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下呂温泉(湯之島送湯所)(げろおんせん(ゆのしまそうゆじょ))

【紅葉館本館】




【住所】  岐阜県下呂市湯之島544
【電話】  0576-25-5963
【料金】  700円

【泉種】  アルカリ性単純温泉
       pH8.9 55℃ 2300L/分 0.37g/kg H16分析(14本の混合泉にて分析)

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー・剃刀・タオル小
【営業】  14時〜20時 不定休
【記録】  2013/09/29

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 約1ヶ月温泉に浸かることが出来ず、ようやくこの日に温泉へ浸かることが出来ました。この施設は温泉博物館のすぐ横にあり、本館と別館で構成されています。その別館は下呂温泉で唯一愛犬と宿泊できる「わん泊亭」となっており、愛犬家にはとても助かる施設となっています。

 道路に面した入口には「ホテルくさかべアルメニア」の文字が入った車が停車しており、アルメリアグループの宿であることがわかります。(公式HPには他に近くのみのり荘もアルメリアグループとのこと)

 内部は玄関左手にフロント・正面にロビーとなっており、受付の女性スタッフに声を掛けます。入口でスリッパに履き替え、入泉料を支払うとハンドタオルが渡されて他のスタッフが浴場へ案内してくれます。

 正面奥へ進み、右手の階段を下がり上がりしながらスタッフが「露天風呂と内湯があるのですが、場所が離れていますので一旦服を着て移動する必要がある」との説明をしてくれます。まぁ浴場の場所はしっかり案内がありましたので迷うことはないでしょう。

 まずは内湯から入泉することにして、大浴場へ向かいます。大浴場の入口は手前が男性・奥が女性になっており、その中間にはコンパクトな談話コーナーが設置されています。

 脱衣所内は普通サイズながらコインレスで鍵付のロッカーと洗面台で構成されており、壁にはしっかり温泉分析表とお湯の利用状況が掲示されています。しかしながらホテルにしては珍しくブラシが置いてありませんので、利用される方は自前のブラシを持参しましょう。

 浴場内はレトロな雰囲気がプンプンする浴場となっており、タイル張りと石・ブロックで構成された造りに洗い場と1つの湯船が設置されているといったシンプルなものです。

 洗い場はシャワーや鏡などの快適装備はあるものの、正直時代遅れなカランが設置されておりますので、現代設備に慣れてしまうと温度調整にはひと苦労するかもしれません。またソープ類は設置数が少ないので混雑時には取り合いになるかもしれません。

 さっと体を洗い、貸切状態の湯船にどっぷり身を浸します。広さは10名浸かったら満員御礼サイズ。それにしても壁の上に採光用の窓が設置されているだけで景色は何もない為、個人的にはお湯に集中できるのですが温泉マニアでない限り閉塞感漂う面白みのない浴場と感じてしまうかも。

 そんな浴場唯一である湯船のお湯は無色透明で他の下呂温泉利用施設と同じ、匂いや味も少し配管の匂いが強めに感じられる以外は同じ湯之島送湯所利用施設と同じです。共同源泉利用の強みでもあるし弱みでもありますが、お湯は一部を除いてどの施設でも同じように感じられます。

 お湯の利用状況は循環濾過・加温・次亜塩素酸消毒・未加水となっており、これもそう特徴はありません。この温泉街で特徴を出すには自家源泉か小規模施設にするほか方法はなさそうです。

 しばらく浸かって体を温めた後、一旦着衣の後に露天風呂へ移動します。露天風呂は屋根の無い通路を歩くために悪天候時には利用しづらいかもしれません。しかしながらこの宿のスタッフ曰く「当館自慢の露天風呂」、しっかり確認させていただきます。

 脱衣所は大浴場同様に手前が男性・奥が女性となっています。脱衣所内はコンパクトながら木の温もりが感じられる造りになっており、普通サイズのコインレスロッカーと洗面台で構成されています。またここでも温泉分析表がしっかり掲示されています。

 早速再度脱衣の後、露天風呂へ向かいます。露天風呂は1つの岩風呂と洗い場で構成されており、洗い場はシャワーや鏡などの快適装備は揃っており、大浴場に比べて近代的なカランが設置されています。といっても最新設備ではありませんのでそれなりですが・・・。

 岩風呂は同時に8人ほどが利用できる大きさで、一部屋根が設置されておりますので、雨の日でもゆったり浸かることが出来ます。ただ湯船の深さは底に座ると溺れる深さですので、周囲の岩に腰掛けるスタイルになりますね。

 露天風呂からの眺めは脱衣所の建物と空と周囲の洗い場のみ。周囲は他のホテルがあるために、周囲を囲わないと丸見えになってしまうのでしょう。それでも男性露天風呂は北側のホテルから見えるような気がします。

 お湯は露天風呂用の利用状況表が掲示されていませんでしたが、大浴場同様に循環濾過・加温・次亜塩素酸消毒・未加水と思われ、実際のお湯も同じ感想でした。

 ただ最初から最後まで利用者は私一人でしたので、のんびりされたい方には良い施設ではないでしょうか。個人的には宿泊施設なので、大浴場ぐらいベビーベットぐらいは置いてほしいのと、ブラシや櫛は部屋に設置ではなくドライヤー横に常備してほしいものです。

 湯上りは大浴場横の小さな談話コーナーか入口正面のロビーでゆったりできます。体はポカポカと少し火照った感じになり、他の下呂温泉と同じ特徴を感じられます。肌は微かに溶かされてスベスベ感が感じられますが、しっかり感じられるわけではありませんのでオマケの効果といった感じです。

 帰りは今までの蓄積された疲れがドッと出てしまい、温泉の効能がしっかりと感じられるとともに、久しぶりの温泉は体に効くなぁ〜という感想でした。



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