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箱根湯本温泉(湯本第29号・第46号混合)(はこねゆもとおんせん)

【弥坂湯】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町湯本577
【電話】  0460-85-5233
【料金】  650円(町民は150円)

【泉種】
  アルカリ性単純温泉
       pH8.7 48.7℃ 湧出量不明 0.44g/kg H14分析

【備品】  ー
【営業】  8時30分〜21時 木曜定休
【記録】  2007/08/13

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温22度、雨が降る中8時半より入泉です。旧街道沿いにあまり目立たず建っています。駐車場は施設前に1台分のスペースがありますが、車の通りが結構激しい為に出来れば近くの民間有料駐車場に停めたほうが無難であります。

 駐車場に車を止め、施設に向かうと一生懸命営業準備をしている夫婦がいらっしゃいます。玄関でおばちゃんに利用を伝えると「ちょっと待っててね〜」と休憩所を解放してくれました。嬉しい心遣いじゃないですか ヾ(^ω^*) 。

 突っ込むだけの下駄箱に靴を入れ、左奥にある4畳半ほどの広さに休憩所に足を踏み入れます。本当ならこの休憩所は100円有料なのですが、今回無料でありがたく使わせていただきました。

 しばらく営業準備をする夫婦と世間話をしながら営業開始を待ちます。どうやらこの施設は数年前まで共同浴場として運営していたものを町に寄贈、町営になった経緯があるようです。

 素朴な雰囲気が漂う番頭台?はなかなか歴史を感じさせてくれます。昔ながらの温泉施設は貴重ですね(´ー`)ノ。主人が準備できたよーとの声が掛かり、入泉料を支払って脱衣所に向かいます。脱衣所は番頭台横にあり、新しいコインレスロッカー(事務所用)が装備されています。木製の床は綺麗に磨かれており古いながらも綺麗にされています。

 浴場は内湯のみで円形の湯船が1つのみ。非常にシンプルです。洗い場は一応隅にありますが2つのみ、シャワーも装備されていますが石鹸はありません。

 さっと掛け湯の後、ゆっくりと湯船に浸かります。さすがに窓などがないので風景はありませんが、レトロな脱衣所のドアを見ながらの入泉になります。間違えなく周辺の温泉施設に施設面や風景では劣りますが、素朴さでは上を行きます。

 お湯は無色透明で微かな苦味と微かな苦臭を感じ、微かにヌルッとした肌触りを得られます。お湯の利用状況は未加水・未加温・掛け流し・塩素消毒となっておりますが、掛け流しというよりは溜め湯と言ったほうが良さそうです。

 湯はぬるめで40℃前半ぐらい、結構長湯が可能かと思えたのですが、途中から一気に体の芯まで熱くなります。そう、ここのお湯は単純泉ながら体の芯からよく温めてくれるお湯なのです(´ー`)ノ。それにしても凄い温まり方をするなぁ。正直びっくりです。

 しばらく貸しきり状態だったのですが、しばらくすると自称整体士の方が入ってこられました。「ぬるいな〜」といいながら入られていましたが、しばらく経つと「熱いな〜」という反応に変わっていました。

 湯上りは休憩所は有料の為、休憩所ではなく脱衣所の丸椅子に座ってゆっくりさせていただきました。もちろんTVや新聞などはございませんので、ゆっくり流れる時間を感じながら休憩ましょう。

 湯上りは肌に弱い張りがでて、体が火照った感じになります。岐阜の母袋温泉や下呂温泉に似た刺激がある火照り方でしばらく汗が止まりませんでした。なお持続性は火照りが2時間ほど続き、肌はその日中張りがありました。

 施設としてはちょと古くて町民でなければ割高な入泉料なのですが、共同湯の雰囲気を気兼ねなく堪能できる施設としては良いのではないでしょうか。




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