含鉄泉(旧含アルミニウム泉・旧含銅泉)Iron spring
療養泉の定義では溶存物質量である鉄イオンの総計が20mg/kg以上(平成26年の温泉分析法指針改定でアルミニウムイオン・銅イオンは療養泉の該当小分類が廃止・含鉄泉に組み込まれました)含まれている泉種です。本来は透明ですが空気に触れて酸化、茶褐色に変化します。なお泉温が25℃未満の場合は冷鉱泉と表示されます。
鉄には(Ⅱ)と(Ⅲ)の表記がありますが、それは含まれる鉄イオンがFe2⁺かFe3⁺の違いです。
東海地方ではこの泉種が少ないのですが、愛知県の坂井温泉・岐阜県の長良川温泉などが該当します。最近大規模施設では清掃時の負担から、濾過によって鉄分を除去されている施設が多いのは残念。
効能は単純泉で説明している温泉の一般適応症に加え、含鉄泉は月経障害によいとされています。また飲用の許可を得ている泉では貧血によいとされています。
鉄イオン