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横浜温泉(チャレンジャー源泉)(よこはまおんせん)

【横浜温泉 チャレンジャー】※2021年12月末廃業




【住所】  神奈川県横浜市旭区上川井町2287


【電話】  045-922-5590
【料金】  600円(2時間 1時間延長毎に別途300円)

【泉種】
  弱アルカリ性ナトリウムー塩化物温泉
       pH7.5 45.8℃ 75.0L/分 8.66g/kg H21分析

        旧分析:弱アルカリ性ナトリウム-塩化物温泉 pH7.7 45.0℃ 86.1L/分 9.74g/kg H10分析

【備品】  ドライヤー
【営業】  9時〜22時(第3火曜日は午後3時〜) 無休
【記 録】  2009/01/01 【再訪1】 2015/05/03 【確認1】 2022/08/14

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 元旦に実家よりすぐ行ける温泉施設を探した結果この施設を探し出し、気温4℃で天気不明の都会にありがちな明るい夜空の下で夜9時より入泉です。

 この施設は元々横の老人介護施設が掘り当てた温泉だったのですが、地域交流施設として公共施設が横に建てられて地元への一般開放が行われています。周囲は若葉台の団地になっており、その住民が元旦早々に初湯を楽しんでいるといった感じです。少し奥まったところにあるために背の低い施設は目立ちませんが、外には温泉スタンドも設置されています。

 施設横の駐車場に車を止め、小さな入口の施設へ向かいます。内部は左手にフロント・右手に100円リターン式の下駄箱とその奥に券売機が設置されています。早速下駄箱に靴を入れ「館内利用は2時間」と大きく謳われた券売機にて入泉券を購入、フロントへ提出いたします。

 フロントは女性スタッフが対応してくれて「下駄箱のロッカーキーは脱衣所のロッカーキーになります」とのこと。どうやら下駄箱は色によって男女が別れ、その鍵は脱衣所のロッカーキーを兼ねるようです。また2時間の利用時間制限がありますのでしっかり入館時間を覚えておきましょう。

 フロントにて受付を済ませて左奥の脱衣所へ向かいます。なお休憩エリアは男女の脱衣所中間と、券売機横の2箇所設置されています。

 脱衣所は細長く造られており、鍵付ロッカーと洗面台で構成されています。ロッカーは通常サイズなのでそう大きくありませんので、冬はあまり上着を着てこないほうが良いかもしれません。また壁にはしっかりと温泉分析表が掲示されています。壁には「横浜温泉の3高」として高温度:湧出温度45℃超・高濃度:溶存物9,740mg/kg・高効力:メタホウ酸166mg/kgのスペックを誇っているとの事。どうやら泉質にはかなりの自信を持っているようですね。

 早速脱衣の後に浴場へ向かいますが、内部はコンパクトながらかなり混みあっています。さすが元旦の夜だなぁ(;´Д`)と思いつつ内部構造を把握します。左右に洗い場が設置され、左側にバイブラーバスとノーマルタイプが2つの繋がった湯船・右奥にジェットバス装備の湯船・右手前に源泉利用の掛け湯が設置されています。

 洗い場は仕切りの無いタイプで、鏡やシャワーなど設置されていますが、ソープ類はありませんのでちゃんと持って行きましょう。

 早速体を洗い、ノーマルで何の装備も無い湯船に浸かります。お湯は41℃半位に設定され、横から定期的にお湯が投
入されます。そのお湯はフローして湯船の外に溢れ出し、なかなか贅沢なお湯の使い方になっています。

 お湯は弱い茶色と微かな緑が入ったような色で、苦味を感じない塩味・塩の香りの裏で鉱石臭も感じられます。浸かっているとジワジワと体が温まり、塩化物温泉の効果を堪能できます。

 ジェットバスの設置された湯船は温度が低く設定されており、39℃後半に設置されていますがここでもしっかり定期的にお湯が横から投入されている上に、しっかりジワジワと温まることが出来ます。5分も浸かっていれば熱いと感じてしまう程なのはさすがと言ったところでしょう。

 東海エリアでは愛知のごんぎつねの湯温泉や岐阜の恵那峡湯元温泉など似たような泉質がありますが、成分がこれらの施設より少ないながら同じようなポカポカ感の効果がしっかり出ます。かなり温まるお湯であることは間違えないでしょう。

 お湯の利用状況は加水・加温・循環・次亜塩素酸消毒となっており、温度調整の為の加水及び温度調整の為の加温となっています。ただ循環施設ながらお湯の鮮度はかなり高めなのでそう気にすることはなさそうです。

 露天風呂やサウナはありませんので、その様な施設が好みな方にはあまり魅力的ではないかもしれませんが、お湯の質はなかなかのものですので、お湯にこだわる方には横浜市内でこんなお湯があったのか〜と思える施設ではないでしょうか。

 湯上りは券売機奥の休憩エリアで退館時間までゆっくりします。湯上り感は体にはポカポカ感と肌はしっとりサラサラ感が得られ、変な汗などは全く出ることがありませんでした。ただ塩の香りは微かに残りますので、アフターに用事のある方は気をつけましょうね(´ー`)ノ。なおこの効果は翌日の朝まで確実に続きました。

 横浜市の中で高温泉・高成分で、団地の横に面した温泉施設、シンプルな造りながらなかなか人気施設でした。これからも地元に愛される温泉であって欲しいと思えました(≧∇≦)/。


【再訪1】


 約6年半ぶりの再訪にて状況を確認いたしました。2014年4月の消費税増税に伴い入泉料が500円→600円に変更され、営業時間が7時〜23時だったのが9時〜22時に変更・温泉分析表が更新されていましたので情報を更新いたします。

 施設・お湯とも変化がなく、施設名とは裏腹にとても安心して利用できました。


【確認1】


 7年ぶりの再訪にて状況を確認しようと訪れたのですが、施設に電気がついておらず、入口にはチェーンが掛かっていました。その前には「閉館」の看板・・・。

 公式HPはまだ残っており、2021年12月31日の営業をもって閉館との案内が残されていました。残念ですがコロナ禍での閉館となったようです。

 地元の方々に愛されていた地域交流センターで、名前が「チャレンジャー」。こんなインパクトある温泉施設、いつか復活しないかなぁと思えてしまう程に良い温泉・施設でありました。

 何はともあれお疲れ様でした。



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