尾張温泉(1号・2号・4号源泉) 【松岡豊泉閣】

尾張温泉(1号・2号・4号源泉)(おわりおんせん)

【松岡豊泉閣】※廃業




【住所】  愛知県海部郡蟹江町大字西ノ森字長瀬下65-9
【電話】  0567-95-5151
【料金】  1800円

【泉種】  弱アルカリ性単純温泉 
      pH不明 50.3℃ 湧出量不明 0.62g/kg H16分析(混合泉として)

【備品】  シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤー・シェービングムース・剃刀・ブラシ・櫛・タオル大小
【営業】  11時〜22時 水曜定休
【記 録】 2007/02/12 【情報1】 2010/02/15 【情報2】 2011/07/24


【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★
湯上感 ★★
料金
総合 ★★


【コメント】

 気温14度、晴れた夜空の中20時半より入泉です。昨日は結婚式、本日は車の冬武装と出産した友人の実家宅に訪問とドタバタした3連休の2日目です。ゆっくりこの2日の疲れを消し去るために尾張温泉の代表的施設に行ってみました。

 施設前の駐車場に車を置き施設に向かうのですが、タクシーが数台お迎えに来ております。どうやら宴会が複数行われているようです。また駐車場の看板には「富士山のバナジウム天然水」が大きく宣伝されています。う〜ん経営の多角化かぁ。

 施設入り口横に張り紙がされており、2007年一杯で宿泊業務は終了し、宴会・食事・温泉のみの営業に変わるようです。宿泊業務は採算がよろしくないようですね(-_-;)。

 温泉&食事処専用の入り口を入り進むと、左手奥に温泉施設の暖簾があります。手前の金額表を見て愕然とします。なに〜!1800円Σ(゜□゜*)。健康ランドと同レベルの価格帯、日帰り温泉としてはかなり高い設定です。中が豪華で備品も凄い、源泉掛け流しの施設かと期待をしながら暖簾を潜ります。

 下駄箱はコインレスで鍵が掛かるタイプ、下駄箱の中心に券売機が設置されています。券売機は1万円札も使えるモノで、しっかり1800円を徴収できるようになっています。

 下駄箱の反対側にはフロントがあり、おばちゃんがタオルを準備して待っていてくれます。横ではスキンヘッドのおじ様が掃除をしており、施設は非常に綺麗に保たれています。

 タオルの大小を受け取り、奥の階段を上がると脱衣所の暖簾が現れます。途中には狭いながらベンチが置かれた休憩エリアと自動販売機が設置されており、ゆっくり休めそうです。

 さて、脱衣所は手前に大きな鍵付きロッカー・中間に小さな鍵付きロッカー・一番奥にBOXタイプの蓋なしロッカーがあり、全てコインレスとなっています。奥には備品が揃った洗面台があり、湯上りにしっかりと化けることも可能です(^^ゞ。

 浴場はちょっと変わった造りになっており、入って右手に洗い場・左に岩が設置されている大きな湯船・右奥に熱めの小さな湯船・左の壁反対側にまた両サイド洗い場・その真中に檜湯・その奥にサウナと水風呂・反対側に露天風呂が設置されています。まるで2つの部屋の壁に穴を開けて通れるようにしたような造りです。

 洗い場は一通りの装備が揃っており、不満はありませんが、1800円の入泉料であればもう一捻り欲しいところです。

 さっと全身を洗い、一番大きな湯船に浸かります。横ではおじいさんが携帯を持ち込み、一生懸命時間外株取引をしている様子。おいおい・・・だったら温泉入るなよ(-_-;)。さすが入泉料が高い施設だけあって、客層は経済的に裕福な方が揃っているようで、みなさんの行動が違うのです。

 湯は「あれっ?」と思うぐらいあっさりしており、本当に微かな黄色で透明・微かな塩素味・塩素臭といった所。他の尾張温泉利用施設と違い、匂いも色も違うのでかなりの違和感を感じます。

 お湯の利用状況は循環・加水・加熱・塩素消毒となっており、お隣の東海センターやお宿湯元別館のお湯と比べると格段に温泉の色・味・匂い・肌触りなどが落ちています。これは非常に残念です(T_T) 。しばらく浸かっていたのですが本当に特徴を感じられません。他の尾張温泉利用施設では良く温まったので予想外!白湯に近いイメージを受けました。

 露天風呂は階段で下に下りると現れます。塀で囲まれているものの、和風の手入れされた庭園は薄暗いながら要所に電灯が灯っているためになかなか雰囲気が出ています。スピーカーからは鴨や白鳥の鳴き声が流されており、自然の中の温泉をイメージしているようですが、夜に聞くとおかしく感じます。

 湯上りはフロント前のベンチでゆっくり出来ます。カラス越しには和風の庭園が心を和ましてくれますが、フロントのおばちゃんと常連客の会話が響き渡り、あまり居心地がよくありませんでした(T_T) 。

 湯上り感は殆ど特徴が無く、白湯に近いイメージです。唯一温泉らしさを感じるのは肌に張りが感じられますが、弱いものです。なお持続力は翌日朝まで持続しますが、朝起きたら消えていたといった具合です。肌の弱い方には入りやすい温泉と思われます(´ー`)ノ。

 お湯を求める施設ではなく、食事の前や後で温泉の雰囲気を楽しむ為に造られた施設であることを考えれば納得できると思いますが、私から見れば適正価格は1200円が限界の施設だと思いました。




【情報1】


 掲示板で「しもっち」さんより情報を頂き、公式HP及び現地にて廃業告知を確認しました。以下HPコピーです。

 2010年2月28日(日)をもちまして松岡豊泉閣ならびに豊延、松岡の湯を閉店することになりました。昭和47年開店以来、38年という長きにわたり多くのお客様にご愛顧いただきましたこと心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 温泉施設が減ってしまったのは残念ですが、入泉料が高かったですからねぇ(*_*)。



【情報2】


 「お宿 湯元別館」を再訪したついでに状況を確認しました。といっても、あれだけ立派な建物が更地になれば嫌でも変化に気づきます。

 更地になったということは復活はなく、新しい施設が出来るかどうかもわかりませんね。何はともあれ温泉街の一角がなくなると少々寂しいものですね。ぜひ温泉利用施設がまた出来ることを願いつつ、この地を後にしました。



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