永和温泉 【みそぎ湯】

永和温泉(えいわおんせん)

【吉野家温泉みそぎ湯】




【電話】  0567-31-0146
【料金】  300円

【泉種】  弱アルカリ性ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉
      pH不明 48.0℃ 湧出量不明 1.35g/kg H27分析
(他の同温泉利用施設より)
       
旧分析:弱アルカリ性ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉 pH不明 48.5℃ 1400L/分
                                   (永和温泉開発株式会社HPより)
          旧分析:含重曹弱食塩泉 S43年分析(施設表示)

【備品】  ー
【営業】  7時位〜21時30分位 不定休
【記 録】  2007/02/12 【再訪1】 2009/03/22 【再訪2】 2022/05/03

【評価】

施設
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★


【コメント】

 このHPを作って1周年のこの日、前々から何かイベントをせねばと思い、密かに計画していたこの施設の評価。お待たせしました秘湯・珍湯の類、みそぎ湯を朝9時45分より30分間の入泉です。

 昔ながらの街並みの中にあるため、道路は狭く目立たない場所にあります。吉野家という店の主人が代表を務める「成田山霊観不動教会」なる宗教があり、その信者のための入浴施設です。正直無宗教な私ながら仏教ともキリスト教とも、ましてはイスラム教とも異なる?な宗教ですな。

 「おはようございま〜す。入浴させていただきたいのですが〜」「いらっしゃい、インターネットで来たの?」が主人、いや成田山霊観不動教会代表の第一声。そのあとはどこから来たの?車はどこに?向こうにうちの借りている駐車場があるからそこを使いなさい。ここの温泉はね・・・などなど話が続きます。なんて情報収集が楽なんだ(´ー`)ノ

 話はまだまだ続きます。どうやらTVの取材もいままで何本か受けてきて、結構人気なんだそうな。まぁこれだけ怪しければ納得。場所も昔は非公開だったが、TVにでて諦めたとのこと。またインターネットで調べて来る人も多く、非公開の意味がなくなったらしい。

 お賽銭の200円はここにいれてな、最近はスロットのコインを入れて行く者もいてねぇ・・・と堂内にある賽銭箱を指差します。どうやら入泉料は賽銭として扱われる模様。しかし一番怪しいのはマネキンが堂内の中に飾られていること!おそらくお店の備品なんだろうな〜(^^ゞ。

 代表はしゃべりながらさらに案内してくれます。そのお堂の横を抜けると今にも朽ち果てそうな施設が現れます。つい先日も郡司氏(温泉マニアの中では神的存在らしい、すみませんTVチャンピオン見てなくて・・・)が来たとのこと。施設は水洗便所にリニューアル予定、脱衣所はこっち・・・と脱衣所まで案内してくれました。

 そこでも話は続きます。ここの温泉はここから500m離れたところからパイプで引いてきている、その関係で温度が夏と冬で10度以上差が出る。この温泉はこの辺の一般家庭にも引かれて使われているなどなど・・・。

 ようやくご主人兼代表は探しに来られた奥様に捕まり、店へと撤退されました(´ー`)ノ。プラスチックで出来た壁には愛知県の公衆浴場認定の証書が張ってあり、そこで初めて正式な施設名称が発覚!「吉野家温泉みそぎ湯」ですか!

 脱衣所前に入れるだけの下駄箱がありますので、靴を突っ込みます。脱衣所は男女左右に別れ、女子のほうはなぜかドアが全開で、奥からおばちゃんたちの声が聞こえます。おばちゃん、少しは気にしろよ〜・・・。

 脱衣所は籠のみがあり、非常に質素なものです。周囲はプラスチック製で広さも大人3人で満員御礼です。色んな意味で素朴でいいね〜と感心しながら脱衣の後、浴場のドアを開けます。

 「おぉ・・・」と思わず声を上げてしまった浴室、コンクリ打ちっぱなしの湯船が3つあり、お湯が順番に高いほうから低いほうに流れています。手前の洗い場は定員1名、備品やシャワーなどはなく、湯船からお湯をすくって利用もしくは蛇口の水にて体を洗うタイプです。近代設備に慣れた方には苦痛だろうな〜(笑)。

 湯船に浸かると意外と良い感じでゆっくり出来ます。お湯が投入されている湯船が1人用で温度が高く41℃・その横は2人が入れる大きさで40℃・3段目が39℃程で2人用といったサイズです。

 お湯は近くの永和温泉開発株式会社から供給されており、弱い黄色で弱いヌルヌル感を感じられ長島温泉や冨吉温泉・尾張温泉と似たようなこの地域独特の鉱石臭にすこし硫化水素臭が混ざった香りで、味も匂いに準じたものです。

 お湯の利用状況は表示ありませんが、掛け流し・未加熱・未加水・未消毒で文句なく源泉掛け流しの未調整です。すばらしい!これで女子風呂のおばちゃんの井戸端会議の声さえ聞こえなければ至福のひと時ですが(T_T) 。

 湯上りは肌のキメが細かくなったようなサラサラ感を感じます。匂いはほとんど目立ちませんが、かすかに鉱石臭が体に残ります。尚持続性は翌日のシャワーにも負けず昼までは肌の調子は絶好調でした(≧∇≦)/。「成田山霊観不動教会」信者の為の温泉施設、マナーを持って利用しましょう。


【再訪1】


 気温10℃で雨の中、風邪引きの体を労わるために再訪してみました。トイレが改装されていたのですが、男性用は見事に通路から丸見えです(*_*)。

 簡単な造りの脱衣所と湯船は相変わらず良いお湯です。ただ温泉分析表が完全に掲示されておらす、外に泉種が書いてある紙があるのみですので情報公開は殆どありません。

 初期評価に不足情報を加え、内容を充実させました。評価に変動はありません。


【再訪2】


 約13年ぶりの再訪にて状況を確認しました。温泉分析表は平成18年のものに更新され(それでも古いのですが)、一般利用は300円に値上がりました。温泉分析は運び湯ながら同じ温泉を利用している永和温泉「華の湯」さんの分析表より更新させて頂きます。またこの日は代表は居らず、奥さんが対応してくれて、参拝方法をレクチャーしてくれました。一礼二拍手一礼・・・神式だったのですね・・・。施設も雰囲気も変わらないなぁ。

 また浴場にて温泉を愛する東京から全国47都道府県をもうすぐ制覇される「吉田」さんと長く温泉談義させて頂きました。いや、温泉に行くようになって初めて同じような趣味を持つ方にお会いしました。貴重な時間をありがとうございました。




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