木瀬温泉 【木瀬 老人憩の家】

木瀬温泉(きせおんせん)

【木瀬 老人憩の家】




【住所】  愛知県豊田市木瀬町枇杷平1226
【電話】  0565-76-1781
【料金】  200円

【泉種】  中性温泉法第2条適合泉(ラドン・メタほう酸・フッ素にて適合)
       pH6.7 Rn27.4 15.3℃ 湧出量不明 0.53g/kg H15分析

【備品】  -
【営業】  10時位〜15時位 日曜日のみ営業(12月〜2月は凍結の為休業)
【記録】  2010/11/07

【評価】

施設 ★★
お湯 ★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 気温15℃で良い天気の中、PMより利用させていただきました。以前掲示板にて「くろちゃん」さんより存在を教えてもらい、ようやく今回訪問となしました。やはりまだまだ知らない温泉施設があるなぁと反省です。

 この施設は県道沿いにあるのですが、周囲は何もありませんし看板もありませんので地元の地域の方専用施設に近いものがあります。駐車場の止める位置もかなりアバウトなので周りの邪魔にならない程度に止めましょう。

 施設は名前のとおり地域の集会所的施設で、地域の住民が維持・管理されています。玄関横には昭和33年の古い温泉分析表が掲示されています。その分析表によれば放射能泉として前は認知されていたようですが、肝心な放射能泉量が掲示されていません。

 まぁそんなことをつっこみながら施設内部に向かうとおじさんやおばさんが和室で雑談に花を咲かせています。入浴できるか確認すると「出来るよ〜、そこの突き当たり右が男・左が女だよ」とのこと。何はともあれ靴を脱いで施設に上がりこみます。

 内部は右手に和室、左手に給湯室、廊下突き当たり左右に脱衣所と至ってシンプルな施設です。廊下の途中には新しい温泉分析表と利用状況表もしっかり掲示されており、温泉利用施設であることがアピールされています。

おじさんに「ゆっくりしてな〜」と声を掛けられて奥へ進むのですが、料金は後払いとなっているようです。和室の方々へ「お邪魔します〜」と声を掛けて温泉分析表を確認しつつ脱衣所へ向かいます。それにしてもアットホームな雰囲気は良いですねぇ(´ー`)ノ。

 脱衣所内は電気からセルフ式になっておりますので、まずは照明をつける事から始まります。内部は籠と無料マッサージ機で構成されており、予想外に広いスペースがとられています。ただドライヤーなどの快適装備はありませんので、しっかり体を洗いたい方には向いていない施設となっています。

 早速脱衣の後浴場へ向かうのですが、浴場内部は木造湯船に蓋がされており、その横には岩で山が作られています。またその山の裾には狸の置物が設置されているというなんとも不思議な空間が広がっています。

 洗い場は右手に在るのですが、1人用でシャワーは設置されていますが鏡はありません。また石鹸類は備え付けなのか忘れ物なのかわからないような、トラベルサイズのリンスinシャンプーが一つ置いてありました。さすがにあまりにも怖すぎて手が出ないなぁ・・・。

 さっと体を流して湯船の蓋を開け、ドップリ湯船に浸かります。お湯は39℃ほどになっていますが、普通の湯船で循環施設や加温する為の施設は湯船についていないので時間帯によって温度は異なりそうです。

 お湯の利用状況は加温・未加水・未消毒の溜め湯となっており、湯船の横の蛇口を捻れば源泉が投入することが出来ます。その蛇口から出る源泉は弱い鉄味と鉱石臭を感じることが出来、見た目は無色透明です。

 しばらくお湯に浸かっているとお湯は熱くないのですが、しっかり体が温まっていくのがわかります。成分が薄い温泉法第2条適合泉ながら、下手な街中温泉より温泉らしさがしっかり味わえるのは溜め湯ならではといったところでしょうか。

 湯上りは和室でご年配の方々とお茶とお菓子を頂きながら、雑談の輪に入ります。またこの時に入泉料の200円を支払い、何処から来たのかなど色々聞かれます。これが苦痛と感じる方にはお勧めしませんが、今会った人たちと気さくに話す、これが楽しいじゃ無いですか(^o^)o。

 湯上り感はポカポカ感がしっかり残り、個人的には湯当りを起こして軽い頭痛を1時間ほど感じました。しっかり体が湯当りを起こしたということは、放射能がしっかり含まれている温泉と認定できます。やはり循環施設などない湯船は温泉の特徴をしっかり残しているということですね!。

 なおご年配の方曰く「ここのお湯はアトピーに効くらしく、お湯を汲みに来る人が結構いるよ」とのこと。実際帰り際にポリタンクを持って施設を訪れる方をお見受けしましたが、放射能泉って空気に触れるとすぐにラドンが飛んでしまうらしいので、持ち帰って効果が出るのかはわかりません。



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