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下呂温泉(幸田ポンプ所)(げろおんせん)

【幸の湯】




【住所】  岐阜県下呂市幸田1144


【電話】  0576-25-2157
【料金】  400円

【泉種】  アルカリ性単純温泉
       pH9.4 56℃ 2300L/分 0.35g/kg H30分析

【備品】  ドライヤー(有料)
【営業】  10時〜22時 火曜定休
【記録】  2021/09/19

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 下呂温泉の共同浴場の1つ。有名ながらずっと評価していなかった施設で、ようやく評価させて頂きました。コロナ禍によってずっとくすぶっていましたが、2回目の予防接種から3週間以上経過、抗体がMAXの状態である期間を利用させて頂きました。

 施設はJR下呂駅から150m程離れた場所にあり、駐車場は施設横にあり20台以上のスペースを確保されています。施設はタイル張りの建物で「街中の銭湯」的なデザインで昭和の香りが漂います。施設の側面には駅側からみると「幸乃湯」と大きくアピールされているのですが、施設正面は意外と地味な施設です。

 小さな入口から暖簾を潜ると左右に下駄箱が設置されています。この下駄箱は木札で鍵が掛かるタイプで徐々に姿を消し始めているタイプ。しかも奥行きがなく長い靴やサイズの大きい靴は斜めにしないと入らないサイズの下駄箱です。まぁ下駄箱の下は鍵無しで入れるだけのタイプも設置されていますので、ブーツの方は鍵をあきらめましょう。

 靴を脱ぎ下駄箱に入れて進むと正面に番台が現れます。そのバンダイが見える入口右横に、券売機があるのでそこで入泉券を購入。番台に入泉券を提出して終了となります。なお共同浴場ながら家族風呂も設置されている施設なので、その順番待ちをされている方々もいらっしゃいました。いや本当にこういう施設が残るということは温泉文化を後世に伝えるには良いことです。

 脱衣所は番台右側が男湯となっていますので、その暖簾を潜ります。脱衣所内は10円有料ロッカーと籠が設置されており、洗面台もあるのですがドライヤーは1分20円となっています。利用する人は地味に10円玉を消費しますので、事前に準備していきましょう。

 また壁には縦書きの温泉分析表が掲示されています。下呂温泉は集中管理システムなのですが、川の西側は幸田ポンプ所からの配湯となります。でも出来ればお湯の利用状況もしっかり掲示して頂きたいものです。

 脱衣の後、浴場へ向かうのですが、浴場の入口とは別にサウナの出入口もその横にあります。浴場を経由しなくてもサウナに出入りできるスタイルでなのですが、水風呂までの移動はちょっと面倒ですね。

 浴場内に入ると目に飛び込んでくるのが「ケロリン桶」と「ケロリン椅子」が左右の洗い場に設置されている。黄色なのでとにかく目立ちます。そんな内湯は左右に洗い場、それらの手前に打たせ湯と水風呂、中央にジェットバス・中央奥に普通の湯船、窓の外に露天風呂となっています。

 洗い場は仕切りが無い昭和スタイルながら、鏡とシャワー・カランがついています。ソープ類は自前のものを持ち込みますが、持っていない人は番台で購入することも出来ます。

 2つある内湯はどちらもタイル張りで、4人浸かれば満員御礼サイズ。温泉利用となっておりお湯は40℃程、無色透明・下呂温泉らしいアルカリ性が強く最初は溶かされている感が強いのですが、その溶けた感じは最初の1分だけであとは肌の地肌を感じます。また匂いは微かに硫化水素臭が感じられました。

 お湯の利用状況は残念ながら掲示が全くありませんが、観察するとすぐに判るフローさせながらの半循環で未加水・未加温・塩素消毒となっていると思われます。出来ればしっかりお湯の利用状況も掲示して頂きたいものです。

 露天風呂は檜風呂のみ運用されており、タイル張りのジャグジー装備もある湯船はお湯も張られず、休憩エリアと化していました。唯一運用されている檜風呂は一応カーポートっぽい屋根があり、雨天でも利用できます。でも3人浸かれば満員御礼といったサイズで、内風呂の湯船よりコンパクト。仲間同士で大人数の利用には耐えられない施設であることは間違えなさそうです。

 湯上りは番台横に少し進むとある休憩エリアで休むことが出来ますが、ここも大きいわけではありませんので注意しましょう。下呂温泉に限らず、団体旅行の温泉巡りは少人数に別れて行動したほうが正解です。

 湯上り感はしっかりとポカポカ感が感じられ、夕方名古屋に帰ってもしっかり継続、その日の就寝時まで感じることが出来ました。



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