浴を申し込み、その場で入泉料を支払います。「タオルは持っていますか」との確認があり受付を完了しますが、そういう気遣いは嬉しいですねぇ(´ー`)ノ。

　女性スタッフに案内されて、離れの浴場へ向かいます。離れは右手に貸切風呂「山賊の湯」「海賊の湯」・左手に休憩エリア・奥に男女それぞれの「ガーデン風呂」なる浴場が設置されています。

　ただこの貸切風呂の湯はここで湧き出る地下水利用との事で、残念ながら温泉法上の温泉ではありません。過去磨き砂を採取する為に坑道を掘ったとの事で、そのときに出てきた地下水を有効利用といったところでしょう。

　脱衣所は籠と100円有料ロッカー・洗面台で構成されています。壁にはしっかりオリジナルの温泉分析表が掲示されているのですが、源泉名が「白山温泉」となっており榊原温泉近くにある井戸から持ってきているとの事。運び湯だったとは予想外でした。

　温泉は浸かってみて湯上りまで評価してみないと判らないものと己に言い聞かせ、脱衣の後早速浴場へ向かいます。浴場内は植物園の温室のようなイメージで左半分屋根までガラス張り、右側は無駄なスペースで木造の壁と屋根があります。左側手前に洗い場と左側奥に1つの湯船が設置されているだけで、非常にシンプルな構成となっています。

　洗い場は仕切りが無く、横との間隔も全く余裕がありません。シャワーなどの一通りの快適装備は整っていますが、シャワーの温度が全く一定せずお湯と水が交互に出るといった状況でした。急に水が出てくるというのは正直辛いです(*_*)。

　そんなシャワーに耐えられずさっと体を洗い、背後に設置されている湯船に向かいます。湯船は苔で滑りやすくなっており、座ってもヌルヌルしている為にあまり落ち着きません。清掃大丈夫かなぁ・・・。

　お湯は無色透明・微かな塩素味と微かな鉱石臭の裏に塩素臭が感じられ、これと言った特徴はありません。さすがに離れた場所からお湯を持ってきているので、お湯の特徴が薄れたのかなぁなどと考えながら周囲の岩をぼんやり見ながらお湯に浸かります。

　なおお湯の利用状況は循環・加熱・加水・塩素所毒となっており、ローリー温泉としては仕方の無い利用状況となっています。ただ本来のお湯の状態を味わったことがありませんので、循環・加水がどの程度影響しているのかは定かではありません。

　温泉分析表の掲示では「アルカリ性単純泉」となっていますが、温度や成分から温泉法第2条適合泉と判断しました。また陰イオンの成分内容に「ケイ酸水素イオン」があるのですが、おそらくメタケイ酸の事だと思います（それ以外の成分では掲示情報では温泉法第2条にも適合しません）。

　湯上りは貸切風呂の前にある和室でゆっくりすることが出来ます。ただＴＶや新聞・雑誌というものは無く、マッサージ機も他の施設に比べれば見劣りします。どうしてもマッサージを受けたい方は、フロントでマッサージ師さんを呼んでもらいましょう。

　湯上がり感は湯船では全く特徴が無かったのですが、意外にポカポカ感がしっかりと残り弱い鉱石臭が残りました(´ー`)ノ。よかった～ようやく温泉らしさが味わえた～、やはり最後まで温泉はわかりませんね。この温泉効果は4時間ほど持続し、その後徐々に効果が消えてゆきました。

　温泉の成分にこだわらず温泉の雰囲気や貸切洞窟を味わいたい方にはお勧めしますが、刺激的な温泉を求める方にはお勧めいたしませんよ( ´・ω・)o。