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木曽温泉(きそおんせん)

【鹿の瀬温泉】




【住所】  長野県木曽郡木曽町三岳瀬戸ノ原1-8
【電話】  0264-46-2034
【料金】  450円

【泉種】
  中性ナトリウム・マグネシウム・カルシウム−炭酸水素塩・塩化物温泉
       pH6.8 45.2℃ 183L/分 5.62g/kg H16分析

【備品】  シャンプーinボディソープ?・ドライヤー
【営業】  7時〜22時(要確認) 不定休
【記録】  2010/05/08

【評価】

施設 ★★★★
お湯 ★★★★★
湯上感 ★★★★
料金 ★★
総合 ★★★★★


【コメント】

 名古屋市内で28℃を指していた温度計にうんざりとした私は、避暑地を目指して辿り着いた温泉地。途中2箇所の温泉施設によってみたのですが、タイミング悪く営業時間終了や貸切といった状態で御嶽山の5合目まで登ってしまいました。曇りの天気の中、気温17℃で午後4時より入泉です。

 この施設は御岳ロープウェイに向かう途中にある温泉施設で、近くの「ホテル木曽温泉」も同じお湯を使用しています。施設前の広い空き地に車をとめて施設へ向かうのですが、女将がちょうど外におりすぐに声を掛けられました。

 特徴ある声と不思議な雰囲気の女将の案内に従い、施設内部へ向かいます。玄関で靴を脱いでスリッパに履き替え、施設に上がるのですが、本日初の客ということで電気を女将が点けて回っています。経営大丈夫かなぁ・・・(*_*)。

 その場で入泉料を支払い、不思議な雰囲気の女将がそのまま脱衣所や洗面所を案内してくれます。この日は2箇所ある浴場のうち、小さいほうしかお湯を入れていないということで、その脱衣所へ案内してくれました。

 脱衣所は内側から鍵が掛かる様になっており、貸切利用が出来るようになっています。内部の広さは大人2人が何とか脱衣できるような広さで、小さな棚に衣類を入れるようになっています。う〜んB級温泉の雰囲気が感じられますなぁ(^^ゞ。

 なお壁の天井近くに温泉分析表や利用状況がしっかりと掲示されています。ただ少々高いとこにありすぎる為に、文字があまり見え無いのが残念なところ。デジタルカメラに頼って何とか内容を把握します。

 何とか脱衣の後、横のドアから浴場へ移ります。浴場も脱衣所同様にコンパクトな造りで、左手に1席の洗い場・右に茶色い濁り湯が張られた内湯となっています。

 洗い場は1席のみで鏡やシャワーは付いていますが、お湯と水の調整で温度を決めるタイプなので少々古いタイプですね。またソープ類が独特で三重県の「安全商品普及会」が販売元の石鹸とシャンプーが一体化したものと、リンスの代わりにりんご酢が置いてあります。山の温泉施設は環境にやさしい装備にこだわってますなぁ(^^ゞ。

 体を流してから後ろのコンパクトな湯船に浸かります。湯船も2人が浸かれば満員であり、湯船側面には温泉成分がしっかりと石化しています。湯面には白い膜が広範囲にわたって広がっていますが、湯船に浸かると同時に全てフローしたお湯と一緒に排水溝に流れてしまいました。

 湯船の縁から洗い場にかけては成分の堆積物が小さな千枚田を構成しており、常時温泉がフローしている状態であることがわかりますよ。

 お湯は40.5℃程に設定されており、そんなに熱くはありません。しかしながらしばらく浸かっているとジワジワと体が温まっていくのが良くわかります。色は白と茶が混ざったような色で湯船の底まで見えない濁り湯となっています。味は意外とマイルドな金気味と微かな苦味・弱い金気臭となっており、お湯の見た目よりは少々おとなしい感じでです。

 窓は湯船より高い位置にあるために、外の風景を見ながら湯船に浸かることが出来ませんが、湯船の縁に腰掛けながら半身浴をすると周囲の自然を観察できます。

 お湯の利用状況は未加水・加温・掛け流し・未消毒となっており、加温方法はコーヒーショップでホットミルクを造るのと同じ同じ蒸気加温式となっています。しかもこの加温を湯船でやってくれるものですから「しゅごっ・・・しゅ〜〜」と定期的にすごい音がすぐ横で聞こえます。

 もちろんその蒸気加熱用パイプは竹でカバーされている為にやけどすることはありませんが、温泉でこの加温方法は珍しいように思えました。

 露天風呂など無い施設なのですが、その分お湯が1つの湯船に集中されていますので、とてもお湯にこだわる方には満足できる施設ではないでしょうか。逆に閉所恐怖症の方にはお勧めできませんし、快適な洗い場を求める方にも辛い施設になってしまうでしょう。

 まぁ都会の喧騒を忘れてゆっくり考え事をしながら湯治をしたい方には良い施設であることは確かですな。この日の湯船は同時に3人以上は物理的に辛い施設なので、一人か二人で静かに浸かることをお勧めしますよ!(^^ゞ。

 湯上りは離れた洗面所でドライヤーをかけながら複数の洗濯機や洗面台を見て、合宿所のような雰囲気を味わいます。休憩エリアはフロント前のソファのみなので、ここでも日帰りの大人数利用は最初から考えられていないようです。

 湯上り感は弱いポカポカ感と、肌は地肌が感じられるしっとり感が得られました。この効果はポカポカ感が1時間、肌の効果はその日の夜まで得られました。またそれとは別に疲労感も時間差で出ましたので、その後に予定がある方は注意しましょう!



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