本文へスキップ

強羅温泉(5号、6号井混合蒸気造成泉)(ごうらおんせん)

【薬師の湯 吉浜】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-39
【電話】  0460-82-2258
【料金】  850円

【泉種】
  中性ナトリウムー塩化物温泉
       pH6.5 64.5℃ 湧出量不明 1.48g/kg H20分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  10時〜19時 月曜日定休
【記録】  2011/05/03

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 G.Wを利用して実家に帰省、その途中で立寄りました。強羅温泉は昭和24年温泉採取に成功し、現在の井戸は46箇所・泉質は多岐にわたります。大涌谷からの引き湯した酸性-硫酸塩泉・早雲山から引き湯した硫黄泉を中心に、単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉など多種多様の温泉を同一地域内で堪能することの出来る温泉地とのこと。

 この施設は箱根登山鉄道の「強羅駅」から徒歩3分の立地条件、駐車場は数台のみなのであまり車での利用はお勧め出来ません。車での場合はこの施設の管理人さんに、どこの駐車場を使って良いかを確認しましょう。なお私の時は施設横の砂利駐車場で、具体的に「白い車の横」に止める様指示がありました。また車高の低い車は勾配のキツイ坂に対応していないと、エアロパーツが逝ってしまいそうなので注意しましょう。

 駐車場に車を止めて、施設内部へ向かいます。施設入口横には営業時間や入泉料などしっかり掲示されていますので、利用しやすい温泉施設ではないでしょうか。

 早速施設内部へ向かい、入ったところで靴を脱ぎスリッパに履き替えます。フロントは右奥にあり、その左に宿である2階へ上がる階段・さらに左横に脱衣所への通路・左側に2人用の休憩エアリアが設置されています。管理人は男性で客がいないときはPCのマージャンゲームに没頭していました。気楽でいいですなぁ。

 受付で入泉料を支払い、貴重品ロッカーは脱衣所の横にあることを伝えられて受付完了、早速脱衣所へ向かいます。脱衣所横には確かにコインレスの鍵付きロッカーが設置されていますので、お金持ちの方はどうぞご利用下さい。

 脱衣所は手前が男・奥が女湯となっており、その通路反対側には食事処も設置されていましたが、この時は休業となっていました。温泉の食事処がやっていないとは営業熱心ではないですな〜(*_*)。


 ロッカーは大きくはないBOX式で、中に籠がセットされているのみ。なんともシンプルな造りですが、鍵付きロッカーは脱衣所外にしかありませんので注意しましょう。また壁には温泉分析表もしっかり掲示されており、利用状況も掲示されていました。

 それにしても箱根の温泉は「蒸気造成」のものが多いことに気づきます。元箱根温泉・大涌谷温泉も評価していますが、箱根は高温の蒸気が至る所で噴出している活火山であることを思い知らされます

 浴場内は通路左手にサウナ・奥に洗い場と湯船のみで構成されていて、空間的には広くありませんので造りはとてもシンプルです。この日はサウナが壊れているとのことで、洗い場と湯船のみとなっていました。

 洗い場は仕切りが無いタイプで、シャワーや鏡といった快適装備はしっかり設置されています。ただ鏡はこの日だけかもしれませんが水蒸気ですぐに曇ってしまい、あまり使い物になりませんでした。

 さっと体を洗い、大人8人浸かれば満員御礼サイズの湯船にゆっくり身を沈めます。湯温は43.5℃程に設定されており、少々熱めですが個人的には癖になる熱さですね。お湯の投入口からは温泉が勢いはありませんが、それなりに投入されて同量が湯船の端から廃棄されています。

 なお投入口のところから竹を半分に裂いたものが突っ込まれていたのですが、何の為に設置されているのか全くわかりませんでした。お湯をどこかに流す為に設置されたと思われるのですが、使っていないなら撤去していただきたいものですな〜。

 お湯は無色透明で、弱い塩味・弱い塩の香りが感じられます。こんな火山地帯で塩の味がする泉が味わえるとは予想外でしたが、強羅温泉は色々な泉質が楽しめるということで売ってきている温泉地。泉種が多く存在するのは、利用者としては面白いですねぇ(^^ゞ。

 お湯の利用状況は未循環・未加熱・未加水・未消毒・となっており、掛け流しそのもの。小さな湯船のみで運営されているからこそ、良い温泉が楽しめるというものでしょう。

 しばらく浸かっているとしっかり体が温まります。見た目や匂いでは温泉の効果はそこまで高くないと思われそうですが、しっかり塩化物温泉の特徴を得ることが出来ました。結局30分ほど「浸る」・「半身浴」を繰返し、ゆったり過しました。

 露天風呂はありませんが、窓からは太陽光が間接的に入り込むので昼間はそこまで圧迫感を感じません。しかしながら暗くなると窓外の奥行き感が無くなる為、狭い施設のイメージが出来てしまいそうな施設でもありますね。

 湯上りはフロント近くの椅子やベンチでゆっくりする事が出来ます。しかしながら席数は少なめなので、混雑時にはゆっくり休憩も出来ないかもしれません。湯上りは2時間程ポカポカ感を感じることが出来、肌は弱いしっとり感が次の日の朝まで得られました。

 箱根の温泉地としては安い部類に入る温泉施設ですが、広い湯船や露天風呂を望む方にはお勧め出来ない施設ですね。逆に小さくて良いからじっくり浸かりたい方には良い施設かもしれませんね(´・ω・)o。



inserted by FC2 system