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恵那峡温泉(えなきょうおんせん)

【恵那ラヂウム温泉館】




【住所】  岐阜県恵那市大井町1685
【電話】  0573-25-2022
【料金】  600円

【泉種】  中性弱放射能泉
       pH7.2 Rn30.28 13.5℃ 70L/分 0.31g/kg S35分析

【備品】  リンスinシャンプー・固形石鹸・ドライヤー
【営業】  10時〜22時 無休
【記録】  2007/05/17 【再訪1】 2010/05/05 【再訪2】 2020/09/06

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★
湯上感 ★★
料金 ★★
総合 ★★


【コメント】

 会社が早く切り上げられたので、久しぶりに平日夜に温泉へ行ってきました。気温16℃、小雨の降る中20時過ぎより入泉です。なおこの施設の受付は20時までとなっておりますので営業時間ギリギリでの入泉です。

 恵那の温泉ということで周りにも温泉宿の看板は複数出ておりますが、この施設は道路から夜でも看板が照らされておりますので見落とすことはありません。周りが森なのでそれだけ周りも暗いのですが。

 施設前の駐車場に車を停め、大きな看板が掛かっている建物に向かいます。入口には料理の写真とともに立ち寄り入泉料と営業時間が書いてあります。どうやらこの施設は宿泊や料理がメインで入浴はおまけの様子、入口横にある受付には誰も居らず、そのまま中へ入ります
(再訪1ではしっかりおじさんが受付に居りました)

 中を少し進んだところに厨房があり、そこで女性従業員に声をかけます。少し時間を越えてしまっていますが良いですよとの返事、その場で入泉料を支払います。

 お風呂は一旦奥から外に出ていただいて離れの奥にありますとの事。厨房前を通過して外に出て左手に離れを発見!そちらに向かいます。離れはレトロな雰囲気をプンプンと匂わせており、この施設の歴史を感じることが出来ます。

 奥に進むと左が女性・右が男性に分かれます。その手前にある和室の休憩エリアは16時までは使えるようですが、夜は使えず男性脱衣所前のみになります。どちらにしても冷暖房はありませんので真冬は厳しいかもしれませんね。

 男性脱衣所横の休憩エリアに大きな成分表と利用状況表が飾ってあります。昭和35年の分析そのままとは・・・ぜひ早急に再分析をお願いします。温泉法も改正されたことですし・・・(>_<)
(再訪1でも更新されておらず、受付のおじさんに聞いても再分析していないようです)

 脱衣所は2つ入口があるために左右に広い脱衣所となっています。篭とコインレスロッカー・洗面台で構成されており、ガラス越しに浴場も見ることが出来ます。壁には「恵那温浴剤(医薬品)」なる看板があり、この施設で利用していることをアピールしています。

 早速脱衣の後に浴場へ向かうのですが、洗面台の左右にドアと通路があり、どちらに行くべきか迷います。とりあえず脱衣所から見えていた右側の浴場に入るドアを開けます。

 右側の浴場は岩風呂調に作られており、右奥に洗い場・左手に岩で2つに仕切られた湯船のみの構成です。蛍光灯は寿命でチカチカしている物が2つも有り、結構気になります。なんか超B級施設の雰囲気がとても漂っており、最近のスーパー銭湯に慣れていると辛いかもしれませんね(^^ゞ。
 
 仕切りが無い洗い場はシャワーと鏡がちゃんと付いているのですが、真中の席は勢い良くお湯が出ません。仕方なく端の洗い場を使用します(T_T) 。一応ソープ類は装備されていますが、石鹸に毛が食い込んでいたりしてあまり気持ちよく利用できません。

 ホントに宿泊メインの施設なのか怪しいなぁと感じつつさっと体を洗い、後ろにある2つの湯船の奥から浸かります。湯船は大人二人で満員御礼サイズとなっており、中央の岩からお湯が投入されています。

 お湯はちょっと硬めのお湯を感じられ無色透明で塩素臭・塩素味となっていますが、そんなに塩素が強いわけではありません。お湯の利用状況は加水・加温・循環・塩素消毒となっており、そりゃ放射能泉の効果があるわけありません。

 放射能泉なら近所の苗木ラジウム鉱泉並みのこだわりが欲しいところですなぁ(-_-;)、と思いつつ湯船の底に沈んでいる恵那温浴剤の入った木箱に座ってじっくり浸かり、もう片方の湯船にも浸かります。

 もう一つの浴場は脱衣所から向かって左側にあり、バイブラーバスタイプの洞窟風呂と1人分の洗い場があります。何の為に浴場を2つに分けたのか良くわかりませんが、あまりの暗さと寂しさに耐えられませんでした。
(再訪1では昼間だったので大丈夫でした)

 湯上りは脱衣所前でゆっくり出来ますが、さすがに寂しいのですぐにその場を立ち去ります。帰りは21時20分に施設を出たのですが、出口はすでに電気が消されドアも片方閉められておりました。要するに営業時間22時までというのは建前で、実際は客がいなくなり次第終了です。夜に利用される方は気をつけましょう。

 湯上りは肌が重めのパリッとした感じを受けます。放射能泉ということから湯当りを覚悟しましたが当りませんでした(私の体質では放射能泉で湯当りを起こすのです)。肌の感じも翌日朝のシャワーで完全に消えましたのでほとんど湯上りを楽しめませんでした。

 「恵那温浴剤」は販売元とは言え、温泉地で使ってほしくないなぁ(>_<)。なおこの施設にはさらに経営の多角化で、薪ストーブも販売していますので興味のある方はどうぞ〜。


【再訪1】


 3年ぶりに再訪を行い、初期評価文と写真を更新いたします。施設・サービスとも変更はありませんでした。


【再訪2】


 約10年ぶりの再訪にて状況を確認しました。今回は今まで利用してきた浴場とは逆の浴場を男湯として設定されており、新鮮な気持ちで浴場を利用させて頂きました。この浴場は通路を左側に進むと現れ、入れるだけの下駄箱に靴を入れて脱衣所に入ります。

 脱衣所内部はもう一つの浴場脱衣所と大きな装備変化はなく、コインレスの鍵付きロッカーと籠・洗面台が設置されており、壁には入浴時間と入泉マナーが掲示されています。むぅ・・・温泉分析表が無いなぁ。

 浴室内は黒と赤が鮮やかな浴場となっており、椅子や洗面器まで赤で統一されています。ここまで統一されるとある意味清々しいですが、慣れるまでに少し時間を要しました。

 洗い場は仕切りなしで、設備が少々古くなっております。温度調整はその洗い場によって癖があるようで、皆苦労している様子。これもこの施設の味なのかもしれませんね。

 湯船は内湯の1つのみで周囲は岩が積み上げられています。浴感は初期評価同様あまり特徴がありません。しかしながら湯上りは今回しっかりとラドンの影響が頭痛と疲労感に出て、その日は早々に就寝といたしました。

 なお施設の変更点は入泉料が500円⇒600円に値上げされたぐらいで、温泉分析表は男性浴場に掲示なし。嫁情報では女性浴場入口に掲示されていたものは、温泉分析表も昭和のままであったとのこと。温泉成分の定期的分析・掲示内容の更新義務違反で30万円の罰金を知っているのだろうか・・・と不安になるほど時間が止まっている施設でありました。何はともあれB級温泉は健在でした。



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