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元箱根温泉(箱根町営第7号蒸気井)(もとはこねおんせん)

【ホテル むさしや】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町元箱根20
【電話】  0460-83-6348
【料金】  1050円

【泉種】
  弱酸性単純硫黄温泉(硫化水素型)(蒸気に水道水を混合した蒸気造成泉)
       pH3.7 77.0℃ 造成量不明 0.43g/kg H17分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・石鹸・ドライヤー
【営業】  11時〜16時 不定休
【記録】  2010/01/03

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金 -
総合 ★★★


【コメント】

 箱根駅伝が数時間前に終わった箱根のメインストリートに位置する温泉宿で、裏には芦ノ湖がすぐ近くにある立地条件です。今まで前は通過するものの、なかなか評価する機会がありませんでしたが、気温2度で曇りの天気の中で10時半より利用させて頂き評価させて頂きました。

 駐車場は20台ほどとめる事の出来るスペースが南側の腸詰め屋の横にあり、少し離れていますが一応看板がありますので注意していれば気づくと思いますよ。

 早速施設に向かうと、入り口横には温泉を利用したモニュメントが設置されており、11時〜16時の間入浴できますとの看板も出ています。10時半で少し早いのですが、寒いのでダメもとで施設内部へ向かいます。

 施設内部は省エネの為か電気が殆ど消されており、不安になりながらもすぐに女性従業員に用件を確認されて入浴可能かどうか確認していただけました。その施設内部は左手にフロント・右に下駄箱・奥に談話コーナーやお土産屋が設置されています。

 早速下駄箱に案内されてスリッパを出して頂き、フロントにて入泉料を支払いながら「少し早いですが入れますよ」との事。いや〜言ってみるものですね(*^_^*)。融通を利かせてくれたスタッフに感謝しながら、フロントよりもう少し奥にあるエレベーターで5階まで上がります。

 5階はエレベーターを降りるとすぐ左に男湯・右手を180℃回って反対側奥に女湯が設置されています。脱衣所は入ってすぐにスリッパを脱ぐ場所があり、洗面台と籠式脱衣場が設置されています。

 壁にはしっかりと温泉分析表と利用状況表が掲示されており、ここでも温泉利用をアピールしています。しかしながらここでも省エネは徹底されており、照明のスイッチには「省エネ」の張り紙とともに紙をめくらないと照明がつけられない様になっています。

 広い脱衣所で一人ゆっくりと脱衣させていただき、正月休みで混み合った施設ばかり入泉してきた私にとってはとても新鮮でした。箱根駅伝の復路がスタートしてもう少し混んでいるのかな〜と思っていたのですが予想外でした。

 浴場内はそんなに広くないのですが左に洗い場・正面に大きな内湯・右側に露天風呂が設置されており、内湯横の大きな窓からは芦ノ湖が良く眺められます。ロケーションはなかなか良いじゃな〜い(´ー`)ノ。

 洗い場は仕切りが無いタイプでホテルらしく一通りの装備が揃っていますのでなんら不満はありません。また固形石鹸もありますので、ご年配の方でも落ち着いて体を洗うことが出来るのではないでしょうか。

 体を洗ってサッパリしたところで、開放感がある内湯にどっぷり浸かります。お湯は横から湯船に投入されており、41℃程に設定されております。また側面のガラスには曇りガラスやフィルムがありませんので景色が良く見えるのでしょう(その分外側からも見上げれば、こちら側が見えてしまうのですが(T_T))。

 なおジャグジーやバイブラーバスは稼動していませんので、湯面に光が反射して美しく輝いています。やはりお湯を楽しむには余計な施設は不要!と感じながら評価を始めます。

 お湯の利用状況は加水・加温・循環・塩素消毒となっており、加水は源泉温度が高いために湯温を下げる為となっています。この手の施設としては普通なのですが、温泉地としては少し物足りないように思えてしまいます。

 なお同じお湯を利用しているHotel Ra・Kuunと比べるとお湯に色は殆ど無くて微かに沼色に濁り、匂いも本当に弱い硫黄臭と鉱石臭しかありませんので温泉らしい特徴は少ないですね。もしかしたら蒸気井なので泉質が不安定なのかも知れませんが、微白濁・硫黄臭・硫黄味で微かに硫化水素臭も感じられたお湯はいったいどうしたらこうなるのさ?と言いたくなってしまいます。

 露天風呂は4人が何とか浸かれる大きさの湯船が一つ設置されており、芦ノ湖や山々を望みながらお湯に浸かることが出来ます。ただ立ち上がると間違えなく下を歩く観光客から己の姿が丸見えになりますので注意が必要です。

 この日の露天風呂は湯温が内湯よりも1.5℃程高く設定されており、外気の寒さを温泉がカバーしてくれました。またお湯の状況は内湯同様であり、ここでも特徴は殆ど無いに等しい状況です。それでも景色がありますので、ゆっくり湯船に浸かって温泉と眺望を楽しませていただきました。

 湯上りは1階ロビー奥にある休憩エリアにて、ソファに座ってゆっくりすることが出来ますよ。利用者はここでも私一人なので好きに利用させていただきました(´ー`)ノ。しかし昼過ぎにここまで利用者が少ないとは、箱根駅伝の効果があまり無いのですね。

 湯上り感は肌が「少し鮫肌に変わったな」と思える特徴と、弱いポカポカ感が30分ほど持続した以外はこれといった特徴が得られませんでした。先にも書きましたが同じ温泉井戸を利用している他の宿泊施設とは明らかに泉質が異なるため、湯上り感でも少し物足りなさを感じてしまいました。




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