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下呂温泉(湯之島送湯所)(げろおんせん(ゆのしまそうゆじょ))

【白鷺の湯】




【住所】  岐阜県下呂市湯之島856-1
【電話】  0576-25-2462
【料金】  300円 湯めぐり手形(有効期限6ヶ月、下呂温泉指定の3箇所入泉できる)利用可

【泉種】  アルカリ性単純温泉
       pH8.9 55℃ 2300L/分 0.37g/kg H16分析(14本の混合泉にて分析)

【備品】  ドライヤー
【営業】  10時〜22時 不定休
【記録】  2010/09/04

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 気温36℃で良い天気の中、気分転換を兼ねて下呂温泉まで足を伸ばしました。最近音楽関係や私用で休みの日が忙しく、名古屋周辺の温泉ばかりだったので久しぶりの命の洗濯&羽伸ばしです。

 下呂温泉の中でも大正15年から続く大衆浴場として現在も地元に愛され、TVなどのメディアにも良く登場する施設を今回評価させていただきます。無料の駐車場は施設左横から入るようになっていますが、台数に限りがありますので満車の場合は周囲の有料駐車場を利用しましょう。

 施設前には「ビーナスの足湯」と名づけられた無料の足湯が設置されており、その奥には習字教室の作品か沢山の文字が張られていました。それにしてもコテコテな洋風な造りだなぁと思いつつ、施設内部へ進みます。

 施設内部は正面に2台の券売機・右に受付・左手に下駄箱が設置されており、下駄箱の横には2階に上がる階段が設置されています。女性スタッフはおばあちゃんと話し込んでいる中、券売機で入泉券を購入するのですが、近くにある「クアガーデン露天風呂共通入浴券」も700円で販売されています。

 この「白鷺の湯」は「クアガーデン露天風呂」と同じ「下呂温泉株式会社」経営であることを初めて知りました・・・。さらにすぐ近くにある「下呂発温泉博物館」も系列だったとは知りませんでした。

 入泉券を女性スタッフに渡して入れるだけの下駄箱に靴を入れ、靴下のままの状態で2階に上がります。階段を上がると右に喫煙所と脱衣所・左手に休憩エリアが設置されており、ここでも外見同様コテコテなモダンな造りとなっています。

 脱衣所は100円有料コインロッカーとBOXタイプのロッカー・洗面台で構成されており、BOXロッカーのガラス窓下には湯船が見えます。浴場は下のフロアなのか〜、なかなかクラシック調な建物の割には面白い造りだなぁと思いつつ、脱衣に取り掛かります。

 また脱衣所の入口近くには温泉分析表と日本温泉協会の温泉利用証が掲示されていますので、利用状況など気になる方はしっかりチェックできますよ。

 横の階段で下にある浴場へ向かいます。足腰が弱い方にはちと辛い施設なので、避けたほうが良いかもしれませんね。浴場内部は右手窓際に1つの湯船、左手に洗い場のみの至ってシンプルな造りとなっています。

 洗い場は仕切りが無いタイプでシャワーや鏡など快適装備は揃っていますが、ソープ類はありませんので持参する必要があります。またカランは一回押すと壊れたのかと思うほど長い時間お湯が出続けますので、出来ればシャワーで桶にお湯を溜めたほうが良いかもしれません。

 この日は地元の方が使いっぱなしにされた椅子や桶を丁寧に片付け、シャワーの向きまで綺麗に揃えていました。やはり歴史のある施設は地元に愛されており、ルールもしっかりしていますね。私同じように片付けさせていただきました。

 さっと体を洗ってから窓際の湯船にドップリ浸かります。お湯は他の下呂温泉同様に無色透明で苦めの岩石臭と同様の味を感じ、肌はしばらく浸かっているとパリッと張りを感じることが出来ます。さすが集中管理されている温泉で、これらのお湯の特徴は他の下呂温泉と同じです。

 窓からは下呂の温泉街を眺めることが出来、太陽の光もかなり取り込んでいますので、狭いながらも閉塞感は感じられません。逆にこの日は太陽の光が強すぎて体が焦げそうな勢いでしたが・・・(この日は日本全国各地で9月の最高気温を更新していました)。

 利用者はご年配の方が多かったのですが、中には東京から来たという若者も居りました。さすが全国区の温泉地は観光客が多いですなぁ。

 お湯の利用状況は気温により加水・加温にて温度調整を行い、循環・塩素消毒となっております。湯温調整の為の加温は仕方ありませんが、夏場の加水は出来れば熱交換によって避けて欲しいものです。

 また共同源泉なので掛け流しなどの贅沢は無理なのも理解できますが、小さい施設なのでお湯は結構フローしておりますので循環はそんなには気になりませんでした。でもジェットバスは正直要らないと感じてしまいました。

 湯上りは階段横の休憩エリアでTVを見ながらゆっくりすることが出来ます。畳敷きではないので横になることは出来ませんが、温泉地の共同浴場と思えば逆にゆったり出来る豪華な施設とも思えます。

 湯上り感も他の下呂温泉同様、上品なポカポカ感と肌の張りが感じられます。硫黄泉などの刺激的な湯上り感はありませんが、地味ながら肌や体だけでなく心も休めてくれる温泉らしい湯上り感が感じられますよ(´ー`)ノ。



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