天然温泉丸屋玉ノ湯温泉 【天然温泉丸屋玉ノ湯】

天然温泉丸屋玉ノ湯温泉(てんねんおんせんまるやたまのゆおんせん)

【天然温泉丸屋玉ノ湯】※2021年11月23日閉館




【住所】  愛知県東海市元浜町12-7


【電話】  0562-39-4126
【料金】  800円(会員700円)朝割・夜割で100円割引 シルバー割で50円割引

【泉種】
 
中性ナトリウムー塩化物温泉
      pH不明 34.0℃ 湧出量不明 2.67g/kg H25分析

        旧分析:中性ナトリウムー塩化物温泉 pH7.0 39.3℃ 140L/分 8.24g/kg H15分析

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー
【営業】  
6時〜24時(平日は〜23時) 隔月第1火曜日定休
【記 録】 2006/03/30 【再訪1】 2006/12/14 【再訪2】 2008/03/29
【再訪3】 2010/02/21 【再訪4】 2013/01/21 【再訪5】 2015/11/15
【再訪6】 2021/10/24

【評価】

施設 ★★★
お湯 ★★
湯上感 ★★
料金
総合 ★★


【コメント】

 もう4月になろうというのに雪が降ったこの日、仕事が終わってから「やはり寒い日は塩化物泉で温まりたい」病が発病したために行ってみました。夜の22時過ぎに発病したため、過去に行ったことのあるこの日帰り温泉施設を選びました。

 気温1℃で23時過ぎに着いたのですが、結構人が出入りしています。入場は23時30分までで、近所の人にとってはありがたい施設でしょう。ただ工場地帯の横にあるためか、施設横の駐車場では油の臭いがそよ風に乗ってきます。

 和風の外観で落ち着いた雰囲気に造られた施設の玄関横には足湯があるのですが、この日は機械調整中ということでお湯が抜かれておりました。
(再訪1以降ではこの足湯は無くなって、水のオブジェになりました。再訪4ではそのオブジェもなくなっていました)

 施設中に入って、目の前の100円リターン式下駄箱に靴を入れます。その奥の券売機で入泉料を払い、下駄箱の鍵と券を持ってさらに奥の受付へ進みます。途中にはマッサージ処などの受付があるので、温泉受付と間違えないように気をつけつつ、奥にある受付へ券と下駄箱の鍵を渡すと脱衣所のロッカーの鍵が渡されます
(再訪4では入泉券のみ提出となっていました)

 ちなみに受付の女性スタッフは愛想がかなり悪いっす・・・
(再訪1では改善され、再訪3では上出来でした)。まぁそれは置いといて、受付横の脱衣所に向います。どうやら男女入替が無いスタイルらしく、男は右・女は左となっています。

 脱衣所入り口横に成分表を発見。源泉名は「天然温泉丸屋玉ノ湯」となっています。はぁ?普通源泉名に天然を入れますか?などとつっこみながら内容を確認します。なお脱衣所内部にも、利用状況とともに分析表は表示されています。

 脱衣所内部は右手に洗面台、正面から左側にロッカー、奥に畳敷きの簡易休憩エリアとなっています。ロッカーは3段で構成され、僅かな差ながら大小のロッカーがあります。また窓の外には露天風呂を見ることが出来ますよ。

 なおロッカーの上に目線を移すと、うっすら白い埃が見えます。他が綺麗なのに、ここだけ埃があるのはおそらく清掃のおばちゃんには見えない高さだから。そう納得しながら脱衣、浴場へ入ります
(再訪1以降は改善されていました)

 浴場に入ると右手に空間が広がっており、右手前で掛け湯、右奥に数種類の湯船、左手前にサウナと洗い場で構成されています。また外には露天風呂もあるはずなのですが、ガラス窓からは暗くて何も見えません
(再訪2ではガラスは曇って眺望はありませんでしたが。BGMでJAZZが流れていました)

 洗い場は見た目仕切りがあるのですが、実際は小さくて何の役にも立ちません。また鏡やシャワーなどの快適装備は整っているのですが、鏡はちょっと高い位置についていますので座高の低い方はあまり意味がありませんし、シャワーは金属製メッシュホースのために結構ゴツイです。それらの問題を除けばなんら不満が無いのですが、これは設計ミスでしょう。
(再訪4では金属製メッシュホースではなくなっていました)

 早速体を洗い内湯の湯船に向かうのですが、内湯は井戸水利用の白湯ばかりで温泉がありません (再訪4ではメイン浴槽が温泉利用になっていました)。このくそ寒い中、体を体を温める事無く露天に出るのは結構覚悟が必要ですが、ここは根性で露天に飛び出します。

 寒!と思わず叫びつつ、まずは露天の一番大きな湯船に飛び込みます。あ〜生き返る〜と思ったのも束の間、この露天風呂は建物が風を集めやすいらしく、すさまじい風が襲います。お湯は白波を立てるほどで、1分ほど経過したところで壺湯に避難。壺湯は風の通り道では無いらしく、とても平和でした。

 露天風呂は全て温泉利用で、出入り口の近くから高温湯(再訪3では紀州備長炭風呂に変更され、再訪4では人工炭酸泉に変更されていました)・打たせ湯・イベント湯・岩風呂風湯船・3つの壺湯・寝湯で構成されています。さすが最近の施設だけあって湯船が多種ですね。

 さて評価を始めましょう。夜なので正確な色は確認できませんでしたが、無色透明で塩素消毒臭の裏に岩塩臭とかすかな違う臭いを感じます。味はまろやかな塩味なのですが塩素味もかなり含まれます
(再訪1時、塩の味は感じられませんでした。再訪2では微かに塩の味が感じられました)

 お湯の利用状況は未加水・加熱・循環・塩素消毒となっており、この手の施設としては普通、塩素はおそらく愛知県下でも上位に来るであろう濃さがあります(再訪2では改善され、平均的なレベルになっていましたが、再訪4では再度悪化していました)。安全対策は判りますが、もう少し塩素の匂いを減らしてもらえないでしょうかねぇ。

 またお湯に浸かっていると5分ごとにボイラーの音が響き渡ります。露天風呂は音楽が流れているのですが
(再訪2では露天風呂にBGMはありませんでしたが、再訪4ではJAZZが流されていました)、その音楽もかき消されます(男風呂)。これでは露天風呂の凝った造りも雰囲気台無しです。

 そんな露天風呂でもしばらく浸かっていると体がポカポカしてきて、塩化物泉の特徴が現れます。やはり寒いときはよく温まる塩化物温泉が良いですねぇ。40分ほど浸かってお湯を堪能させていただきました。

 湯上がりはフロント前のベンチか奥の食事処で休憩することが出来ます。2階には岩盤浴や酸素バー・ラウンジなどが装備されており、温泉が目的でない利用者でも施設を楽しめるようになっています。

 湯上り感は予想外に塩化物泉にしては大人しい感じで、温まった感じが1時間ほどで消えてしまい長続きしませんでした。肌は温泉がアルカリ性ではないのですが、温泉成分が影響したのかなめらかな肌触りを翌日まで得られました(塩素臭と一緒に)
(再訪2では塩素臭は残りませんでしたが再訪4では復活しました)


【再訪1】


 会社が終わってから気温8℃・雨の中の再訪となりました。入り口横の足湯は無くなっており、石と水のオブジェが代わりに置いてありました。1年も経たずに施設が変化するとは・・・。

 今回はJAFの会員証提出で550円にて利用しました。この場合は券売機で入泉券を購入するのではなく、フロントに直接支払うスタイルになるので注意しましょう。

 湯上がりは冬向けで、帰りの車の中や就寝時の布団の中でもポカポカ〜。前回同様塩素臭も一緒ですが・・・ この感覚は翌日朝のシャワーまで続きました。評価としては変わりません。



【再訪2】


 気温11℃で曇りの中22時半より再訪しました。一部リニューアルされており、下駄箱のレイアウトやフロント横に大きな人形が飾られたりしていました。浴場では変化が無く、上記文章の手直しと写真の追加を行ないました。なお評価は変更なしとしました。


【再訪3】


 再訪3回目にしてようやく明るい時間帯で評価させていただきました。気温5度で良い天気の中、午前中に入泉です。いつのまにか値上げされていたようで、一般利用は900円と高めの値段設定になっていました。しかし3月より金曜日の営業時間と入泉料が変更されるそうで、情報は一足早く750円に訂正させていただきます。

 なお初期評価を充実させ、写真を入れ替えますが、評価に変動はありません。よく変更がある施設ですなぁ。


【再訪4】


 気温4℃で雨の中、月曜日夜に3年ぶりの再訪となりました。今回はJAF会員割で600円の入泉料でした。施設やサービスの変更点は以下の通り。

・リンスinシャンプーがシャンプーとリンスになりました。
・下駄箱の鍵を提出しなくても受付はOKでした。
・玄関外の水のオブジェは無くなっていました。
・洗い場のシャワーが改善されていました。
・内湯のメイン浴槽も天然温泉利用になっていました。
・露天風呂の備長炭風呂が人工炭酸泉風呂に変更されていました。
・休憩エリアのレイアウトが変更されていました。

以上、初期評価を一部訂正・追加を行いました。


【再訪5】


 約2年ぶりの再訪で状況を確認いたしました。変更点がいくつかあり、下記の内容でした。
・営業時間が10時〜だったのが、9時〜に変更になりました。
・今年の4月よりJAFの料金割引がなくなり、代わりにタオル無料貸し出しになったそうです。
・シャンプーとリンスは再度リンスinシャンプーに戻されていました。
・温泉分析表が更新されておりましたので、情報を更新いたします。
 (温泉分析表は脱衣所の温泉分析表しか掲示がなく、成分総計は10年前と同じ値で溶存物質計と一致しません。情報は溶存物質を合計して算出しました。)
・朝割(9時〜10時)と夜割(22時30分〜24時)の時間が設定されました。

温泉としてはかなり成分がダウンしているため、最初の頃に感じられた塩味が再訪1で消えてしまったのでしょう。それにしても成分表の表記を早々に直していただきたいものです。


【再訪6】


 掲示板にて「やまちゃん」さんより令和3年11月23日で営業を終了との情報を頂き、再訪にて確認いたしました。変更点は入泉料が750円⇒800円に値上がりし、隔月第1火曜日定休が1・5・8月を除く月となっていました。また朝風呂を9時からが6時から10時まで、夜は変更なく22:30から24時まで700円で利用できるようになっていました。施設面では打たせ湯が廃止され、子供風呂になっていました。

 入口には「
当館は、平成15年11月の開業以来18年間、地域の皆様はじめ多くのお客様にご来館いただきましたが、設備の老朽化に加え新型コロナウイルスによる環境の変化を鑑みた結果令和3年11月23日をもちまして閉館とさせていただく運びとなりました。」との張り紙がされており、最後まで精一杯営業している状況でした。

 若いころは海の帰りによく寄らさせていただいた施設。残念ではありますがまた再開されることを祈りつつ「お疲れ様でした」と言いながら施設を利用させて頂きました。

「やまちゃん」さん、貴重な情報ありがとうございました。



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