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神明温泉(しんめいおんせん)

【湯元 すぎ嶋】




【住所】  岐阜県関市板取4838


【電話】  0581-57-2532
【料金】  800円(食事された方は500円)

【泉種】  アルカリ性単純温泉
       pH8.9 30.9℃ 117L/分 0.39g/kg H27分析
      
旧分析:アルカリ性単純温泉 pH8.9 34.3℃ 117L/分 0.40g/kg H17分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  11時〜15時 不定休
【記 録】 2008/09/23 【再訪1】2010/04/18 【再訪2】2022/07/31

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★★
料金
総合 ★★★★


【コメント】

 気温22度で良い天気の中、宿らしい遅めの営業開始時間である11時より入泉です。国道256号から県道に入り、板取川温泉の前を通過して北上すると看板が現れます。この施設の周辺は山間部となりますので、冬は雪装備が必須と思われます。

施設前とその奥に駐車場があるのですが、手前はあまり広くはありません。ただ施設入口は古民家の雰囲気がかなり漂っており、「日本秘湯を守る会」の提灯がかけられています。これは入泉する前から期待してしまいますね。

 草木が上手く配置された庭を歩き、宿の入口に到着すると炭焼きの香りがどこからともなく漂ってきます。あぁ〜癒される〜(≧∇≦)/と心の中で叫びつつ、古民家風の純和風施設へ向かいます。

 入口は下駄箱がなく、脱ぎっぱなしの状態で上がります。内部はノスタルジックな雰囲気で右手に受付、その奥左右に談話コーナー・左奥に売店が設置されており、フロント反対側には囲炉裏が設置されています。まだ11時前ということもあり、宿の方にこちらで少しお待ちくださいと、談話コーナーに案内されました。

 時間まで何とも雰囲気のある談話コーナーで秘湯を守る会のパンフレットカタログを見ながらくつろぎます。後からも数名の利用者が来られている所を見ると、結構人気があるようです。しかもゆらんのシールラリーの冊子を皆さん大事そうに持っています。これでも秘湯かね・・・(*_*)。
(再訪1でもランチ利用の方が多く、談話コーナーは利用者で溢れていました)

 時間になり受付で入泉料を支払い、案内どおりに談話コーナー奥の浴場へ向かいます
(再訪1ではフロント前の別棟に変わりました)。途中の廊下は綺麗に磨かれており、客室もなかなか雰囲気が良さそうです。さすが1万円後半からの宿泊施設ですな。

 脱衣所の入口横には小さな囲炉裏つき休憩エリアがあり、その前には宿泊者用の露天風呂や家族風呂への通路もあります
(再訪1では手前に女湯・奥に男湯があり、その中間に立派な休憩エリアが出来ていました)

 また囲炉裏の横には有効期限の切れた天然温泉審査機構の天然温泉利用証も掲示されており、温泉利用をアピールしています。早く更新しましょうね
(再訪1では無くなっていました)

 脱衣所は入口近くに100円リターン式の貴重品ロッカー・奥に籠と洗面台・ベビーベット(再訪1では100円不要の貴重品ロッカーが一部に設置、ベビーベットはなくなりました)で構成されており、壁にはちゃんと温泉分析表が掲示されています。秘湯を売りにしている施設としては、かなり装備が充実しています。

 早速脱衣の後、浴場へ向かいます。浴場は横に細長い造りになっており、左に洗い場・正面から左にかけて細長い湯船・左外に露天風呂となっています。雰囲気は和風で秘湯と言うより「趣のある宿の入浴施設」といったところです。
(再訪1では浴場の位置が変わったために造りは変わり、右手手前に洗い場・窓際に大きな湯船があり、左手に露天風呂へのドアがあります。また内湯の湯船は1枚の板で2つに分けられています)

 洗い場は仕切りが無いタイプで一通りの装備が揃っている為に不満はありませんが、シャンプーが「お茶」シリーズの匂いが強いものなので温泉の雰囲気を壊してしまっています。ぜひ炭シリーズなど匂いの少ないものに変えていただきたいものです。
(再訪1ではPOLA製のアロマエッセシリーズになっていました)

 さっと体を洗い、仕切りで左右に分けられた湯船の広いほうにドップリ浸かります。お湯は無色透明で硫黄と硫化水素の香りが弱いながらも感じられ、湯温は少し温めの40.5℃程で長湯が可能です。

 加熱されたお湯は壁から吐き出されているのですが、その横上からは温い源泉が投入されています。さらに湯船の脇からはお湯が投入分溢れ出しています。あぁ〜なかなか贅沢じゃないですか ヾ。
(再訪1では湯船の横から加温された源泉が投入されており、逆の位置からは未加温の源泉が投入されています)

 お湯の利用状況は放流一部循環濾過式で加温・未加水・未消毒となっています。湯温が低い為に加温しながらの一部循環は仕方ないでしょう。ただ常に新しいお湯が投入されているので、温泉らしさはしっかり味わえます。

 
再訪1ではさらにしっかり源泉を味わいたい方向けに未加温の板で仕切られた小さな源泉風呂が用意されており、浸かると温泉らしい硫化水素臭か感じられます。ただ湯温は33℃ぐらいでしょうか・・・。

 露天風呂は意外と小さな湯船がポンと設置されており、大人4人が定員といったサイズです。
(再訪1では岩風呂風になり、長細く造られている為に8人程が浸かれます)こちらは湯船からお湯をフローさせていませんが、こちらもしっかりと源泉を投入しています。眺望は横の土手に生えている緑が目に癒しを与えてくれますが、絶景には程遠いですな。それでも十分現実逃避が可能でした(再訪1では周囲を塀が囲み空しか見えませんでしたが、露天風呂の周囲には植物が植えられている為にそこまで殺風景ではありません)

 湯上りはフロント横の談話コーナーでゆっくりします
(再訪1では脱衣所横に立派な休憩室が出来、源泉が飲めるようになっています)。宿の中はランチや日帰り利用者で結構混みあっており、結構にぎわっています。秘湯を守る会でありながら、私も過去2回参加した温泉シールラリー対象施設(当時は参加していない施設でしたが)、商売もがんばってますな。

 湯上り感は地味ながらもポカポカ感がしっかり残り、肌はしっとりサッパリとします。単純泉ながら硫黄がしっかり効いているようで、この効果は半日ほど持続しました。また施設の雰囲気からか、街に帰ってくると「あそこは居心地が良いなぁ」と思い出されます。

 日帰りの営業時間が短いながら、ゆっくりしたいと思える良い温泉施設でした。


【再訪1】


 掲示板にてリニューアル情報を頂いてからしばらく経ってしまったのですが、ようやく再訪の機会を得て確認が出来ました。

 浴場は今までは受付奥の通路を進むとあったのですが、受付前のドアを開けて離れに進むと脱衣所と浴場が現れます。浴場の場所が変わったので殆ど新規評価と同レベルですが、初期評価に手直しを行いました。なお評価に変更はありませんでした。


【再訪2】


 12年ぶりの再訪にて状況を確認致しました。コロナ禍でも原油高でも入泉料に変化が無く、施設も殆ど変わっていません。純和風ながらモダンをしっかり取り入れた施設で忘れがちな「日本の景色」を思い出させてくれる施設。お湯も相変わらず源泉風呂は弱い硫化水素臭が感じられます。

 温泉っていいなぁ。を実感させてくれる施設。お湯の評価を★4つ⇒5つに変更致します。



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