兎鹿嶋温泉(2号泉) 【湯〜らんどパルとよね】

一畑山薬師寺御霊泉(イチハタサンヤクシジゴレイセン)

【一畑山薬師寺】




【住所】  愛知県岡崎市藤川町王子ヶ入12-44
【電話】  0564-48-7111
【料金】  1500円(祈祷・飴・タオル小・空ペットボトル容器が付きます)

【泉種】  アルカリ性温泉法第2条適合泉(フッ素・メタホウ酸・重炭酸そうだで適合)
       pH9.5 Rn12.4 19.0℃ 6.94L/分 0.69g/kg H23分析
      旧分析:温泉分析表有り、掲示されている表では温泉法第2条に定める成分なし
          pH9.5 22.4℃ 43.1L/分 0.39g/kg H14分析

【備品】  リンスinシャンプー・ボディソープ・ドライヤー・櫛
【営業】  10時〜17時
【記 録】 2008/08/14 【再訪1】 2011/05/07 【情報1】 2013/03/20
【再訪2】 2015/12/27


【評価】


施設 ★★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 国道1号沿いから坂道を上がったところにある、温泉を謳った看板で常々気になっていた寺院施設。祈祷のための入浴施設なので、とことん無宗教な私はちょっとドキドキしながら良い天気の中で朝10時より入泉です。

 国道1号から坂道を登ってしばらく行くと大きな寺院施設が現れます。広々とした駐車場に車をとめて、とにかく立派な寺院の中に向かいます。入り口横では車の御祓いを待っているオーナーがいらっしゃいました。

 お守りなどを販売している受付で入泉を申し込むと、そこの特別祈祷申込書に記入して下さいとの指示がありました。申込書はお願い事がこれでもか!というぐらいに書かれており、3つまで選択可能です。これが煩悩というものではないのかなぁ(-_-;)と思いつつ、祈祷料とともに収めて入泉券と飴をいただきます。

 浴場は横の建物の2階にあるのですが、アルコールも提供する食事処の横を抜けてゆくと靴を脱ぐ場所がありますのでビニール袋に靴を入れ、施設2階に向かいます。

 2階の脱衣所は男が右・女が左となっており、その中間に受付があります。そこで先程の券を提出して脱衣所へ向かうのですが、必要な方はそこで空のペットボトルがいただけます。どうやら御霊泉を持ち帰ることが出来るようです。また壁の横にはTVで取材に来た有名人のサインが飾られています。なんか俗っぽいなぁ・・・(^^ゞ。

 脱衣所内は比較的大きなコインレスロッカーと洗面台・簡易ベビーベットで構成されています。また天井には採光窓があり、健康的に明るい脱衣所となっています。また浴場入口横の壁には温泉分析表が貼ってあるのですが、それがかなりの曲者です。

 残念ながらこの温泉分析表は、帰宅後温泉法の基準である別表と突き合わせて成分内容を確認しても温泉と確認出来ませんでした(下記に明記しておきます)。温泉と確認できない以上温泉ではないと判断し、今回評価は避けさせていただきます。(掲示板情報でH23再分析の結果、温泉法第2条適合泉になったとのこと)

 なんで温泉分析表の泉質には「アルカリ性冷鉱泉」と明記されているのだろう・・・。どなたか何で温泉に適合か知っていらっしゃったらご教授願います(*_*)。(温泉雑誌でも温泉として取り上げられていますが・・・なぜ?)

 なお浴場はシンプルな作りながら外側の壁は無く、すばらしい開放感と風景を堪能できます。お湯は強いアルカリ性の為にヌルヌルと肌が溶け出すのがわかります。

 湯上り感は肌に弱いながら張りが出る程度で、強いアルカリ性のお湯であることを考えると意外な感じです。成分も温泉法に適合しない程なので、これなら老若男女OKな御霊泉ですね。温泉と井戸水の成分的違いを確認できる方には、ある意味試験されるようなお湯でもあります。

以下温泉法第2条検証結果(単位はmg/kg)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
基準 → 分析結果

1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする。) 摂氏25度以上 → 
22.4

2.物質(左に掲げるもののうち、いづれか一つ)
物質名 含有量(1キログラム中)
 

溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1,000ミリグラム以上  → 
399
遊離炭酸(CO2) 250ミリグラム以上 → 
0.1
リチウムイオン(Li*) 1ミリグラム以上 → 
掲示なし
ストロンチウムイオン(Sr**) 10ミリグラム以上 → 
掲示なし
バリウムイオン(Ba**) 5ミリグラム以上 → 
掲示なし
フエロ又はフエリイオン(Fe**,Fe***) 10ミリグラム以上 → 
掲示なし
第1マンガンイオン(Mn**) 10ミリグラム以上 → 
掲示なし
水素イオン(H*) 1ミリグラム以上 → 
掲示なし
臭素イオン(Br') 5ミリグラム以上 → 
掲示なし
沃素イオン(I') 1ミリグラム以上 → 
掲示なし
ふつ素イオン(F') 2ミリグラム以上  → 
1.5
ヒドロひ酸イオン(HAsO4'') 1.3ミリグラム以上 → 
掲示なし
メタ亜ひ酸(HAsO2) 1ミリグラム以上 → 
掲示なし
総硫黄(S)〔HS'+S2O3Sに対応するもの〕 1ミリグラム以上 → 
0.3掲示なし掲示なし
メタほう酸(HBO2) 5ミリグラム以上 → 
2.9
メタけい酸(H2SiO3) 50ミリグラム以上 → 
22.0
重炭酸そうだ(NaHCO3) 340ミリグラム以上 → 
110204
ラドン(Rn) 20(100億分の1キュリー単位)以上 → 
Rn12.4
ラヂウム塩(Raとして) 1億分の1ミリグラム以上 → 
掲示なし

以上で適合なし。


【再訪1】


 会社のS田さんより無料券を頂きましたので、3年ぶりに再訪いたしました。施設・お湯に変化は無く、温泉分析表も変化ありませんでした。


【情報1】


掲示板で「たか@三重」さんより、温泉分析の更新により、めでたく温泉に適合したとの情報を
頂きました。

一畑山薬師寺御霊泉は
温度:22.4度→19.0度
湧出量:43.1L→6.94L
溶存物質:0.39g/kg→0.69g/kg
分析年度:H14→H23
と変化し、成分量が約2倍に増え、「フッ素、重炭酸そうだ(炭酸水素ナトリウム)、メタほう酸」による温泉適合となっており、めでたく「温泉」となっていました(^^;)

再訪出来次第、情報を更新いたしますのでよろしくお願い致します。
最後になりましたが「たか@三重」さん、貴重な情報の提供ありがとうございました。


【再訪2】


 気温7℃で晴れの天気の中、午後に再訪いたしました。再訪がなかなか出来ず、温泉に適合しているのか確認できていなかったのですが、ようやく確認する機会を得ることが出来ました。変更点がいくつかあり、下記にまとめます。

・以前は1階の祈祷で3枚の入泉券が貰えたのですが、1枚のみになっていました。
・団子は無料ではなくなりました。
・温泉分析表が更新されていました。(H14→H23)
・pH9.5のアルカリ性ですが以前ほど肌が溶かされる感覚はなくなり、湯上り後に弱いポカポカ感が45分程感じられたのち、さっぱりとした感じが翌朝まで感じられました。

また掲示板で「たか@三重」さんより、温泉分析の更新により、めでたく温泉に適合したとの情報を確認いたしました。

●温泉分析表の適合は以下の通り●

1.温度(温泉源から採取されるときの温度とする。) 摂氏25度以上 → 19.0℃

2.物質(左に掲げるもののうち、いづれか一つ)

物質名 含有量(1キログラム中) 

溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1,000ミリグラム以上  → 698.5
遊離炭酸(CO2) 250ミリグラム以上 → 0
リチウムイオン(Li*) 1ミリグラム以上 → 0.1
ストロンチウムイオン(Sr**) 10ミリグラム以上 → 掲示なし
バリウムイオン(Ba**) 5ミリグラム以上 → 掲示なし
フエロ又はフエリイオン(Fe**,Fe***) 10ミリグラム以上 → 掲示なし
第1マンガンイオン(Mn**) 10ミリグラム以上 → 掲示なし
水素イオン(H*) 1ミリグラム以上 → 掲示なし
臭素イオン(Br') 5ミリグラム以上 → 掲示なし
沃素イオン(I') 1ミリグラム以上 → 掲示なし
ふつ素イオン(F') 2ミリグラム以上  → 3.9で適合
ヒドロひ酸イオン(HAsO4'') 1.3ミリグラム以上 → 掲示なし
メタ亜ひ酸(HAsO2) 1ミリグラム以上 → 掲示なし
総硫黄(S)〔HS'+S2O3Sに対応するもの〕 1ミリグラム以上 → 掲示なし
メタほう酸(HBO2) 5ミリグラム以上 → 8.9で適合
メタけい酸(H2SiO3) 50ミリグラム以上 → 19.2
重炭酸そうだ(NaHCO3) 340ミリグラム以上 → 206.5359.6=566.1で適合
ラドン(Rn) 20(100億分の1キュリー単位)以上 → Rn12.4
ラヂウム塩(Raとして) 1億分の1ミリグラム以上 → 掲示なし


 情報を更新し、温泉適合となりましたので評価致しました。しかしながらこの分析表、以前の分析表の上からテプラシールで修正されたようなものなので、どこまで信頼できるかは定かではありません。



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