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大涌谷温泉(蒸気造成混合泉2号線(仙石原方面))(おおわくだにおんせん)

【温泉旅館 みたけ】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町仙石原937
【電話】  0460-84-8344
【料金】  1000円

【泉種】
  酸性カルシウムー硫酸塩・塩化物温泉
       pH2.0 64.1℃ 造成量不明 1.14g/kg H21分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・石鹸
【営業】  11時〜21時 不定休
【記録】  2010/05/04

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 気温17℃で良い天気の中、夕方より実家から名古屋へ戻る途中に立ち寄り入泉させていただきました。国道から県道に入って少し走った場所にある宿ですが、周囲には多数の宿がありますので少し注意しなければいけません。

 施設横にある未舗装駐車場に車をとめて、施設に向かいGW中でも入浴可能か確認してから施設に入ります。GWは宿泊者が多く、立ち寄り入浴不可の宿泊施設が増えるので注意が必要ですね。

 施設内部は和風の落ち着いた雰囲気で左手にフロント・正面にロビー・右手に入れるだけの下駄箱があります。その場で社長と呼ばれる方に入泉料を支払い、「今は浴場が混んでいるから食事の時間まで待ってくれ」とのこと。やはりGW、宿泊者が多いようですね(^^ゞ。

 しばらく新聞やTVを見ながら待っていると再度社長から声を掛けられ、入浴できるとの事。フロント横の通路を奥へ進み、掲示案内の通りに階段を下りて脱衣所へ向かいます。

 脱衣所は暖簾など無くて、小さな木の札で男が右・女が左に別れているだけです。宿泊施設としてはなんとも味気ないなぁと思いつつ、札を確認してから脱衣所内部へ入ります。

 脱衣所は籠が棚においてあるタイプで、洗面台や貴重品BOX・ベビーベットなどはありません。一応洗面台はフロントから脱衣所までの間にあるのですが、ドライヤーはフロントに借りないとありません。まぁ貴重品ロッカーは宿なので無くても良いですが、ドライヤーは出来れば備え付けにして欲しいですね。

 そんなに広くない脱衣所で脱衣の後、壁に貼ってある温泉分析表を確認してから浴場へ向かいます。なお脱衣所中央横のドアが内湯・奥側が露天風呂へのドアとなっていますので、体の汚れを流すべく内湯から利用しましょう。

 内湯は左右手前に洗い場・奥に1つの湯船といった構成になっており、そんなに大きい浴場ではありませんが閉塞感もそんなにあるわけではありません。照明も近年の施設から見れば薄暗く、落ち着いた雰囲気を演出していますよ(´ー`)ノ。

 洗い場は仕切りが無く、温度調整もお湯と水を調整して行うクラシックタイプです。またソープ類も二人で1つを利用し、鏡も全席には付いていません。宿としては少々辛い装備ですが、それだけ老舗の宿ということでしょう。

 ゆっくりと体を洗い、白い濁り湯が満たされた内湯の湯船にドップリと浸かります。お湯は42℃程に設定されており、白濁して湯船の底が殆ど見えません。匂いは弱い硫化水素臭と鉱石臭が感じられ、味は酸味がしっかりと判ります。

 お湯の利用状況は未加水・未加温・未消毒の掛け流しとなっており、さすが箱根の名湯!と言いたくなる利用状況となっております。火山の蒸気を利用した人造温泉なので湯量が豊富なのでしょう。

 ただ温度調整のために湯船で加水は可能となっており、前の利用者が蛇口を開けっ放しにすると加水比率が上がってしまった状態での入泉となりますので常に同じ状況とは限りませんね。内風呂でしっかり浸かった後、脱衣所を経由して露天風呂へ移動します。

 露天風呂は43℃ほどに設定されており、大人4人程が浸かれるサイズの岩風呂風に造られています。残念ながら中庭に造られたような雰囲気で少々の緑はありますが眺望はなく、周囲は塀と建物で囲まれています。まぁ宿泊施設がそれなりに集中してあるエリアなので開放感抜群にしてしまうわけにはいかないのでしょう。

 この露天風呂も内湯同様に利用者によって温度調整の為の加水が出来るようになっておりますので、そのときの状況に応じて加水は可能ですよ。またこちらは源泉がかなりの勢いで投入されており、内湯に比べてお湯の鮮度は高いように思えます。

 湯上りはフロント前の談話コーナーでゆっくりと新聞やTVを見ながら、ゆっくり体を休める事ができました。そんなに広いわけではないので、利用者が多い場合は利用できないかもしれませんね。

 湯上り感は泉質としては硫黄で適合しておりませんのでそんなに硫化水素の臭いが染み付きませんが、それでも翌日朝まではその臭いが肌に残りました。また肌がpH2という酸性の為か少々ピリピリとした感覚が翌日まで残り、ポカポカ感も得られました。pH2という酸性の温泉が、草津まで行かなくても箱根で浸かることができるとは予想外でした。



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