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元箱根温泉(姥子山越旭源泉(元箱根19・23・41号混合))(もとはこねおんせん)

【箱根アカデミー】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町湖尻160
【電話】  0460-84-7811
【料金】  850円

【泉種】
  中性カルシウム・マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩温泉
       pH6.6 64.4℃ 湧出量不明 1.60g/kg H20分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・石鹸・ドライヤー
【営業】  13時〜18時 不定休
【記録】  2013/08/03


【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 先に温泉名について説明が必要と思われますので、ちょっと書きます。この箱根の中でもこのエリアの温泉は姥子温泉と言われるのですが、実際は温泉分析表を確認すると元箱
根温泉の一部として温泉台帳では扱われていました。

 よってこの温泉施設の温泉名は「元箱根温泉」としての扱いにします。他の観光サイトや公式HPでも「姥子温泉」なのですが、この評価帳では温泉分析表の表示に合わせることにします。
 
 実際温泉分析表の温泉名は「元箱根温泉」の「姥子山越源泉」となっていますが、その姥子山越源泉も3本の井戸の混合泉で成り立っています。温泉名は通称や俗称が多いので結構面倒・・・。

 前置きが長くなりましたが、早速評価しましょう。この施設は芦ノ湖湖畔の北側に位置し、箱根ロープウエイの桃源台駅がすぐ近くに位置する施設。この日は神奈川県の高校が合宿で利用している中での入泉となりました。

 施設前の駐車場に車を停めて、「日帰り入浴」ののぼりが立っている施設へ向かいます。施設内部は正面から右にかけてロビー&お土産コーナー・右にフロントが設置されており、早速フロントの男性従業員が対応してくれました。

 フロントで入泉料を支払い、受付完了。ここから別の男性従業員が休憩所経由で脱衣所まで案内してくれました。0歳児同伴だからかもしれませんが、親切な施設ですなぁ。施設としては階段で2階に上がり、左手の広い和室が休憩処・右手前の客室が並んだ通路を奥へ進んで左側の別棟へ移動すると脱衣所と浴場がある造りとなっていました。

 0歳の娘はまだ入泉させる訳にいかないので、夫婦交代で入泉します。脱衣所は入れるだけの下駄箱及びBOXタイプの入れるだけロッカー・コインレスの鍵付き貴重品ロッカー・洗面台が設置されており、壁には温泉分析表と利用状況表がしっかり掲示されています。

 この日は合宿中の学生も他の利用客も浴場には居らず、貸切状態での入泉となりました。いや〜良いね!大きな浴場の貸切風呂。早速温泉分析表確認の上、脱衣・浴場へ向かいます。


 浴場は左側に洗い場とサウナ・正面に2つの内湯、窓の外に1つの露天風呂で構成されています。しかしながらこの日はサウナは故障中で、残念ながら利用不可でした。

 洗い場は仕切りがあるタイプで、ソープ類・鏡・シャワーなどの快適装備もしっかり装備されています。ま、宿泊施設なのでこれ位の装備が無いとダメでしょう。最近のスーパー銭湯に比べるとシャワーが旧型ですので、そのあたりで年季の入った温泉施設であることが判ってしまうのですが・・・。

 ささっと体を洗い、2つある内湯の広い方から浸かります。お湯は40℃程に設定されており、大人20人は同時に浸かることが出来るサイズ。横の大きなガラス窓からは、露天風呂と周囲の緑をしっかり眺めることが出来ます。

 こんな大きな湯船を一人で利用だなんて贅沢だなぁと思いつつ、しばらく窓を眺めながら浸かり、その次にジェットバスが設置された小さい湯船に移動します。この湯船は大人が6人居れば満員御礼サイズとなっており、ジェットバスを楽しむ方のみのサイズといったところでしょう。


 そんな湯船に使われているお湯は無色透明で弱いカルシウム特有の粉っぽい匂いに微かな塩素臭・匂いに準じた味が感じられ、肌触りはカルシウムのためかザラッとした地肌が感じられます。

 お湯の利用状況は加水・循環濾過・加温・塩素系消毒となっており、温泉地の施設としては少々残念な状況となっています。なお加水の理由は「温泉の供給量を補う為」となっていますので、湯量はそこまで多くは無さそうです。

 露天風呂は50人が浸かれそうな1つの大きな湯船が設置されており、側面の滝やパイプからお湯が投入されています。湯温は43度程に設定されており、内湯より温度が高めですので高温湯が好きな方はお勧めです。

 そんな露天風呂の景色は施設横の森と石垣が視界の80%を占めるような環境です。普段山に接しない都会人な方には緑が癒しになりますが、普段山に接している方にはなんとも無い風景でしょう。

 露天風呂のお湯は内湯と同じ特徴を有し、内湯とは温度設定が異なるだけ・・・。もう少し露天風呂を小さくしても問題ないので、加水の比率を下げるなど改善の余地はありそうに思えます。また浴場自体も最新の入浴施設に比べると、薄暗くて寂れたイメージになっていますね。

 せっかく良質の温泉を利用しているのに、その魅力を施設が上手く活用されていないような気がしてなりません。それでも内湯と露天風呂を交互に浸からせて頂き、温泉としてはしっかり堪能させていただきました。

 湯上りは案内された休憩処でテレビを見ながらゆっくり休むことが出来ます。湯上り感としては肌の余計なものが全て持っていかれて地肌のザラザラ感が得られます。

 またこの温泉はポカポカ感よりは、サッパリした浴感が得られますので夏の行楽シーズンにはとても気持ちよく過ごせるのでは無いでしょうか。これらの効果は肌が当日夜遅くまで、サッパリ感が3時間程で消えてしまいましたが、加水されていなかったらもっと楽しめていたのでしょう。

 加水が悪いとは言いませんが、どこかで小さな源泉風呂があるといいな〜と思ってしまった施設でした。



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