夏焼温泉(1号泉) 【照苑】

夏焼温泉(1号泉)(なつやけおんせん)

【照苑】




【住所】  愛知県豊田市夏焼町シホノタワ6
【電話】  0565-82-2116
【料金】  700円

【泉種】  弱アルカリ性温泉法第2条適合泉(フッ素・メタほう酸で適合)
      pH7.86 18.9℃ 6.42L/分 0.98g/kg H20分析

【備品】  シャンプー・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  不定・要予約
【記 録】  2009/11/08


【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★★
湯上感 ★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温20℃で良い天気の中、午後2時からの入泉です。以前から国道153号を通過するたびに気になっていたのですが、ようやく機会を得ることが出来ました。この宿泊施設は完全予約制で日帰り入浴を受け付けており、当日の午前中に電話し14時までに来てもらえれば入浴可能との事でした。

 早速紅葉シーズンで混み合う香嵐渓をなんとか抜けて、この施設へ到着します。施設へは国道から坂道を上がったところにあるのですが、結構急な勾配を上がることになります。

 施設前の駐車場にお車をとめると、女将が階段上の入口から入って欲しいと声をかけられます。早速施設横の通路を上に上がり、玄関より施設へ向かいます。施設内部は和風で古い旅館にありがちなどこか懐かしい雰囲気を感じることが出来ます。

 その場で靴を脱ぎ、先程の女将が脱衣所まで案内してくれます。この施設は傾斜地に建っている為に階段が多く、とにかく階段を下りていくと脱衣所に辿り着きます。通路の途中には木をくりぬいて造ったランプシェードが至る所に置いてあり、かなりマニア度が高い宿でもあります。

 脱衣所前につくと、女将が時間制限は無いのでゆっくりしてくださいね〜との言葉を残して去っていきます。浴場は1つのみで男女分かれていません。久々にグループ単位での貸切入浴施設にワクワクしつつ脱衣所へ向かいます。

 この貸切利用の施設は数が少なく貴重ですが、男女の垣根が無いために家族や仲間との利用や、体にコンプレックスのある方・介護が必要な方にはありがたい入浴施設となります。ただ足腰の弱い方にはこの階段の多い施設はお勧めできませんが・・・(T_T) 。

 脱衣所はこれまた年季の入った雰囲気が感じられ、薄暗い空間に蓋が撤去されたロッカーと小さな洗面台が設置されています。入口の上には温泉分析表と利用状況がしっかり掲示されており、しっかりと温泉利用であることをしっかりアピールしています。

 ただ温泉はフッ素とメタほう酸で温泉法をクリアした「温泉法第2条適合泉」となっており、あと成分が0.02g/kg濃ければ療養泉として認定されていた悔しい温泉となっています。

 早速脱衣の後、どんな温泉でどんな湯船なのか楽しみにしながら浴場へ向かいます。浴場のドアを開けて予想外の風景にびっくり、岩が積み上げられた洞窟風浴場となっており、狭い通路を数歩歩くと広い空間が広がっています。

 その洞窟風呂内部は洗い場と4人がゆったり浸かれる湯船で構成されており、側面に小さな窓が設置されていますが開放感は全くありません。よくもまぁこんな浴場を造ったものだと感心してしまいます。しかもこれだけ密閉した感じの空間であれば、放射能泉の温泉であればきっと効果絶大だったのだろうなぁ。

 洗い場は3つの席がありますが、使い物になるのは2つで鏡は洗面台ユニットの一部が中央に置いてあるのみ。シャワーはしっかり装備されていますが、ソープはリンスがありませんので女性には辛いかもしれません。

 湯船は横から熱めのお湯が投入され、反対側からは源泉と思われる冷泉が少量投入されている為に位置によって温度が大きく異なります。好みのポジションを探すまで少し落ち着き無く移動し、蒸気が結露となって天井から落ちてくるのに耐えながら、お湯を堪能します。

 お湯は無色透明で蛇口から出ている冷泉からは鉱石臭とその匂いに準じた味が感じられます。しかしながら湯船のお湯になると本当に微かなヌルヌル感を感じる以外に特徴はありません。

 お湯の利用状況は加水・加温・循環・塩素消毒となっており、どれほど加水されているか判りませんがすぐ近くのホテル岡田屋より温泉成分が濃いにもかかわらず、浴感はこれといって殆どありません。まぁ肌の弱い方でも入れる温泉でもあるわけなのですが、温泉に特徴を求める方には物足りないお湯であるかもしれません。

 湯上りは休憩する場所が無いのでそそくさと退散するしかありませんが、入泉料を支払うべく女将を探しまわります。厨房に声をかけても反応がなく、10分ほど待っているとようやく現れた女将に入泉料を支払うことが出来ました。

 湯上り感はポカポカ感も肌のツッパリ感もサッパリした感じも無く、これといって特徴がありませんが誰でも入れる泉質であることは確かです。温泉が苦手という方でもゆっくり浸かれる温泉で、なおかつ誰の目も気にすることなくゆっくり出来る温泉施設は貴重ですよ〜(´ー`)ノ。



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