犬山温泉(白帝の湯源泉) 【名鉄犬山ホテル】

犬山温泉(白帝の湯源泉)(いぬやまおんせん(はくていのゆげんせん))

【名鉄犬山ホテル】※閉館




【住所】  愛知県犬山市大字犬山字北古券107番地の1
【電話】  0568-61-2211
【料金】  900円 ※館内で1000円以上の食事利用が必要

【泉種】  アルカリ性温泉法第2条適合泉(炭酸水素ナトリウムにて適合)
      pH不明 23.4℃ 湧出量不明 H20分析(旧分析ではpH8.5 湧出量190L/分)

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・剃刀・タオル大小
【営業】  11時〜21時 無休
【記 録】  2010/08/13 【情報1】 2014/10/22 【確認1】 2020/03/29

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★
湯上感 ★★★
料金
総合 ★★★


【コメント】

 気温32℃で曇りの天気の中、12時半より利用させていただきました。長い間入泉したくても立寄る機会が得られなかった施設ですが、ようやく入泉の機会を得ることが出来ました。犬山温泉は平成8年湧出の比較的新しい温泉でホテル敷地内に井戸がありますが、木曽川を挟んで岐阜県側の宿泊施設も同じ温泉を利用しています。

 広い駐車場に車を止めて施設へ向かいますが、入口は2箇所ありますので注意しましょう。なお施設右側のフロントがすぐ左側近くにあるほうが正しく、施設向かって左側は予備といったところです。実はこの施設は過去何度か有人の結婚式や研修で利用したことがありますので、結構勝手が判っています。

 早速フロントで日帰り入浴するにあたり、どうすればよいか確認を取ります。女性スタッフの案内によれば喫茶店でも良いので食事をして、そのオーダー時に入浴も一緒に申し込んで下さいとの事。この申し込み方はなかなか珍しいですね。

 早速フロント斜め前の喫茶店でランチメニューを頂きます。横にはラウンジ・売店があり、外にはチャペルも設置されており、大規模観光ホテルそのもの。なお喫茶店以外にもランチバイキングや日本料理・欧風料理店がありますので、それぞれの施設で食す事が出来ますよ。


 のんびりと食事した後、会計にて入泉券が渡されます。この券をもって大浴場に向かってくださいとの案内を受け、今度はフロント前を通過して奥の浴場へ向かいます。途中にはブライダルサロンや宴会場へ向かう階段がありますが、壁の案内通りに進むと離れの大浴場へ辿り着くことが出来ます。

 大浴場入口には休憩処と受付が設置されており、受付の女性スタッフに先程の入泉券を提出するとタオル大小が渡されます。さすがに入泉料が高めな設定なので、手ぶら利用が可能ですね。

 脱衣所は籠と洗面台・小さな貴重品ロッカーと簡単な休憩エリアで構成されており、かなりの広さがあります。壁には小さいながらも温泉分析表が掲示されていますが、温泉の湧出量など温泉の詳しい情報が一部ありませんのでマニアには少々残念な分析表となっています。

 早速脱衣の後浴場へ向かうのですが、浴場内部を見て明らかに脱衣所の籠数からみても広くない浴場が目の前に広がります。内部は左側に洗い場・右側に水風呂と午後3時から利用できるサウナ・正面奥に大きな1つの湯船・窓の外に露天風呂が広がっています。

 洗い場は仕切りが付いており、鏡やシャワーなどの快適装備もしっかり装備されています。さすがは大規模観光ホテルで、広さも申し分ないですなぁと感じつつ、ゆったりながらしっかりと体を洗います。

 内湯は20人ほどが浸かれそうな大きな1つの湯船があるのみで、ジェットバスが端にて稼動しています。湯温は41℃程に設定されており、外の緑豊かな露天風呂を眺めつつゆったり出来ます。また施設自体もそんなに利用者が多い状態ではなかったので、精神的にもゆったり出来ました。

 お湯はほぼ無色透明で塩素臭・塩素味の裏に鉱石臭が微かに感じられ、肌触りでは弱いヌルヌル感が得られました。温泉法第2条適合泉ということであまり期待はしていなかったのですが、予想以上の温泉らしさが感じられましたよ(^^ゞ。

 お湯の利用状況は未加水・加温・循環濾過・塩素消毒となっており、施設の規模から考えれば加水されていないだけマシな利用状況といったところでしょうか。掛け流し湯船があったら本来の温泉が味わえるのですが、温泉を売りにしている宿ではないので仕方の無いところです。

 露天風呂は40℃程に設定されており、10人程が浸かれる岩風呂風露天風呂1つと2つの自然落下打たせ湯で構成されています。ただこの打たせ湯が問題で、打たせ湯利用者が居ると周りに甚大なる被害を出すのです。

 実際内湯で観察していたのですが、一人のおじさんが打たせ湯を利用し始めた途端に他の利用者が内湯に移動しますので、相当な被害が出るのでしょう。犬山ホテルさん、打たせ湯は隔離するか廃止したほうが宜しいかと思いますよ。

 そんな露天風呂の横には人工的に流されている滝が設置されており、周囲を緑が覆っていますので雰囲気は悪くありません。また露天風呂の一部には屋根も設置されていますので、悪天候時でも風が無ければ何とかゆっくり出来るように造られています。

 入泉料とは別に飲食代が掛かってしまう施設なので、頻繁には利用できませんが、犬山観光で食事を摂られるのであれば良い施設かも知れませんな。

 湯上りは入浴受付手前の休憩室でゆっくり休むことが出来ますし、フロント前のロビーでも新聞を読みながらゆっくりすることが出来ます。施設面では観光ホテルだけあって抜かりがありませんが、休憩室がもう少し殺風景でなければなぁと感じてしまいました。

 湯上り感は炭酸水素塩の効果が微かながら出て、サッパリ感とともに微かなスースー感まで感じられました。肌はサッパリして肌の張りが当日夜までしっかりと感じられました。


【情報1】


 掲示板で「温泉ひとり」さんより「喫茶店の営業時間は5時まで」との情報を頂きました。それ以降の入浴条件は価格設定の高いレストランになりますので、ご注意下さい。


【確認1】


 新聞では把握していましたが、施設老朽化により建て替え・新たな建物と運営体制で「ホテルインディゴ 犬山 有楽苑」として2021年後半のオープンを目指しているそうです。なかなか現状を把握できていなかったのですが、ようやく確認することが出来ましたので情報を更新いたします。

 3年前に結婚式にて出演者として利用させて頂きましたが、舞台袖は確かに老朽化していました。でも綺麗に管理されている建物でした。温泉がまた利用できる事を期待しつつ、お疲れ様でした。



以下公式HPより

いつもご愛顧いただき、ありがとうございます。
このたび名鉄犬山ホテルは、2019年8月31日をもちまして、営業を終了させていただきました。
長年にわたるご愛顧にこころより感謝申し上げます。ありがとうございました。



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