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かわだ温泉(かわだ温泉源泉)(かわだおんせん(かわだおんせんげんせん))

【ラポーゼかわだ】




【住所】  福井県鯖江市上河内町19-37-2


【電話】  0778-65-0012
【料金】  570円

【泉種】
  中性ナトリウムー炭酸水素塩温泉
      pH6.9 32.1℃ 123L/分 2.18g/kg H23分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  11時〜22時(火曜日定休)
【記 録】  2020/11/15

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】


 秋空が広がる日曜日の午後、気温18度の中利用させて頂きました。まずこのレポートの写真は一部公式HPからお借りしたことをお伝えしておきます。

 施設は長閑な里山と田園が見渡せる場所にあり、宿泊施設・そば打ち体験・会合・会議が出来る「滞在型アミューズメント施設」?として運営されているようですが、訪れた日は左側の建物が改装中で閉鎖されていました。

 駐車場はそれなりに車やバスが止まっており、これは密な施設では・・・とドキドキしながら向って右側の建物の入口に、スロープを歩いて向かいます。

施設内部はすぐにコインレスの鍵付き下駄箱が設置されており、靴を脱ぎ入れて入浴施設の案内がある右側の通路を靴下の状態で奥へ進みます。V字になっている館内通路は珍しく新鮮であるとともに、その通路の途中には宿泊施設の部屋前を通過します。時間帯によっては静かに通過しなければなりませんね。

 通路を奥へ進むと大きな暖簾が現れ、温泉施設が現れます。その暖簾を潜ると正面に券売機とフロントが現れますので、まずは入泉券を購入します。受付は入泉券を提出するだけで終了であり、下駄箱の鍵も求められません。そのあたりは宿泊施設の温泉である事を感じます。

受付の横には地元の農産物やお菓子が販売されており、休憩スペースもテレビやベンチが設置されています。でもなんか寂しい感じがするのは、意外と利用者がまばらなのと、壁の白い面積が際立っている為のように思えます。

 脱衣所は奥にあり、男湯・女湯は暖簾で分かるのですが、わざわざ照明付き案内板でアピールしています。そこまでしなくてもいいように思えますが、なかなか珍しい装備でありました。また近くの壁に温泉分析表が掲示されていました。

 内部は施設内同様白を基調とした配色で、ロッカーはコインレスの鍵付きタイプで少し大きめなタイプ。ハンガーも1本設置されていますが、このロッカーのサイズだと中途半端に使えないです。

 入口の壁にも温泉分析表がオリジナルプレートで表示されており、温泉利用であることをアピールしています。でも脱衣所の外に掲示されている温泉分析表と泉種が異なっています。殆どの数字に修正テープにて更新されている形跡を見ると、以前の泉種は「含硫黄ーナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉(含芒硝重曹泉)」となっており、公式HPでは含芒硝重曹泉の効果を謳っています。

 最新の温泉分析表を確認すると確かに硫酸イオンが206.1ミリグラムあるのですが、それ以上に炭酸水素イオンが1088ミリグラムあるので、泉種が変わります。まぁ主成分が炭酸水素イオンなだけであり、硫酸イオンも入っているので嘘ではないのですが正確でもないというところでしょうか。

 浴場内はまず入って左手に掛湯・左手前と右壁に洗い場、右手前にサウナと水風呂・正面から左にかけて内湯の主浴槽・右奥にシステムが稼働していない稼働していないバイブラーバスが設置されています。また窓外の下に露天風呂が設置されています。こんな田舎(失礼!)にこんな箱モノがあったのかと思うぐらいに広い空間を優雅に使っています。

 洗い場は仕切りはないものの、照明や鏡も装備された洗い場で、仕切りが無い分浴室全体が広く感じる造りとなっています。余計な装備はなく、基本をしっかりと抑えた洗い場であります。しかし今はコロナ禍なので、一席飛ばしでしか利用できないようになっています。

 内湯は水風呂以外温泉利用なのですが、温泉分析表ほどの成分は感じられません。お湯は41℃程で無色で微かな鉱石臭に塩素臭、匂いに準じた味が感じられ、肌への刺激は中性なのでありません・・・というよりよく馴染みます。利用状況は循環ろ過・加温・加熱であり、未加水という状況。循環ろ過が強力なのか、温泉成分も濾されてしまっているように感じます。

 露天風呂は内湯より低い位置にあり、階段を下りて丸い湯船に向かいます。露天風呂からの景色は里山の一部を日本庭園に変えたような造りになっており、緑が心を落ち着かせてくれます。また雨が降っていても湯船は建物の下にありますので、雨や雪の影響は少ないですね。

 お湯は内湯よりしっかりと温泉らしさを感じられ、見た目の色も少し茶色っぽくなります。また湯船の周囲は温泉成分で変色しており、内湯とは間違えなく利用状況が異なります。そんなお湯は40℃にギリギリ届かないぐらいの温度で、比較的長湯が可能です。内湯より塩素臭は薄く、鉱石臭はしっかりと感じられるのは濾過をしていない湯船であり、実際壁には「露天風呂は源泉を掛け流しにしています」という掲示をされています。

 30分程露天風呂を堪能して浴場を後にし、受付横のベンチでゆっくり休むことが出来ます。でもTVや新聞・雑誌などの時間つぶしはグッズはなく、ほんとに余計なものは置いてありません。湯上り感は炭酸水素塩泉らしいさっぱりした浴感が4時間ほど継続、翌日朝には綺麗に消えてしまいました。

 意外と源泉掛け流し湯船があって良い施設ではありましたが、シンプルすぎて味気ない感じもしてしまう施設でもありました。せっかく入浴施設入り口の暖簾は和風で恰好がいいのになぁ。



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