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底倉温泉(温泉村第28・29号混合)(そこくらおんせん)

【太閤湯】




【住所】  神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下223
【電話】  0460-82-4756
【料金】  400円

【泉種】
  弱アルカリ性ナトリウムー塩化物温泉
       pH7.9 69.3 湧出量不明 1.47g/kg H20分析(混合泉として)

【備品】  石鹸
【営業】  10時〜21時 水曜及び第3火曜日・1月1日〜3日定休
【記録】  2014/01/04

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 気温1度ですっかり暗くなった時間に、実家より愛知に戻る途中に利用しました。この位置よりも高い所には雪が残っており、箱根は標高が高いのを実感できますね。

 この施設は国道1号泉沿いにあり今まで施設の前を幾度も通過してきたのですが、御殿場方面に抜ける国道138号の接続地点近くのため道路が混雑しており、今回初めて利用させて頂きました。この日も芦ノ湖方面より箱根湯本方面へ下りてくる車で混雑しており、施設前の駐車場に入るにもなかなか入れてもらえない状況でした。

 その国道を下に下りた所にある施設と駐車場ですが、この施設の駐車場はその一部なので駐車する場所に気を付けましょう。また国道沿いの駐車場は別の施設の駐車場なので、そちらには止めないようにしましょう。

 ちょっと歴史を感じる建物に入るとおばちゃんが早速声を掛けてくれます。その場で靴を脱ぎつつ正面に入泉券の自販機、左に受付、その足元に入れるだけの鍵なし下駄箱があるのを確認。脱衣所も受付前に暖簾が掛かっているのですぐにわかります。

 入泉券を購入しているときから、地元の人間ではないことを察した受付のおばちゃんが人懐っこく説明してくれます。この施設は地元の組合で運営されていて、夕方は地元の人ばかりになるので入口の暖簾を早々にしまってしまうとのこと。今日は小さい湯船は使わないで、左手の大きな湯船の浴場を使用して欲しいとの案内を受けつつ、入泉券を提出して受付終了です。

 なおこの浴場はおむつの取れない子供は利用不可なので、子連れの方は注意しましょう。脱衣所は鍵付ロッカーと籠の2パターン設置されており、壁には温泉分析表がしっかり掲示されています。無論おむつ使用の子供は不可なので、ベビーベットなどある筈が御座いません。

 また脱衣所のドアは出入口以外に2か所設置されており、出入口から見て奥側が小さい浴場で、湯船や洗い場もコンパクト、出入口近くのほうが大きい浴場となっています。

 この日は大きな浴場を利用してくれとのことでしたが、やはり小さい浴場も気になるので確認させていただきました。照明はしっかり明るく光っており、湯船には冷めきったお湯がいっぱいに張られています。

 洗い場は1か所のみでシャワーと鏡が設置されていました。この手の施設はカランのみの施設が多い為、共同浴場としてはしっかりしているのではないでしょうか。まぁこの小さな浴場は利用不可だったので眺める事しか出来ませんでした。

 気を取り直して大きな浴場へ移動し、早速利用させていただきます。この時は内部は湯気が充満しており、視界があまり良くない状態でした。冬の時期に換気量が少ないと、どうしても湯気が溜まってしまうのは仕方がないでしょう。

 そんな浴場内部は入口左手に洗い場・右手に湯船といったシンプルな造りになっています。日没後のため窓からの採光や景色は確認できませんでしたが、曇りガラスだったため景色は期待できないでしょう。なお地元の方が2名ほど利用されていましたので、挨拶をして利用させていただきました。

 洗い場は仕切りが無いタイプで鏡やシャワーなどの快適装備は1箇所のみ整っており、あとはカランのみ装備されている洗い場です。シャワーは勢いがなく何とかシャワーとして使えるような状態。また椅子や洗面器は横に整理されて置かれていますので、そこから拝借して使用・綺麗に流してから返却しましょう。

 自前のソープ類でさっと体を洗い、大人が8名ほど浸かれそうなサイズの湯船にゆったり浸かります。お湯は42℃ほどで無色透明・微かな鉱石臭に苦味を帯びた鉱石味が感じられ、塩化物温泉ながら塩味は殆ど感じられません。箱根というと火山地帯のために特徴ある温泉をイメージされる方が多いとのことですが、この温泉については色や匂いなどで特徴があるお湯ではありません。

 そんなお湯の利用状況は加水・ため湯(循環及び濾過施設なし)・消毒なしとのこと。温度が高い源泉なので加水は仕方ない上、追い炊きなしの共同浴場施設であります。こんな施設は高温の源泉が昔から利用されている地域でなければ、存在はしていないことでしょう。

 しばらく浸かっていると、湯船にお湯を入れる為の蛇口に黒いメッシュホースが付けられていることに気づきます。これがあることでお湯は跳ねずに湯船へ投入することが出来ますし、湯船の下まで熱いお湯が回るそうです。そうこう確認しているうちに体はしっかり温まりますが、温泉らしい特徴の肌への影響は特にありませんでした。

 結局私は15分程で湯船を後にしますが、地元の方は湯船の縁に腰掛けてゆっくりされている方もいらっしゃいました。湯上りは受付横の休憩エリアか2階の有料休憩室でゆったり休むことが出来ます。それにしても昭和の香りが感じられる、どこか懐かしい建物と地元の方々・・・いいですね〜。

 湯上りは肌がしばらく火照った感覚が残りますが、汗は全くといってよいほど出てきません。湯上り感だけはしっかり温泉らしいものが感じられますが、塩化物温泉ながら塩臭さなどの特徴は感じられない上に、塩素臭など消毒の匂いもありません。これらの特徴は翌日朝まで継続しながら徐々に効果が無くなっていきました。



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